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「まさか犬用カートで詰むなんて…」軽自動車で十分と大満足だった30代女性が数年後に直面した“想定外の荷物パズル”

  • 2026.6.8
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

先日、「軽自動車で十分」とスペーシアを選んだ知人女性から話を聞きました。小回りが利き燃費も良く、大満足の選択だったそうです。しかし、犬を迎えたことで状況は一変したというのです。犬用カートなどを積むと車内はパズルのような状態になってしまうとのこと。

愛犬との外出を楽しむ一方で感じたという、想像以上の手狭さ。彼女の体験から見えてきた、現在の生活だけでなく将来の変化まで見据えた車選びの大切さを紐解いていきます。

突然の荷物パズルと、軽で十分だった購入当時

先日、39歳になる知人女性から話を聞きました。週末に愛犬を連れて出かけようとしたところ、車の荷室がパズルのようになってしまって大変だったというのです。折りたたみ式の犬用カートに加えて、散歩用のバッグや飲み水、さらには帰りに買う予定の日用品のスペースも確保しなければならず、荷室がぎゅうぎゅうになってしまうそうです。

なぜそこまで積み込みに苦労しているのかというと、数年前に現在の車を購入した当時は犬と暮らしておらず、後になって大きな荷物を積むようになるとは想像していなかったからだといいます。

彼女が初めての新車としてスズキ・スペーシアを購入したのは、2021年のことだったそうです。当時の生活圏は買い物や近場への街乗りが中心で、自宅の駐車場も少し手狭でした。さらに、その頃は犬を飼っていなかったため、家族全員で大量の荷物を積んで遠出をする機会もほとんどありませんでした。

そのため、コンパクトで扱いやすい軽自動車を選ぶことは、決して妥協ではなく、自身の生活条件に合わせた最も合理的な選択だったといえます。以前乗っていた中古の普通車と比べると加速は穏やかになったものの、その圧倒的な燃費の良さに驚き、家計の面でも大助かりだったと、当時の満足感を語ってくれました。

当時はこれ以上ないほど生活スタイルに合っていた車選びでしたが、人生には予想外の出来事がつきものです。購入からしばらくして、彼女の家族に大きな転機が訪れることになります。

予期せぬ出会い。愛犬を迎えて色づく日々

その転機というのは、新しく犬を家族として迎えたことでした。以前飼っていた犬を亡くした深い喪失感から、また犬のいる生活をするのはずっと先のことだろうと家族全員が思っていたそうです。しかし、思いがけない良い出会いに恵まれ、スペーシアの購入からそれほど経たないうちに、ごく自然な流れで新しい命を迎えることになったと教えてくれました。

新しい家族がやってきたことで家庭内の会話が一段と増え、週末の過ごし方も「家でゆっくり」から「外へ出かける」へと大きく変わっていったようです。犬との触れ合いを通じて、生活全体が鮮やかに色づいていくような温かい日々を過ごしていると、彼女は嬉しそうに話してくれました。愛犬の存在が、家族にとってかけがえのないものになっていったことが伝わってきます。

犬との生活は幸せそのものだったようですが、休日の外出が増え行動範囲が広がったことで、冒頭で彼女がこぼしていた物理的な問題に直面することになります。

かわいいけれど狭い、というリアルな現実

遠くの自然豊かな公園へ愛犬を連れていくために犬用カートを購入したところ、思った以上に車が狭いかもしれないと気づいたそうです。カートを積むだけでラゲッジスペースの大部分が埋まってしまい、そこにケージや犬用バッグ、さらにまとめ買いした日用品などが加わると、後部座席あたりまで荷物でいっぱいになってしまうと苦笑いしていました。

犬を安全に乗せるためには、実質的に座席のひとつが犬専用になってしまいます。そのため、3人家族で乗ると、人間が座るスペースがどうしても窮屈になってしまうようです。長距離を移動するたびに、人間用と犬用の荷物をどう積むか毎回頭を悩ませており、まるで荷室でパズルゲームをしているような感覚になると語っていました。

荷室のやりくりに日々苦労している彼女ですが、だからといって今の車を選んだことを深く後悔しているわけではないようです。

手狭さを感じても、スペーシアを手放せない理由

手狭さを感じる場面は多々あるものの、スペーシアがあったからこそ犬と一緒に遠出できるようになり、ドッグランなどを通じて新しい交友関係も生まれたそうです。休日のたびに家族揃って出かける楽しみが増え、車がもたらしてくれた恩恵はとても大きいといえます。生活を不便にするどころか、むしろ豊かに広げてくれたと、彼女は感謝の気持ちを口にしていました。

また、細い道でのすれ違いや狭い駐車場での切り返しやすさなど、日々の生活を支えてくれる基本的な性能には今でも大満足しているようです。初めて自分で選んで購入した新車ということもあり、デザインも含めて車そのものへの深い愛着は少しも変わっていないと教えてくれました。

少し不便な部分もあるけれど、それ以上に自分たちの生活を大きく広げてくれた大切な車。そんな体験談を聞いて、私は車選びにおいて大切にすべき、あるひとつの視点に気づかされました。

後悔2割、納得8割。少し先の未来を想像する車選び

現在の彼女の心境を言葉にするなら、後悔が2割で納得が8割といったところだそうです。後悔しているのはスペーシアという車そのものではなく、購入の際に「今の生活なら軽自動車だけで十分」と思い込んでしまったこと。将来のライフスタイルの変化まで想像を広げ、普通車やもう少し荷室に余裕のある車と比較検討しなかった自身の視野の狭さを、少しだけ悔やんでいるようです。

車は数年単位で長く付き合っていくものですから、購入時点での合理性やコストパフォーマンスだけで決めてしまうのはもったいないのかもしれません。私たちもついつい現在の使い勝手を最優先してしまいがちですが、数年後に家族の形や趣味がどう変化しているか、あるいはペットを迎える可能性があるかなど、少し先の未来まで想像してみることが大切だといえます。

完璧な選択ではなかったとしても、この車と愛犬との暮らしがあったからこそ気づけたことがあると、彼女は前向きに語ってくれました。車を選ぶとき、私たちはどうしても「今」を基準に考えてしまいがちです。しかし人生は、いつも予想外の方向へ動いていくもの。数年後の自分がどんな暮らしをしているか、少しだけ想像を広げてみることが、長く愛せる一台との出会いにつながるのかもしれません。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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