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豪華プールに憧れタワマン購入した40代夫婦→入居後、年に数回しか使わないのに…直面した誤算に「納得いかない」

  • 2026.6.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験を持ち、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。

「ホテルのようなプールや最新のジム」「美しい景色を望むラウンジ」は、タワーマンションの共用施設としてとても魅力的です。こうした設備のある暮らしに憧れて、購入を決める方も多いのではないでしょうか。

今回は、豪華な共用施設に惹かれて購入したものの、その後の維持費をめぐって大きな議論に直面した事例を紹介します。

憧れの共用施設と「年に数回しか使わない」現実

都心のタワーマンションを購入したGさん夫妻(40代)は、充実した共用施設が決め手でした。内見で見た温水プールやフィットネスジム、高層階のラウンジに胸を躍らせます。

「ここなら毎日でも体を動かせるし、休日はラウンジで贅沢な時間を過ごせるね」

しかし、いざ入居すると仕事や家事に追われ、施設を使うのは年に数回程度にとどまりました。共用施設は、ほとんど使わなくても稼働しているだけでコストがかかり続けます。

施設の運営費用は、毎月支払う「管理費」から賄います。建物の大規模な修繕に備える「修繕積立金」とは別のお金です。

物価高が直撃する管理費と居住者間の激しい議論

近年は人件費の上昇や共用部の電気代・水道代の高騰で、管理費の値上げを迫られるマンションが増えています。VSG不動産が2025年12月に公表した「マンションの管理費と修繕積立金の値上げに関する調査」では、値上げを経験した、あるいは今後の値上げの予兆や議論があったと感じていると回答した居住者が、全体の7割を超えていました。

Gさんの住むマンションでも、総会(区分所有者が集まって意思決定を行う集会)で管理費の値上げ案が提案され、意見は真っ二つに分かれます。

「使ってもいないプールやジムのために、毎月の負担が増えるのは納得がいかない」

一方で「この豪華な施設こそがマンションの価値であり、維持しなければ資産価値が下がる」と主張する居住者もいました。

共用施設を廃止すれば維持費は下がりますが、管理規約(マンション内のルールを定めた規則)の変更には多くの居住者の賛成が必要です。資産価値の低下を恐れる声も多く、議論は平行線をたどりました。

現実的な折衷案と購入前に確認すべきポイント

長引く話し合いの末、Gさんのマンションでは利用率の低い施設の運営時間を短縮し、ラウンジの一部を貸し切り有料制にして収入を得る折衷案がまとまりました。運用の見直しで、管理費の急激な値上げを抑える形で合意に至ったのです。

マンションを購入する際は、共用施設が多いほど将来の固定費が高くなる点を頭に入れておく必要があります。パンフレットの華やかさだけでなく、管理費の内訳や施設の維持費にいくらかかっているかを確認しましょう。

すでに居住しているなら、まずは総会の決算報告や予算書に目を通し、管理費の使われ方を把握しておきましょう。共用施設の維持費が気になるときは、総会や理事会で疑問を共有してみても良いかもしれません。ほかの居住者とともに、運営時間の見直しや受益者負担(サービスを利用する人が費用を負担すること)の考え方を話し合えば、無理のない解決につながります。

共用施設は生活を豊かにする一方、維持には継続的なコストがかかります。ご自身のライフスタイルと、将来の負担のバランスを冷静に見極めて判断しましょう。

参考:マンションの管理費と修繕積立金の値上げに関する調査(VSG不動産)


ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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