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トム・ホランドがついに30歳!『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から10年、2026年はさらに飛躍の年に

  • 2026.6.1

2026年6月1日に30歳の誕生日を迎えるトム・ホランド。ついこのあいだまで若手のホープとしてスパイダースーツを纏い、高層ビルの間を喜々としてスイングしていたと思ったら、なんともう三十路なのだから時が経つのは早い。奇しくも、今年は「スパイダーマン」シリーズの最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(7月31日公開)や、鬼才クリストファー・ノーランとタッグを組んだアドベンチャー叙事詩『オデュッセイア』(9月11日公開)と注目作の公開が相次ぐ。この機会に、ホランドの俳優としてのキャリアを振り返ってみよう。

【写真を見る】少年時代のトム・ホランドが出演し、ナオミ・ワッツやユアン・マクレガーと共演した『インポッシブル』

あんなにかわいかったトム・ホランドがもう三十路! [c]Everett Collection/AFLO
あんなにかわいかったトム・ホランドがもう三十路! [c]Everett Collection/AFLO

舞台デビューを経て、J・A・バヨナ監督作『インポッシブル』に出演

1996年に英国ロンドンで生まれたホランドは幼少の頃からダンスを習っていた。これが役者デビューのきっかけとなる。12歳の時、ダンスの才能が認められ、映画『リトル・ダンサー』(00)に基づくミュージカル「Billy Elliot the Musical」の端役で初舞台を踏み、のちに主人公のビリーという大役を得ることに。持ち味でもある身体能力の高さは、この頃からダンスによって培われていたのだ。

2年弱の舞台経験を経て、2011年にはスタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』(10)の英国公開版で、オリジナルでは神木隆之介が声優を務めた翔の英語吹替を担当。12年にはJ・A・バヨナ監督のスペイン映画『インポッシブル』に出演し、映画俳優の道を本格的に歩み始める。2004年のスマトラ島沖地震を題材にした実話に基づくディザスタードラマで、ホランドはユアン・マクレガーとナオミ・ワッツ扮する夫婦の長男を演じ、津波によって家族が離ればなれになりながらも強くあろうとする少年の成長を体現。続く2013年のイギリス映画『わたしは生きていける』(13)では、第三次世界大戦下に置かれた少年を演じ、繊細な個性を発揮して知名度を上げていく。

【写真を見る】少年時代のトム・ホランドが出演し、ナオミ・ワッツやユアン・マクレガーと共演した『インポッシブル』 [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】少年時代のトム・ホランドが出演し、ナオミ・ワッツやユアン・マクレガーと共演した『インポッシブル』 [c]Everett Collection/AFLO

『白鯨との闘い』でハリウッドに進出

これらのステップを経て、2015年に『白鯨との闘い』でハリウッド映画に進出。こちらもサバイバル主体の作品で、19世紀のクジラ漁に出た船乗りたちの実話に基づいており、ホランドは最年少クルーを熱演している。先輩船員たちと共に大海原に取り残され、飢えに苦しむという設定。このため、ホランドは食事制限をしてガリガリに痩せた体を作ったというから驚きだ。撮影時は食べ盛りの17歳。この頃からすでに役者として肝が据わっていたのだ。

食事制限をしてガリガリに痩せた体を作った(『白鯨との闘い』) [c]Everett Collection/AFLO
食事制限をしてガリガリに痩せた体を作った(『白鯨との闘い』) [c]Everett Collection/AFLO

新スパイダーマン俳優として世界的にブレイク!

そして、2016年にはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に参入。その初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)で、演じたのはアベンジャーズの最年少メンバー、スパイダーマンこと高校生のピーター・パーカーだ。

新スパイダーマン俳優としてブレイク(『スパイダーマン:ホームカミング』) [c]Everett Collection/AFLO
新スパイダーマン俳優としてブレイク(『スパイダーマン:ホームカミング』) [c]Everett Collection/AFLO

とにもかくにも、新スパイダーマン俳優となったホランドの名は世界的に知られるようになり、『スパイダーマン:ホームカミング』(17)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)と同役を演じ続け、押しも押されぬスター俳優に。パンデミックのさなかに公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)がホランド版「スパイダーマン」の前2作を大きく上回る全米興収を上げたことは、その証明だ。

MJとついに恋人の関係に(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』) [c]Everett Collection/AFLO
MJとついに恋人の関係に(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』) [c]Everett Collection/AFLO

このほか、『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(16)、『カオス・ウォーキング』(21)、『アンチャーテッド』(22)とアクションアドベンチャー作品への出演は少なくない。が、ホランドの強みは、単にアクションを演じるだけでなく、キャラクターに確かなドラマを宿らせること。「スパイダーマン」シリーズにしても、作品を追うごとにピーターの成長がはっきりと見て取れた。

男性の感情や思考が視覚化されてしまう惑星が舞台の『カオス・ウォーキング』 [c]Everett Collection/AFLO
男性の感情や思考が視覚化されてしまう惑星が舞台の『カオス・ウォーキング』 [c]Everett Collection/AFLO

アクション映画以外では、『エジソンズ・ゲーム』(19)で発明王エジソンの若き右腕にして、のちに電力実業家となる実在の人物サミュエル・インサルに扮している(エジソン役はベネディクト・カンバーバッチ)。アクティブなホランドもよいが、同作における知性的で落ち着いた雰囲気もまた魅力的だ。

発明王エジソンの若き右腕を演じた『エジソンズ・ゲーム』 [c]Everett Collection/AFLO
発明王エジソンの若き右腕を演じた『エジソンズ・ゲーム』 [c]Everett Collection/AFLO

これからのトム・ホランドにも期待!

駆け足でホランドの歩みを振り返ってきたが、最後に新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』と『オデュッセイア』で演じる役について触れておきたい。前者は言うまでもなくピーター・パーカー役で、高校から大学へと進学しているようだ。ホメロスの叙事詩に基づく後者では、マット・デイモン演じる古代ギリシャ神話に登場するオデュッセウス王の息子テーレマコス役。いずれもアクション色が強く、また若々しいホランドの個性が映える作品となることは間違いない。

愛する人たちを救うため、つらい決断をするピーター(『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』) [c]Everett Collection/AFLO
愛する人たちを救うため、つらい決断をするピーター(『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』) [c]Everett Collection/AFLO

169cmという身長は欧米の俳優にしては小柄だが、映画の世界でここまで成し遂げてきたことはとてつもなく大きい。今後のホランドの大仕事に注目を!

文/相馬学

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