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妻「片付けた方が…」夫「大丈夫大丈夫!」台風で鉢植えが飛び…翌日、新築40代夫婦が青ざめたワケ

  • 2026.7.4
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

台風が接近すると、窓の養生や停電対策、食料や飲料水の備蓄などを行う方は多いのではないでしょうか。

一方で、庭やベランダに置いている物の中には「この鉢は重いから大丈夫だろう」「ロープで縛っているからOK」「重りを置いておけば飛ばない」と、そのままにしてしまう物もあるかもしれません。

しかし実際には、強い台風では予想以上の風が吹き、思いもよらない物が飛散することがあります。

今日は、新築戸建てを購入した40代ご夫婦が、大型台風によって飛ばされた鉢植えが原因で思わぬ近隣トラブルに発展してしまったエピソードをご紹介します。

「これくらいなら大丈夫」が招いた判断ミス

これは、去年私が新築戸建ての購入をお手伝いしたAさんご夫婦の話です。Aさんご夫婦は新しい家で、ご夫婦そろってガーデニングを楽しんでいました。

庭には季節の花を植えたプランターが並び、ベランダにも大小さまざまな鉢植えが置かれていました。さらに屋外用の収納ケースや折りたたみチェアなども庭先に置いていたそうです。周辺は比較的落ち着いた住宅地で、普段から強風に悩まされる地域ではありませんでした。

そんな中、大型台風の接近が報道されます。ニュースでは飛散物への注意も呼びかけられていました。

「片付けた方がいいんじゃない?」

奥様は心配しましたが、旦那様は平気な顔。

「大丈夫大丈夫!鉢も重いし、収納ケースも空じゃないから大丈夫だろう」

結局、本格的な対策を行わないまま台風当日を迎えてしまいました。

翌朝、鉢植えや収納ケースが消えていた

台風が通過した翌朝のことです。

「すごい風だったな…」

外へ出たAさんは、庭やベランダを見回しました。すると、前日まで置いてあった鉢植えや収納ケースの一部が見当たりません。

「ありがとう。念のため鉢植えを室内へ入れてくれたんだね」

Aさんは奥様へ声を掛けました。しかし、奥様から返ってきたのは意外な言葉でした。

「何もしていないわよ…?」

その瞬間、Aさんは嫌な予感がしたそうです。慌てて周囲をよく確認すると、鉢植えは倒れ、庭には土が散乱していました。収納ケースも見当たりません。

周辺を探していると、飛ばされた鉢やプランターの破片が道路や近隣敷地で発見されました。さらにその直後、隣家のご主人から連絡が入ります。

「Aさん、少し確認していただきたいことがあるのですが…」「車を見てもらえますか?」

隣家の駐車場へ向かったAさんは言葉を失いました。そこには傷ついた車が停まっていたのです。ボディやドア部分には傷やへこみができており、その近くには飛散したプランターの破片が落ちていました。隣家のご主人も感情的になることはありませんでしたが、困惑していたそうです。

「台風だから仕方ない部分もあると思います。ただ、修理はどうしたらいいでしょうか…」

Aさんご夫婦は、自宅から飛ばされた物が原因かもしれないという現実を前に、青ざめるしかありませんでした。

謝罪後も続いた修理費と保険の話し合い

Aさんご夫婦はすぐに謝罪へ伺いました。しかし問題はそこからでした。車の修理見積もりは十数万円。

「飛ばした側なのだから当然こちらが支払うのだろう」

当初、Aさんはそう考えていたそうです。

ところが保険会社へ相談したところ、意外な説明を受けます。実は台風などの自然災害による飛散物被害は、飛ばした側に過失がなければ、法律上の損害賠償責任が発生しないのが原則とされています。そのため、一般的な個人賠償責任保険も適用されないケースがあります。

「ということは…損害賠償は発生しないのですか?」

Aさんはそう尋ねたそうです。しかし今回のケースでは、別の問題がありました。

  • 大型台風が予想されていたにもかかわらず飛散防止対策を行っていなかった
  • 容易に飛散すると考えられる物を屋外へ置いたままにしていた

このような管理上の問題(管理瑕疵)が認められた場合には、賠償責任が発生する可能性があります。つまり「自然災害だから絶対に責任がない」とも「飛ばした側が必ず支払う」とも言い切れないのです。

結果としてAさんご夫婦と隣家は、保険会社への確認や状況説明を何度も行うことになりました。修理費の負担割合についても未だに結論が出ず、話し合いは続いています。

戸建て住宅では敷地内の管理も重要な防災対策

台風対策というと、窓や屋根ばかりに目が向きがちです。しかし実際には、庭やベランダに置かれている物が思わぬ飛散物になることがあります。特に次のような物は注意が必要です。

  • 鉢植えやプランター
  • 外用のゴミバケツ
  • 物干し用品
  • ガーデニング用品
  • 子どもの遊具

また、飛散物による被害は車だけでなく、隣家の外壁や窓ガラスを破損させるケースもあります。台風による飛散物被害では、管理瑕疵の有無によって賠償責任や保険適用の判断が変わる場合があります。

実際の対応は個別事情によって異なるため、事故が発生した際は保険会社や専門家へ確認することが大切です。

戸建て住宅では、自宅敷地内の管理そのものが重要な防災対策の一つです。大型台風が接近する際は「今まで大丈夫だったから」という考えに頼らず、屋外に置いている物が飛散しないか一度確認してみたいものです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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