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「カードって売れるんだなぁ」息子の宝物を黙って買取店に流した夫。問い詰めた夫の信じられない一言とは

  • 2026.6.1

消えたカードを探す息子

小学生の息子は1年以上前から特定のカードゲームに夢中だった。

お年玉やお小遣いを少しずつ貯めて、対戦相手と交換しては大事そうにファイルへ収めていた。

レアカードは透明スリーブを二重にして、専用のバインダーに番号順で並べていた。

ある夕方、息子がリビングへ降りてきて困った顔で言った。

「僕のカード知らない?」

ファイルの中身が大量に減っているらしい。

私は呆れて、片付けないからどこかに置きっぱなしじゃないのと返した。机の脇、ベッドの下、ランドセルの底まで一緒に探したが見つからない。

学校に持って行った可能性も含めて時系列で聞いたが、最後にバインダーを閉じた場所はリビングの棚で間違いないと息子は言い切った。表情がだんだん暗くなっていく。

ソファから漏れた夫の独り言

キッチンに立っていた私の背中越しに、夫がスマホを眺めながら呟いた。

「カードって売れるんだなぁ」

独り言にしては妙に明るかった。振り返ると夫は画面を消して目を逸らした。

胸の奥が一段冷えた。同じ並びの言葉を、息子は今日、半分泣きそうな声で口にしていた。

私は息子をリビングへ呼んで、もう一度ゆっくり聞いた。最近見たのはどのカード、誰と交換した、ファイルから抜かれたのはいつ頃。

話を整理しながら、視線はずっと夫の背中に向かっていた。減ったのはレアカードに偏り、しかも子供の手では選別が難しい高額枠だった。

夫は黙ったまま缶ビールを開けた。沈黙が長すぎた。

問い詰めて出てきた答え

夜、息子を寝かせてから真正面に座らせた。

買取店のレシートが財布の奥に挟まっていた。日付は3枚、いずれも息子がカードの行方を聞き始めた前の週末。

店名と買取額、4桁の数字がはっきり残っていた。

夫は目線を泳がせてから低い声で認めた。息子に黙って買取店へ持ち込み、現金に換えて自分の小遣いにしていたという。

謝罪より先に、もう一度同じ言葉が出た。

「カードって本当に売れるんだなぁ」

私はその口調に背筋が冷えた。息子が貯めた時間を、相場表として見ていた顔だった。同じ屋根の下に、こんな大人がいる。私はその夜、夫の顔を直視できなかった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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