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【本当の幸せとは?】「空を飛んでみたくないですか?」さえない中年サラリーマンが選んだ幸せな選択とは?【作者に聞いた】

  • 2026.6.3
飛ぶ男 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)
飛ぶ男 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)

空を見上げて、鳥のように飛べたら自由になれる気がした。自分の人生に何の価値もないと思っていた中年男性が「空を飛べる」力をもらう代わりに自らの人生を売った勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)さんの「飛ぶ男」を紹介しよう。本作は、2024年5月に投稿された読み切り漫画で、4700を超えるいいねがついている。

人生を引き換えに、飛ぶことを選んだ男の末路

飛ぶ男1 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)
飛ぶ男1 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)
飛ぶ男2 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)
飛ぶ男2 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)
飛ぶ男3 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)
飛ぶ男3 画像提供:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)

本作「飛ぶ男」は、自分の人生と引き換えに「飛べる」ようになったおじさんの話。作者である勝見ふうたろーさんに、本作を描いたきっかけについて伺うと、「絵として『背広のおじさんが空を飛んでいる』のが、非常におもしろいと思ったのが始まりです。漫画は絵がおもしろいのが、まず最初に大事なことだと思っています」と、教えてくれた。

安部公房の「飛ぶ男」にも影響を受けてるといい、作品全体にはどこか不穏で独特な空気感が漂っている。勝見さんは、「カルト宗教に飲み込まれていくような、不気味な怖さを伝えたいと思いました。ただ最初からそれを全面に出すと人を選びそうな気がしたので、初めのシーンは楽しそうにしておいて、少しずつ本来のテーマに誘導していきました」と制作意図を明かした。

物語は進むにつれて、「本当の幸せ」とは何なのかを静かに問いかけてくる。主人公・夢彦は、その答えを求めるように「月」を目指して飛び続ける。

なぜ「月」を幸せ探しの目的地として選んだのか。その理由について勝見さんは、「月というものが、僕にとっては『欲しいけれど、実際に手にしてはいけないもの』の象徴だからです。綺麗で魅惑的には見えるけど、実際には過酷な環境なわけですから。パンドラの箱のようなイメージが強くあります」と教えてくれた。

人によって「幸せ」の形が違うように、本作は「ハッピーエンド」の定義についても考えさせられる作品。読む人によって結末の受け取り方が変わるからこそ、ぜひ一度読んでみてほしい。

取材協力:勝見ふうたろー(@mangaka_tsumi)

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