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「式は、母さんの信仰する場所でやることにしたよ」結婚式場を無断で申し込んだ義母。だが、夫の言い分に納得いかなかった

  • 2026.6.3
「式は、母さんの信仰する場所でやることにしたよ」結婚式場を無断で申し込んだ義母。だが、夫の言い分に納得いかなかった

ワクワクしていた式場探し

もう20年以上前の話だ。

夫との婚約が決まり、二人でいよいよ式場をどこにしようかと話し合いを始めた。

私の実家は特定の信仰を持っておらず、親も「好きなようにすればいい」というスタンスだったから、形式にとらわれない人前式を希望していた。

夫も「どこでもいいよ、二人で決めよう」と言ってくれていた。

週末に式場のパンフレットを広げながら、どんなドレスにしようか、どんな演出にしようか、あれこれ話すのが楽しかった。

見学に行くつもりで候補もいくつか絞っていた。この結婚式を自分たちの手で作り上げるんだという気持ちで、毎日ほんの少し浮かれていた。

ところがその週、夫から思いがけない一言が来た。

「式は、母さんの信仰する場所でやることにしたよ」

義母が、自分の信仰する特別な式場に、私たちに一言も相談なく申し込みをしていたのだという。

呆然とした。話がまったく違う。二人で決めるはずだったのに。

姑の本音「うちの嫁なら当然」

夫に抗議した。

なぜ事前に相談しなかったのか。なぜ私の希望を確認しなかったのか。言いたいことは山ほどあったが、夫が返してきた言葉は短かった。

「もう決まったし、良かれと思って手配してくれたんだから」

義母は私たちに一言の相談もなく、自分の信仰する式場に申し込みを済ませていた。

後から義母自身が漏らした一言で、その本音が見えた。

「うちの嫁なら当然ここよ」

その考え方で押し切られた。

私が人前式を望んでいたことなど、最初から考慮の外にあったのだろう。

夫もそれを当然のこととして受け取っていた。

結局、私はしぶしぶ従った。希望していた人前式は、話し合う間もなく消えた。

式当日は笑顔で写真に収まり、列席したゲストには何も見えなかったはずだ。

披露宴でも笑って話した。ただ、胸の奥に静かに残った冷えた感触だけは、ずっとそこにあった。

20年が経った今も、誰かの結婚式の話が出るたびに、あの日のことが浮かぶ。

式場の空気も、自分が選んだわけではないドレスも、今でも思い出せる。

執念深いと言われるかもしれない。それでも、人生で一度きりの日のことを、相談なく決められた重さは、時間が経っても少しも軽くならない。

夫は今でも、あの日の私の気持ちをどこまで分かっているのだろうか。

聞こうとも、聞かれたこともない。式場への恨みよりも、その距離のほうがもっと長く、もっと静かに残り続けている。

新婚旅行でも、新居での最初の夜でも、あの日の話を蒸し返すことはしなかった。言ったところで何が変わるわけでもない。そう思って、ずっと黙ってきた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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