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ウエディング・ケーキの新潮流「Show-Stopping Cakes」【ウエディング・パーティ最旬トレンド】vol.93

  • 2026.5.29

近年のアメリカのウエディングでは、ケーキが再び“主役”に返り咲いています。単なるデザートではなく、空間のムードを一瞬で変えるフォーカルポイント(視線の中心)として、ケーキを「見せる演出」に組み込むカップルが増えているのです。

こうしたコンセプトで用意されるケーキは「Show-Stopping Cakes」(思わず見とれてしまう主役級ケーキ)と呼ばれて浸透してきています。

25ans Wedding

コロナ禍以降、ウエディングは「小さく、でも記憶に残る」へと価値観がシフトしました。装花や照明、テーブルコーディネートはもちろんですが、その“締め”として、ゲストの視線をさらい、写真に残り、場の高揚感を作る存在―それがショーストッピング・ケーキです。

ケーキカットの時間が、もう一度「演出のハイライト」に戻ってきた、と言い換えてもいいかもしれません。

「Show-Stopping」の魅力は、派手さだけではありません。大切なのは、フォルム・質感・色・光の拾い方・しつらえを、意図を持って組み立てること。いまアメリカで見かける“主役級”の作り方は、例えば次のような発想に整理できます。

1)ドーム型:曲線で光を拾い、ムードをつくる

2)カラフル:テーマカラーとリンクさせて世界観を強調

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3)ヴィンテージ調:クラシック回帰の甘さと格調の高さを表現

4)楕円(オーバル):丸でも四角でもない輪郭で、モダンな違和感を演出

5)プリーツ&テクスチャー:布のような質感で上質な立体感を出す

6)メタリック&パール:艶をプラスして格を上げる

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7)大判1段:段数(高さ)ではなく“面積と余白”で魅せる

8)フルーツデコ:盛るより“構成”でアーティスティックに

9)変形・ファンキーな立体フォルム:オブジェとして空間を支配する

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10)主役ケーキ&マイクロケーキ:入刀用とゲスト提供用を分け、スマートにサービス

日本で取り入れるなら、私はまず「サイズは控えめ、見せ方は大胆」をおすすめします。大きさを競うより、質感と設えで“主役に見える瞬間”を作る。これが、ホテル婚にもリゾート婚にも応用できる、いちばん取り入れやすい方法です。

“米国トップクラス”の凄腕─ロン・ベン・イスラエルという存在

そして今回、私がご紹介したいのが、米国ウエディング・ケーキ界の頂点に君臨すると言っても過言ではない ロン・ベン・イスラエル(Ron Ben-Israel)氏/Ron Ben-Israel Cakes

彼の作品を目にすると、「ケーキは食べ物である前に、デザインであり、舞台装置であり、アートなのだ」と実感します。造形の精度、シュガーフラワーの完成度、構造の美しさ、そして“場の空気を変える存在感”。Show-Stoppingという言葉が、これほど似合うパティシエもそう多くはありません。

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私自身、コロナ禍の最中に開催されたアメリカの業界イベントで、彼と偶然再会する機会がありました(写真上)。先が見えない状況でも、彼は変わらずエネルギッシュで、クリエイションへの情熱を失っていない。その笑顔に触れたとき、「ウエディングは必ず戻ってくる」と、私も背中を押されたような気がしました。今回掲載する再会写真は、そんな記憶の一枚です。

日本の花嫁にこそ提案したい、“ケーキを主役にする”という選択

「Show-Stopping Cakes」は、決して“海外の派手な話”ではありません。空間が整った日本の会場だからこそ、ケーキは美しく映えます。たとえば、

・テーブルの背景(壁・カーテン・ライト)を整える

・キャンドルや花で“舞台”を作る

・ケーキは「質感」「色」「形」のどれかを主役に決める

この3点だけでも、ケーキカットは一気に“写真に残る演出”になります。

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ケーキは、披露宴でゲストの視線を集め、会場の温度を上げてくれる存在。皆さんの提案の引き出しに、ぜひ「Show-Stopping Cakes」という発想を加えてみてはいかがでしょうか。

※この記事は2026年5月29日時点のものです。

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