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日曜劇場“最強コンビ”は再共演だった「どうりで出来上がってると」1年前“実話をもとにした”映画で体現した極限状態

  • 2026.6.23

先日、最終回を迎えた日曜劇場『GIFT』。その驚きの展開が話題になっているが、主演の堤真一と山田裕貴は、昨年公開の映画『木の上の軍隊』以来の再共演だった。ドラマの視聴者からは「どうりで出来上がってると思った」「この2人は最強のコンビ」など称賛のコメントも多く上がっている。

この記事では、映画作品の見どころと、ダブル主演がもたらした本作の魅力について考察する。

実話に着想を得た映画『木の上の軍隊』

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堤真一 山田裕貴(C)SANKEI

終戦に気づかないまま2年間も木の上で生き抜いた2人の日本兵の実話に着想を得た井上ひさし原案の同名舞台劇を、堤真一と山田裕貴の主演で映画化。監督・脚本は『ミラクルシティコザ』で知られる沖縄出身の平一紘が手がけ、全編沖縄ロケで完成させた。

太平洋戦争末期の1945年、沖縄県伊江島に米軍が侵攻し、激しい攻防の末に島は壊滅的な状況に陥っていた。宮崎から派兵された山下一雄少尉(堤真一)と沖縄出身の新兵・安慶名セイジュン(山田裕貴)は敵の銃撃に追い詰められ、大きなガジュマルの木の上に身を潜める。圧倒的な戦力の差を目の当たりにした山下は、援軍が来るまでその場で待機することに。

戦闘経験豊富で厳格な上官・山下と、島から出た経験がなく穏やかな安慶名は、噛みあわない会話を交わしながらも2人きりで恐怖と飢えに耐え続ける。やがて戦争は終結するが2人はその事実を知るすべもなく、木の上で"孤独な戦争"を続ける。

山田裕貴が体現した本物への執念

極限状態に置かれた人間の行動を表現するために、山田は沖縄での撮影期間1か月の間、干し芋とキムチと納豆と豆腐のみを食べて空腹状態を保っていたという。さらに虫嫌いにもかかわらず、作中でウジ虫を食べるシーンでは実際に本物を口にしている。公開記念舞台挨拶では、モデルとなった兵士の家族から届いた手紙に山田が涙を見せる場面もあり、実話に基づく物語の重みが俳優自身の心にも深く刻まれていたことがうかがえる。

「生きること」の尊さを今一度

年齢も育ちも考え方も異なる2人が、極限状態の中で少しずつ理解し合い、支え合っていく過程こそが本作の核心だ。さらに後半はほぼ2人の会話劇となり、2人の男が“生きること”に向き合う姿を真摯に描き出していく。国のために命をかけることこそ美徳とされていた当時、生き残ってしまったことへの葛藤や、帰る場所や家族がもういないかもしれないという、それぞれが抱える苦悩を、二人の演技によって身近に感じることができるのだ。

戦争という非日常を通して描かれるのは、人と人がどう信頼を築いていくかという普遍的な物語だ。戦後81年目となる沖縄では、6月23日に慰霊の日を迎える。戦後81年が経った今も、世界では戦争が存在し、その状況は悪化する一方だ。今一度、戦争がもたらす悲劇と、生きることの尊さを、本作を通して見つめ直したい。


出典:映画『木の上の軍隊』公式サイト

ライター:山田あゆみ
Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand

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