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奥様「ねえ、また黒い粒が…」主人「触らないで!」業者もお手上げ、掃除しても増える“謎の黒い粒”の正体

  • 2026.7.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

梅雨明けが近づき、本格的な暑さを迎えるこの時期になると、久しぶりにエアコンを使い始めるご家庭も多いのではないでしょうか。ところで皆さまの中には、白い壁やカーテン、ソファーなどに黒い小さな粒が付着しているのを見つけたことはありませんか。

「ゴキブリのフンかもしれない」
「ネズミがいるのでは」
「どこかに害虫が発生したのではないか」

そんな不安を抱える方もいるかもしれません。

今日は、築15年の戸建て住宅で暮らしていた40代ご夫婦が、室内に現れた謎の黒い粒の正体を追い続けた結果、思いもよらない原因が判明したエピソードをご紹介します。

原因が分からないまま家族の不安が大きくなり、お子さまの体調変化まで心配することになった出来事でした。

白いソファーに現れた謎の“黒い粒”

これはつい先日、友人でもある40代のAさんご夫婦から伺った話です。

Aさんご一家は、小学生のお子さまを含む4人家族。築15年の戸建て住宅で暮らしていました。毎年、梅雨の時期から除湿代わりにリビングのエアコンを使っていたそうです。

異変に気付いたのは梅雨明け直後のこと。ある日、奥様が白いソファーを掃除していると、小さな黒い粒が数個落ちているのを発見しました。最初は、外から入り込んだゴミだと思ったそうです。

ところが翌日になると、今度はカーテンにも同じような黒い粒が付着していました。数日後にはテレビボード周辺や床の上にも見つかるようになります。

奥様は不安になり、ご主人を呼びました。

「ねえ、また黒い粒が落ちてるんだけど…」

ご主人も確認した瞬間、表情が変わったそうです。

「さわらないで!もしかしたらゴキブリのフンかもしれない…」

その言葉に、ご家族の空気が一気に重くなりました。ご夫婦は家具の裏や収納の中、キッチン周辺を確認しました。さらに屋根裏収納や天井裏まで点検したそうですが、それらしい痕跡はまったく見つかりません。

それなのに、黒い粒だけは毎日のように増えていきました。

掃除しても翌日にはまた落ちています。白いソファーには新しい黒い点が増え、カーテンにも付着していました。奥様は次第にソファーへ座るのも嫌になったそうです。

「これ…本当にゴキブリじゃないの?」「もしネズミだったらヤバいよね…」

ご夫婦の会話も、そんな話題ばかりになっていったといいます。

原因が分からないまま時間だけが過ぎ、ご家族の不安は日に日に大きくなっていきました。

「これ…一体何なのよ…」

害虫駆除業者でも原因が分からなかった

不安になったAさん夫婦は、害虫駆除業者へ調査を依頼しました。業者による点検は数時間に及んだそうです。床下や収納内部、配管周辺なども細かく確認されました。

ところが、業者からの回答は意外なものでした。

「ゴキブリやネズミなどの痕跡は確認できません」

さらに気になる変化も起き始めました。冷房をつけるたびに、どこかカビ臭いようなにおいがするようになったのです。

Aさんは最初「梅雨の湿気のせいかな」と思っていたようですが、次第ににおいは強くなっていきました。それと同じ頃、小学生のお子さまが咳やくしゃみを繰り返すようになり、「もしかして何か室内環境に問題があるのではないか」と心配になったそうです。

黒い粒の正体はエアコン内部の大量のカビ

転機となったのは、奥様がインターネットで同じような事例を見つけたことでした。そこには「エアコンから黒い粒が飛んでくることがある」と書かれていたそうです。半信半疑のままエアコンクリーニング業者へ相談したところ、点検を勧められました。

後日、室内機を分解して確認した結果、ご夫婦は言葉を失ったそうです。送風ファン(風を送り出す部品)や熱交換器(空気を冷やす部品)には、大量のホコリとカビが付着していました。

業者からは「冷房運転時の風で、内部のカビや汚れが室内へ飛散していた可能性があります」と説明を受けたそうです。白いソファーやカーテンに付着していた黒い粒は、害虫のフンではなくエアコン内部の汚れだったのです。

「まさか毎日使っていたエアコンが原因だったとは…」

Aさんは驚いていました。

繁忙期でクリーニングは数週間待ちに

原因は判明しましたが、問題はそこで終わりません。すでに真夏の繁忙期に入っていたためです。クリーニング業者へ依頼しようとしても、数週間先まで予約でいっぱい。さらに使用していたエアコンは、製造から15年以上が経過。

業者からは次のような説明を受けます。

「年式的に部品供給が終了している可能性があります」

結局ご夫婦は、クリーニングだけでなく買い替えも検討することになりました。

新しいエアコン本体や設置工事費などを含めると、想定外の出費に。

「もっと早く点検していれば、買い替えまで考えなくて済んだかもしれません…」

Aさんは、真夏の繁忙期に重なってしまったことを悔やんでいました。

冷房シーズン前の試運転や点検が大切

エアコンは毎日使っていても、内部の状態までは確認する機会がほとんどありません。そのため、異常があっても気付きにくい設備の一つです。

特に次のような症状がある場合は、注意が必要です。

  • 冷房運転時にカビ臭いにおいがする
  • 黒い粒や汚れが吹き出し口周辺に付着している
  • 長期間内部清掃をしていない
  • 購入から10年以上経過している
  • 咳やくしゃみなどが気になる

また、真夏になるとクリーニング業者や修理業者への依頼が集中し、予約が取りにくくなることもあります。

Aさんご夫婦のように、原因が分からないまま不安な時間を過ごしたり、繁忙期に買い替えや修理を検討したりするケースも少なくありません。エアコン内部のカビやホコリは普段見えないため、異常があっても見過ごされがちです。

しかし、今回のように室内へ黒い粒が飛散したり、カビ臭が発生したりすることがあります。

住宅では、目に見えない設備ほど異常に気付きにくいものです。だからこそ、本格的な暑さを迎える前に試運転や点検を行い、少しでも気になる症状があれば早めに確認しておきたいところです。

室内に現れた小さな黒い粒が、実はエアコンからのサインだった。そんな事態を防ぐためにも、今一度ご自宅のエアコンの状態を見直してみてはいかがでしょうか。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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