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「ほとんど使わない装備なのに」車検に出した輸入車オーナーが悲鳴…請求書を見て苦笑いしたワケ

  • 2026.7.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

車を運転していると、「少し不具合はあるけれど普段使わないから問題ない」と感じることはないでしょうか。また、「使わないけれどついている装備がある」という人もいます。

エアコンの効きが少し悪い、電球が時々点灯しない、スイッチの反応が鈍い。日常の運転に支障がなければ、つい後回しにしてしまう人も少なくありません。しかし、その「小さな不具合」が車検で思わぬ出費につながることもあります。

「使わない装備だから大丈夫」と思っていたRさん

先日、車検で入庫したRさんの輸入車を点検していたときのことです。点検の途中でリアフォグランプの作動確認を行ったところ、正常に点灯しませんでした。

そこでお話を伺うと、

「実は少し前から、ついたりつかなかったりしていたんです」

とのことでした。ただ、Rさんはリアフォグランプをほとんど使用していません。フォグランプは、濃霧や大雨など特殊な状況でしか使用する機会がなく、普段の運転で困ることもありません。

そのため、「使わない装備だから後でいいかな」と考え、そのまま乗り続けていたといいます。実際、日常生活の中で不便を感じることはほとんどなかったそうです。

車検で判明した意外な問題

しかし、車検では状況が異なります。

車検ではブレーキやタイヤだけでなく、保安基準に関わる灯火類についても点検は必須です。リアフォグランプが保安基準上の装備として備わっている車両の場合、正常に作動しなければ車検に適合しません。そのため、Rさんの車もリアフォグの修理が必要になりました。

「ほとんど使わない装備なのに車検に通らないんですか?」

と驚かれていましたが、装着されている以上は正常に機能する状態でなければならないのです。普段使わない装備だからこそ、不具合に気付きにくく、車検で初めて発覚するケースは意外と少なくありません。

小さな故障でも輸入車は高額になることがある

さらにRさんが驚いたのは修理費用でした。原因を調べたところ、単純なバルブ切れではなく、スイッチや配線、関連部品の点検が必要な状況だったのです。

輸入車の場合、国産車と比べて部品代が高額になることも珍しくありません。また、部品の取り寄せに時間がかかったり、交換作業に手間がかかったりするケースもあります。Rさんの車もリアフォグのスイッチがウインカーのスイッチと一体だったため、ウインカーの作動にも支障が出る恐れがあり、部品代と工賃が追加で発生してしまいました。

請求書を見たRさんは、

「わかっていたのに面倒で…もっと早く見てもらえばよかったですね」

と苦笑いされていました。

もちろん、すべての不具合が高額修理につながるわけではありません。しかし、数千円で済んだ可能性のある修理が、放置したことで診断作業や追加部品が必要になり、結果的に費用が大きくなることもあります。

小さな異変こそ早めの点検を

今回のケースで印象的だったのは、Rさん自身が不具合を認識していたことです。

それでも、使わないから問題ないと思ってしまったため、点検の機会を逃してしまいました。車は、「走る・曲がる・止まる」だけでなく、多くの保安部品によって安全性が維持されています。そして、それらの装備は普段あまり使わないものであっても、正常に作動することが求められるのです。

特に、輸入車は部品価格や修理費用が高くなるケースもあるため、小さな異変の段階で点検を受けることが結果的に出費を抑えることにつながります。また、部品によっては在庫切れのものもあり、車検を受けられるようになるまで車を預けなければならないケースもあります。

使わないから大丈夫。そう思える不具合ほど、実は思わぬ出費のきっかけになることがあります。愛車からの小さなサインを見逃さないことが、余計な修理費を防ぐ第一歩なのかもしれません。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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