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『マンダロリアン・アンド・グローグー』ペドロ・パスカル、“愛息子”グローグーの人気ぶりにも「嫉妬はありません(笑)」

  • 2026.5.27

「スター・ウォーズ」シリーズ7年ぶりの劇場映画として注目を集めている『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(公開中)。5月22日に日米同時公開されるや、日本国内では3日間で興行収入7億円を突破、北米では約130億円(8,200万ドル)という数字を叩きだし、孤高の賞金稼ぎであるマンダロリアン/ディン・ジャリンと、強大なフォースの力に目覚めつつある子ども・グローグーの、“父子のような絆”が紡ぐ物語が、早くも世界中のファンの心を揺さぶっている。

【写真を見る】グローグーと手をつなぎ笑顔…爽やかすぎるペドロ・パスカル

MOVIE WALKER PRESSでは、本作の公開にあわせて来日した、ディン・ジャリン役のペドロ・パスカルを直撃インタビュー。厳格な教義により、人前ではヘルメットを外さない=素顔がほとんど登場しないという異例の役柄を、ドラマシリーズでは3シーズンにわたって演じてきたパスカルが、本作への参加を決意した理由からアーマーを纏っての撮影の舞台裏、“愛息子”グローグーへの想いまで語ってくれた。

「私の顔があったら、あそこまでかっこよくはならなかったと思いますよ(笑)」

ペドロ・パスカルの「スター・ウォーズ」の原体験とは? [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
ペドロ・パスカルの「スター・ウォーズ」の原体験とは? [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

――「スター・ウォーズ」シリーズとの出会いを教えてください。

「ラッキーなことに両親は、私の幼いころからよく映画館に連れて行ってくれていたんです。そういうなかで“体験”したのが『スター・ウォーズ』でした。自分の想像力を喚起させてくれる映画だったし、この作品との出会いから、(将来)映画に関われたら最高なのにと思うようになったんです」

――ということは、ドラマシリーズの「マンダロリアン」のオファーが来たのはうれしかったわけですね?たとえ顔をヘルメットで隠した役だとしても。

「最初、デイブ(・フィローニ)とジョン(・ファヴロー)に本作のイメージビジュアルを見せてもらったんですが、とても美しくて驚きました。さっきも言ったように、私は子ども時代、『スター・ウォーズ』をスクリーンで経験していて、まるで当時の気持ち、そう、童心に戻るような感覚でした。その時一緒に見せてもらったのがグローグーのデザインだったけど、本当にかわいくて(笑)。これまでの『スター・ウォーズ』とも世界をシェアしていたのもシリーズファンとしてはうれしかったですね。それにマンドーのシルエット、めちゃくちゃかっこよくないですか?私の顔があったら、あそこまでかっこよくはならなかったと思いますよ(笑)」

――そのグローグーは世界中で大人気です。父親のディン・ジャリンとしてはうれしいでしょうが、共演する俳優としてはどうでしょう。羨ましかったりしますか?

「私がこの役を引き受けたり理由のひとつがグローグーだったんです。イラストを見せられた時から、彼が世界中の心を掴むのはわかっていました。だから羨ましさなんてありませんよ(笑)!ディン・ジャリンは顔を見せないすご腕の賞金稼ぎですが、グローグーの存在を通して『ああ、彼には人間の優しい心があるんだ』ということがわかるんです。

ペドロ・パスカルも待望だったという、名優シガーニー・ウィーバーとの共演 [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
ペドロ・パスカルも待望だったという、名優シガーニー・ウィーバーとの共演 [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

今回、共演したシガーニー(・ウィーバー)は私の大好きな俳優のひとりです。考えてみれば彼女は初代“スペースマザー”ですよね?『エイリアン』(79)の時、ネコを救い、『エイリアン2』(86)の時は少女を救った。そういう彼女を観ながら、私もそういうことをしてみたいと思っていたんです。だから、この作品でその夢が叶って本当にうれしい。で、何度も言いますが、嫉妬はありません(笑)!」

――ということは今回、シガーニーとの共演という夢も叶ったわけですね?

