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駐車場で「車の鍵が見当たらない…」自動車保険のロードサービスを呼んだドライバーが驚いた“無料対象外”の落とし穴

  • 2026.6.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

自動車保険のロードサービスについて、「加入しているからどんなトラブルでも安心」と考えている人は多いのではないでしょうか。

実際、ロードサービスはバッテリー上がりやパンク、ガス欠など、さまざまなトラブルに対応してくれる心強いサービスです。しかし、「ロードサービスが付いている=どんなトラブルでも無料で解決できる」と思い込んでいると、思わぬ出費に驚くこともあります。

「ロードサービスがあるから安心」と思っていたEさん

ある休日、Eさんは買い物のため車で外出していました。

用事を済ませて駐車場へ戻り、車に乗ろうとしたところ、バッグの中にあるはずのスマートキーが見当たりません。慌ててバッグの中身をすべて出して確認し、立ち寄った店舗にも問い合わせましたが見つかりませんでした。

「どこかに置き忘れたのかもしれない」

そう思いながら周辺を探し回りましたが、状況は変わりません。スペアキーは自宅にあると思い、家族に連絡し、思い当たる場所を探してもらいましたが見当たらないとのこと。車内に入ることすらできず、Eさんは駐車場で途方に暮れてしまったそうです。そんなとき思い出したのが、自動車保険に付帯していたロードサービスでした。

「ロードサービスがあるから大丈夫だろう」

そう考え、すぐに保険会社へ連絡したのです。

ロードサービスへ連絡して知った意外な違い

保険会社へ事情を説明すると、担当者からは鍵のトラブルにも対応できるとの案内がありました。

しかし、その後に説明された内容にEさんは驚いたといいます。実は、「キー閉じ込み」と「鍵の紛失」では対応内容が異なる場合があるのです。

例えば、車内に鍵を閉じ込めてしまった場合は、任意の自動車保険に付帯するロードサービスやJAFなどによる開錠作業の対象となります。一方で、鍵そのものを紛失してしまった場合は話が別です。加入している保険等によっては開錠費用が実費になるケースもあり、JAFなどでも車の鍵を新たに作製することはできず、必要に応じて販売店などへの搬送対応となります。

つまり、「ドアを開ける作業」と「新しい鍵を作る作業」は別サービスとして扱われることが多いのです。

Eさんはこれまで、ロードサービスに入っていれば鍵のトラブルは全部無料と思っていたため、この説明を受けて初めて違いを知ったそうです。

思った以上に大きかった鍵紛失の代償

その後、Eさんはスペアキーの手配や車の移動方法について対応を進めることになりました。

しかし問題はここで終わりませんでした。近年の車の多くはスマートキーやイモビライザーと呼ばれる盗難防止装置を搭載しています。

イモビライザー搭載車では、単純に鍵の形を複製するだけではエンジンを始動できません。車両側へキー情報を登録する作業が必要です。さらに、スマートキー搭載車のなかにはメカニカルキーだけではエンジンを始動できないものもあります。そのため、現場での対応は難しく、ディーラーや整備工場までレッカー搬送したうえで、新しいキーの登録作業が必要になるのが一般的です。

当然ながら、こうした鍵作製費用や登録費用は高額になるケースも少なくありません。

Eさんもディーラーで、「鍵の費用は32,400円になります」と聞いて

「ロードサービスに入っているから安心だと思っていたのに…」

と驚いたそうです。

加入前・更新前に確認しておきたいロードサービスの範囲

今回のEさんの体験は、ロードサービスの大切さと同時に、「どこまでが対象なのか」を確認する重要性も教えてくれます。

ロードサービスの内容は保険会社によって異なります。レッカー搬送距離や宿泊費用の補償、ガス欠対応、鍵トラブルへの対応範囲など、それぞれ細かな違いがあります。

特に、近年はスマートキー車が増えています。スマートキーの作製費用は車種や年式によって差があり、場合によっては10万円を超えるケースもあるため、「鍵をなくした場合はどうなるのか」「どこまで搬送してもらえるのか」といった点を確認しておくと安心です。

Eさんは今回の経験を振り返り、

「補償内容を知っているつもりでしたが、実際にはほとんど確認していませんでした」

と話していました。

万が一のトラブルは、いつ起きるか分かりません。だからこそ、自動車保険を更新する際には保険料や補償内容だけでなく、ロードサービスの対象範囲にも一度目を通しておくことが大切なのかもしれません。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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