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リタ・ウィルソン、両乳房切除を経て変化した価値観を語る「鏡の前で自分の体に別れを告げた」

  • 2026.6.5
Brianna Bryson / Getty Images

映画『めぐり逢えたら』などへの出演や、トム・ハンクスの妻としても知られる俳優で歌手のリタ・ウィルソン(69歳)。2015年に乳がんと診断された彼女は、その後両乳房を切除。最新のインタビューでは、自身の体との関係が大きく変わったと語った。

乳がんを患って変わった“自分の体との向き合い方”

先日、『People』のインタビューに応じたリタ・ウィルソンは、自身の体との向き合い方を告白。その思いは、新アルバム『Sound of a Woman』に収録された楽曲「Whose Body Is This?」にも込められており、出産後に“自分の体ではないように感じる感覚”についても表現しているという。

1990年にチェット・ハンクス(35歳)、1995年にトルーマン・ハンクス(30歳)を出産したリタは、このように語っている。

「妊娠して命を育み、出産し、その後も子どもを育てていく中で、自分の体がどれほどすごいことをしてくれているのかを実感するようになるんです。私は2人の息子に授乳もしていましたが、自分の体が“自分のためだけでなく、誰かのためにも存在している”と感じられるようになりました」

Jamie McCarthy / Getty Images

ウィルソンは、その経験について「本当に素晴らしいものだった」と振り返り、「体は変化していくし、見た目も以前とは違ってくる。でもその分、自分の体に対する感謝の気持ちが大きくなったんです。自分の体がこんなにも多くのことをできるなんて、とても驚いたのを覚えています」と明かしている。

しかし、2015年には乳がんと診断され、両乳房の切除手術を受けたことで、リタ の“体との向き合い方”は大きく変わったという。

「これまで自分を支えてくれていた大切な体の一部が、突然なくなってしまったような感覚でした。けれど今は再建手術やインプラントなど、現代医療の選択肢があることに感謝しています。母の世代では、乳がんになればそれで終わりだった。何の選択肢もなく、“自分の一部を失ったまま”生きていくしかなかったのです」

Alberto E. Rodriguez / Getty Images

当時、自身の体に対して複雑な感情を抱いていたというリタは、こう振り返っている。

「失ったものを実感する一方で、自分の体がちゃんと回復しようとしてくれていることや、健康を保とうとしてくれていることにも気づかされたんです。そうやってあらためて、自分の体に感謝するようになりました」

さらに、両乳房切除後の再建手術については、「ようやく私も“ハリウッドっぽく”なったって感じね」とユーモアを交えてコメントし、「今はちゃんと“入ってる”から」と笑いながら語っていたという。

また『The Guardian』のインタビューでは、「長い間、自分の体をただ当たり前に機能してくれるもののように思っていた」といい、乳がんの診断を受けてからその感覚は変わっていったとも明かしている。

「2015年、私は乳がんと診断され、その後両乳房切除と再建手術を受けました。最初は本当に怖かった。手術前、鏡の前で自分の体に別れを告げたのを覚えています。それでも、現代医療という“奇跡”に救われたことには深く感謝していますし、今ではこの経験は“人生をもう一度与えてくれた贈り物”のように感じているんです。あの出来事を経て、本当に大切ではないものは自然と消えていきました」

闘病生活を支えた夫トム・ハンクス

『AARP』によると、乳がん患者の約84%は50歳以上の女性とされており、リタが診断を受けたのは58歳のときだったという。また彼女は、以前から「LCIS(非浸潤性小葉がん)」と呼ばれる前がん状態が確認されており、毎年マンモグラフィやMRI検査を受けながら経過観察を続けていたという。

しかし、2度の生検の末、より進行リスクの高い異常が発覚。当初の病理検査では「がんではない」とされていたものの、友人の勧めでセカンドオピニオンを受けた結果、別の病理医ががんを発見し、3人目の専門医も同じ診断を下したとのこと。

リタは乳がんが発覚した2015年、『The New York Times』 のインタビューで「診断後、夫がどう受け止めるのか不安だった」と告白。しかし、夫のトム・ハンクスは、想像以上に寄り添い、支えてくれたと振り返っている。

「夫が注いでくれた愛情や献身には本当に驚かされました。あの経験を通して、私たちの絆はさらに深まったんです」

またリタは、親友のデミ・ムーアと登壇したイベント「Sound of a Woman: Rita Wilson in Conversation with Demi Moore」で、乳がんの診断を受けたときにトムに2つのお願いをしたとも明かした。

「診断を受けたとき、『この先どうなるかわからない。でも数年後も私はここにいたい』って思ったんです。それでトムにこう言ったの。『もし私が先にいなくなったら、お願いが2つある』って。ひとつは、できるだけ長く私を想って悲しんでほしいこと。そしてもうひとつは、“私のためにパーティを開いてほしい”ということでした」

「悲しいだけではなく、人生を祝う時間にしてほしかった。みんなが思い出話をして、笑って、そんなふうに私を思い出してくれたらうれしい。きっと同じように感じている人は多いと思うから」

2025年3月には、乳がんを克服してから10年を迎えたことをインスタグラムで報告。彼女は、動画の中で「私にとって大きな節目です。3月31日で、がんが寛解してから10年になります」とコメント。「10年。本当に、心から感謝しています」と思いを語った。

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