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「不満は全くなかったのに…」5年乗った旧型ヴェゼルから新型へ。残価設定ローンの満了前にオーナーの心を動かした“お金の計算”

  • 2026.6.28
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

知人のAさんから、長年乗り続けた愛車を手放したという話を聞きました。残価設定ローンの満了を控え、同じ車に乗り続けるつもりだった彼が、新型VEZEL e:HEVへの買い替えを決断した理由はいったい何だったのでしょうか。

車の進化への驚きや家族を想う気持ち、維持費という現実的な背景など、愛着と合理性の間で揺れ動いた一人のオーナーの体験談をお届けします。

買い替えるつもりがなかった旧型ヴェゼルへの愛着

休日の朝、Aさんがいつもと同じようにエンジンをかけると、聞き慣れた静かな音が響きます。Aさんは数年前に購入した旧型のホンダ ヴェゼル ハイブリッドに乗っており、洗車や内装の掃除もこまめに行うなど、日ごろから車を大切に扱っている様子が伝わってきていました。そのため、彼が急に車を買い替えたと聞いたときは、思わず驚いてしまったのを覚えています。後日、詳しく話を聞いてみると、当初は新車を探すつもりなど全くなかったと教えてくれました。

実は、彼が休日にディーラーへ足を運んだのは、5年払いで組んでいた残価設定ローンの満了が近づき、その手続きの相談をするためでした。残価を一括で支払うか、ローンを組み直して今の車に乗り続けるかを検討していたそうです。それほどまでに、彼は当時の愛車を深く気に入っていました。

長距離ドライブに出かけても疲れにくく乗り心地も良いため、日常生活で車の性能にストレスを感じることはほとんどなかったといいます。さらに、パートナーの方も正面から見た個性的なデザインをとても気に入っており、週末ごとに家族で買い物や旅行へ出かけた思い出がたくさん詰まった大切な存在でもありました。現状に不満がなかったからこそ、わざわざ手放す理由を見つける方が難しかったのです。

新型に触れて気づいた数年分の進化と価値観の変化

そんな彼が少しずつ買い替えを意識し始めたのは、ディーラーでの待ち時間に訪れた偶然の出会いがきっかけでした。手続きの合間に、展示されていた新型VEZEL e:HEVの実車に何気なく触れてみたところ、想像以上の違いに驚かされたそうです。

特に印象に残ったのは、ドアを閉めた瞬間に感じた車内の静粛性の高さと、内装の質感だったと語ってくれました。インテリアの高級感は旧型と比べて大きく向上しており、ナビゲーション画面も見やすい位置に配置されていたといいます。加えて、最新の安全装備が充実している点も魅力的に映ったようです。

今の車でも十分に乗れると思っていても、新しい技術に触れると快適さの明確な差に気づいてしまうことがあります。古いスマートフォンも決して使えないわけではないけれど、新しい機種に触れると画面の見やすさや反応の速さに驚く感覚に似ている。そんなふうに彼が表現していたのが、とても印象的でした。

家族の年齢とライフスタイルの変化を見据えた選択

彼の決断の背景には、ご自身のライフステージの変化も大きく関係していました。最近は高齢になったご両親を車に乗せて病院や買い物へ行く機会が増えており、乗り降りのしやすさが気がかりになっていたそうです。一時は、スライドドアを採用した車の方がより乗り降りが楽になるのではないかと、検討したこともあったと教えてくれました。

そのような視点で改めて新型を見てみると、旧型よりも乗降性の面で不安が少なく、ご両親が乗り降りする際の補助もしやすい構造だと感じたようです。自分が運転して楽しいかどうかという基準だけでなく、家族が安心して乗れるかどうかという視点が、車選びにおいて大きなウエイトを占めるようになっていたとAさんは語ってくれました。

維持費と金利が突きつけた現実的なお金の計算

ここまでの話を聞くと、新車の魅力に惹かれて勢いで買い替えたように思えるかもしれません。しかし最終的に彼の背中を押したのは、もっと現実的なお金の計算でした。

乗り続けるのであれば残価を支払う必要がありますが、ちょうど期末の決算期ということもあり、かなり割安な金利で新しいローンを組める可能性があったそうです。世の中の金利が上昇傾向にある中で、前回購入時と月々の支払いがほぼ同額で新車に乗れる見込みが立ったことは、非常に大きな判断材料になりました。

さらに、旧型のまま乗り続けた場合、遠くない将来にバッテリーや部品の交換といった経年劣化による出費が生じる可能性も考えられます。月々の負担がほぼ変わらないのであれば、古い車の維持費リスクを抱え続けるよりも、保証のついた新車に乗り換える方が合理的ではないか?そんな考えに至ったそうです。

寂しさと期待が混ざる決断と将来に向けた選択肢

愛着のある旧型ヴェゼルを手放す寂しさは、納車を待つ今もなお彼の心の中にあるようです。それでも、パートナーの方とじっくり話し合い、新型の内装の質感や進化した機能への期待、そして現実的な支払いの見通しを重ね合わせた結果、今回の買い替えに踏み切りました。

彼にとって残価設定ローンの満了は、ただ車を手放す時期というだけでなく、車とこれからどう付き合っていくかを見つめ直す大切なきっかけになったのだと思います。次の満了を迎える頃には、新車に乗り換えるという選択肢のほかに、毎月少しずつ貯蓄して一括払いで今の車に長く乗り続けるという選択肢も持てるようにしたいと、前向きに語ってくれました。

車選びに、誰にでも当てはまる完璧な正解はありません。それでも、愛着・家族への思い・お金という三つの要素を総合的に考えて出した彼の決断は、ご自身にとって最も納得できる選択だったのではないでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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