「そうです。彼女はまさにアイコンです。私のバケットリスト(死ぬまでにやりたいことのリスト)に載せている“死ぬまでに会いたい俳優”トップ5の一人。初めて会った時は『ああ、本当にシガーニーだ』って舞い上がってしまいました(笑)」

「ジョージ・ルーカスの考え方は、自然に自分のなかに入り込んでいると思います」

厳格な教義により、人前でヘルメットを脱がない“マンダロリアン” [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
厳格な教義により、人前でヘルメットを脱がない“マンダロリアン” [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

――「マンダロリアン」シーズン3ではボイスオーバーのみで参加しています。今回はいかがでしたか?

「『1』と『2』はちゃんとアーマーを着けヘルメットを被って演技をしていましたが、シーズン3ではボイスオーバーだけでした。今回の映画ではかなり自分でやっています。途中、ヘルメットが外され水の中でモンスターと対峙するシーンはもちろん、自分でやっています。アーマーが重いと思われそうですが、実は地面を歩くより浮力があって楽でした。テイクとテイクの間では、泳ぎも得意なこともあり水に浮いていましたよ(笑)。モンスターとの闘いは大変でしたけどね。

『スター・ウォーズ』の伝統として、みんなで一緒に創って行くというのがあるんですが、ディン・ジャリンも私とブレンダン(・ウェイン/スーツ・パフォーマー)、そしてラティ(ラティーフ・クロウダー/ファイト・コーディネーター&スタント・パフォーマー)が一緒に創り上げている感じがします。それでいうと今回、すばらしかったのは演技だけではなく、プリプロやポスプロにも参加させてもらえたこと。またとない経験になりました」

ディン・ジャリンの危機に立ち上がるグローグーとアンゼランたち! [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
ディン・ジャリンの危機に立ち上がるグローグーとアンゼランたち! [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

――「スター・ウォーズ」シリーズには、創造主であるジョージ・ルーカスの精神や哲学、思想が盛り込まれています。そのなかであなた自身、大切にしていることがあれば教えてください。

「幼いころからずっと『スター・ウォーズ』を観ていたので、すでに頭にインプリントされている感じがあります。その最たるものは、“フォースは善のために使うものであって悪のためではない”です。“大きなアドベンチャー映画ではグッドガイを応援する”というのも刻んでいます。ジョージ(・ルーカス)の考え方はごくごく自然に自分のなかに入り込んでいると思いますよ。たとえ大人になったいまでも、それらのことについては考えさせられますから。もう1本、私に似たような影響を与えたのはスパイク・リーの『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)です。アメリカに移り住んでから観た作品で、いまでもいつも、このタイトルを自分に言い聞かせているくらい大好きなんです」

――本作、そしてドラマシリーズの「THE LAST OF US」と父親役が続いています。それも、血のつながってない父子という共通点も。

「意識して選んでいるわけではないんですよ。父と子、そしてアドベンチャーというのはストーリーテリングのひとつとして普遍性があり人気の高い物語なんです。『THE LAST OF US』のジョエルとエリーはお互いにインスピレーションを与え合う関係性ですが、愛の強さでいうとディン・ジャリンのほうでしょうか。厳しくて愛にあふれた父親像。ハードなアーマーをつけているのに、そのなかは愛が満ちているわけです。いうまでもなく、ディン・ジャリンとグローグーのお手本は日本の『子連れ狼』ですよね」

【写真を見る】グローグーと手をつなぎ笑顔…爽やかすぎるペドロ・パスカル [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
【写真を見る】グローグーと手をつなぎ笑顔…爽やかすぎるペドロ・パスカル [c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

――最後の質問です。俳優を続けるうえで大切にしていることがあれば教えてください。

「ずっと映画を愛し続けている人間として、また、若いころからひとつのアートとして演技や舞台を学び、生涯それで生計を立てようとしている者として、もっとも大切にしているのは“versatility(ヴァーシティリティ)”です。多才&多様でありつつ高い適応能力をもっていたいということです。そう考えるなかにディン・ジャリンがいるのは私にとってとてもすばらしいことだと思っているんです」

取材・文/渡辺麻紀

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