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タワマン30階超を購入も…突然「ゴォッ!」入居から1年して40代夫婦が直面した“思わぬ誤算”

  • 2026.6.26
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

タワーマンションというと、高層階からの眺望や開放感に憧れる方も多いのではないでしょうか。実際、私のお客様の中にも「せっかく買うなら高層階がいい」「夜景を楽しみたい」と考える方は少なくありません。

しかし、住宅は住み始めてから初めて気付くこともあります。特に高層階では、地上とは異なる風環境が生活へ影響する場合があります。

今日は、30階超のタワーマンションを購入した40代ご夫婦が、入居後に初めて知った「高層階ならではの強風リスク」に悩まされたエピソードをご紹介します。

憧れだった30階超のタワーマンションを購入

これは私が数年前、不動産売買仲介の仕事をしていた頃のお話です。タワマンを購入されたのは、40代のAさんご夫婦。小学生のお子さまが1人いる3人家族でした。

ご夫婦は都市部で住み替え先を探しており、複数のマンションを見学した末に、駅から徒歩数分の大型タワーマンションの購入を決断します。選んだのは30階を超える高層階の住戸でした。

内見時には、窓いっぱいに広がる景色に大変感動されていました。周辺には高い建物が少なく、眼下には街並みが広がっています。さらに地上の交通騒音もほとんど聞こえません。

「高層階なら静かに暮らせそうですね」

Aさんご夫婦は、嬉しそうに話されていました。夜景を眺めながら過ごす時間も心地良く、窓を開ければ開放感も抜群でした。ご夫婦は、「理想の住まいを手に入れた」と感じていたそうです。

冬になると聞こえ始めた「ヒューヒュー」という音

異変が起きたのは入居から数ヶ月後でした。季節が冬に変わり、風の強い日が増え始めた頃です。ある日の夜、Aさんの奥様は寝室で横になっている時に、どこからともなく聞こえる音に気付きました。

「ヒュー…」

まるで隙間風のような音です。最初は外で風が吹いているだけだと思っていたそうです。しかし翌日も、その翌日も同じ音が聞こえます。しかも風が強い日は音も大きくなりました。

「ヒューヒュー」「ゴォーッ」

音は窓周辺から聞こえてくるようでした。特に深夜は周囲が静かなため、かえって音が目立ちます。

さらに台風シーズンになると状況は深刻になりました。窓の近くに立つと風の圧力を感じることがあり、サッシ(窓枠部分)周辺からは風切り音が絶えず聞こえます。時には窓ガラスがわずかに揺れているように感じることもあったそうです。

「最初は窓の施工不良かと思いました」「こんな高額なマンションなのに大丈夫なのかな、と不安になりました」

奥様はそう振り返っていました。

ご夫婦は管理会社へ連絡しようか真剣に悩んだそうです。強風の日は音が気になって眠れず、夜中に何度も目を覚ますこともありました。静かな暮らしを期待して選んだ高層階でしたが、いつしかご夫婦は天気予報で風速を確認するようになっていたそうです。

玄関ドアが勢いよく閉まり建具が破損

ご夫婦が本当に危険を感じたのは、入居から1年ほど経った頃でした。

ある休日の午後、ご家族は換気のためにリビングの窓を開けていました。そのままご主人が荷物を取りに行こうと玄関ドアを開けた瞬間です。

突然「ゴォッ!」という強い風が室内を吹き抜けました。次の瞬間、「バタン!」と室内ドアがものすごい勢いで閉まり、室内に大きな音が響いたそうです。あまりの音に、ご夫婦は一瞬何が起きたのか分からなかったといいます。

慌てて室内を確認すると、ドアが閉まった衝撃で室内ドア本体や金具の一部が破損していました。さらに近くに置いていた観葉植物は倒れ、テーブルの上の書類も部屋中に散乱していたそうです。

当時まだ小さかったお子さまは突然の大きな音に驚き、その場で泣き出してしまいました。幸いケガ人は出ませんでした。しかしご夫婦は、強い恐怖を感じたそうです。

「もし子どもがドアの近くにいたら...」「指を挟んでいたら大変なことに...」

その後も強風の日に窓を開けると、軽い椅子が動いたり、室内の物が倒れたりすることがありました。次第にご夫婦は窓を開けること自体が不安になっていったといいます。

タワーマンション購入では風環境も確認したい

建具の破損まで発生したことで、ご夫婦は不安になり管理会社へ相談しました。Aさんは「窓かサッシに不具合があるのではないでしょうか」と問い合わせたそうです。

ところが返ってきた答えは意外なものでした。

担当者から説明されたのは「設備の故障ではなく、高層階特有の風圧や気圧差による現象の可能性があります」という内容だったそうです。ご夫婦はそこで初めて、自分たちが悩まされていた現象が珍しいトラブルではないことを知りました。

高層階は地上よりも強い風の影響を受けやすく、風切り音やサッシ周辺の振動、窓と玄関ドアを同時に開けた際の強い気流などが発生する場合があります。

こうした住環境は、天候や季節によって大きく変わるため、内見時には気付きにくいことも少なくありません。そのため購入前には、以下の視点も持っておきたいところです。

  • 風が強い日の現地状況を確認する
  • 窓周辺の風切り音について質問する
  • 玄関ドアや窓の開閉状況を確認する
  • ベランダ利用時の注意点を確認する
  • 管理会社へ過去の相談事例を聞く
  • 強風時や災害時の暮らしを想定する

住宅購入では、眺望や間取り、資産価値に目が向きがちです。しかし、実際の住み心地を左右するのは、風や音など日常生活に密接に関わる要素であることもあります。

高額な住まいだからこそ「住んでから初めて知った」と後悔しないために、景色の良さだけでなく、日々の暮らしやすさまで含めて確認しておきたいものです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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