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医師「なるべく避けて」→実は『認知症』を引き起こしているかも…脳を疲労させる「危険なスマホ習慣」とは?

  • 2026.6.18
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

日常的に手放せないスマホ。しかし、「最近、人の名前がパッと出てこない」「集中力が続かない」といった不調を感じることはありませんか?実はそれ、スマホの使いすぎによる脳の疲労が原因かもしれません。

今回は、スマホが脳を疲弊させるメカニズムや、現代人が陥りがちな「夜スマホ」と「マルチタスク」がもたらすリスクについて、麻酔科専門医の松岡雄治さんに詳しく解説していただきました。明日からすぐに実践できる脳の休息法もご紹介します。

スマホが脳をクタクタにする?一時的な認知機能低下のメカニズム

---スマホの使いすぎで、なぜ「物忘れ」や「集中力の低下」のような症状が起こるのでしょうか?

松岡雄治さん:

「情報過多によって脳の「ワーキングメモリ」が圧迫されてしまうためです。

仕事やプライベートでスマホを手放せないのは、きっと誰もが心当たりのあることです。
しかし、人間の脳が一度に処理できる情報の容量には限界があります。スマホの使用自体が認知症を直接引き起こすわけではありませんが、過度な情報過多は脳を疲労させ、一時的な認知機能の低下を招く可能性があります。

【スマホが脳を疲弊させるフロー】

  • 過剰なインプット:絶え間ない通知や短い動画のスクロールなど、視覚から膨大なデータが脳へ流れ込みます。
  • 脳の疲労:論理的思考や情報整理を担う「前頭前野」がフル稼働を強いられ、知らず知らずのうちに処理能力が追いつかなくなります。
  • 認知機能の低下:「人の名前が出ない」「集中できない」といった症状が出ることもあります。

スマホは便利な道具ですが、いつの間にか脳がクタクタになる程の処理を強いてしまうことがあることを覚えておきましょう。」

寝る前のスマホとマルチタスクが脳に与える深刻なダメージ

---就寝直前のスマホ操作や、テレビを見ながらSNSを触るような「マルチタスク」には、どのようなリスクがあるのでしょうか?

松岡雄治さん:

「スマホの光や、ブルーライトは睡眠の質自体を下げてしまいます。また、コンテンツ的刺激で脳が興奮状態になることもあります。

疲れた夜に誰かと連絡をとったり、ベッドで動画を見たりして気分転換したい気持ちになることは複数のアプリを同時に操作して時間を有効に使いたいこともあるでしょう。
しかし、そのリスクを認識しておくことが大切です。

【夜スマホとマルチタスクが脳の回復を妨げるフロー】

  • 脳の興奮状態:ブルーライトなどの光の影響はもちろん、SNSや動画のコンテンツ自体が脳を強く刺激し、入眠を妨げます。
  • 脳のゴミの蓄積:アルツハイマー型認知症の原因とも考えられている物質(アミロイドβ)などは、深い睡眠中に最も活発に掃除されていると考えられています。睡眠の質が落ちると、このゴミが脳内に蓄積しやすくなります。
  • 脳の消耗:テレビを見ながらSNSを見るといった「マルチタスク」は、脳の回路を絶えず切り替えている状態です。この頻繁な切り替えも脳を疲弊させます。

「最近物忘れが多い」と感じるのは、単なる疲れではなく、脳が回復するための睡眠が障害されているサインかもしれません。」

明日からできる!脳の疲労を回復させる「休息アクション」

---脳を休ませて認知症リスクを下げるために、今日からすぐに実践できる具体的なアクションを教えてください。

松岡雄治さん:

「最も優先すべきは「寝る30分前にスマホを見るのをやめ、睡眠の質を高めること」です。

スマホのない生活に戻ることは、現代ではほとんど不可能です。それくらい私たちの生活に根付いています。
ただし、脳の休息時間を意図的に作らなければ、脳の疲労は蓄積する一方です。認知症リスクを遠ざけるため、明日からすぐに実践できる具体的な行動は次のとおりです。

【今日からできる脳の休息アクション】

  • 寝室の隔離ルール:就寝30分前にはスマホを見るのをなるべく避けて、可能なら別の部屋かベッドから手が届かない場所に置きます。
  • シングルタスクの徹底:食事中や人との会話中はスマホを置き、「目の前の1つのこと」だけに集中する時間を作ります。これによって脳は一つの物事に集中できて、負荷が軽減します。
  • 5分の情報遮断:疲れていると感じたら、目を閉じて視覚情報を完全に遮断します。目からの入力を断つだけでも、意図的に休息モードに入れることができます。

しかし、これらの改善策を試しても、約束を忘れてしまったり、仕事のミスが続いたりするなどの深刻な不調が続く場合は、睡眠障害など、別の病気が隠れている可能性もあります。その時は迷わず専門のお近くのクリニックを受診してください。」

脳に休息を与え、健康な状態を維持するために

スマホのない生活に戻ることが困難な現代だからこそ、意図的に脳を休ませる時間を確保することが極めて重要です。睡眠の質を低下させる「夜スマホ」を避け、目の前の物事に集中する時間を作るだけで、脳の負荷は大幅に軽減されます。

まずは「寝る30分前のスマホ遮断」から始め、脳の回復を促しましょう。もし、セルフケアを試みても深刻な不調が改善されない場合には、無理をせずお近くの専門クリニックを受診し、適切なアドバイスを求めてください。


執筆・監修:松岡雄治
麻酔科専門医。総合病院、大学病院、小児専門医療機関での勤務を通じ、幅広い周術期管理に従事。現在は急性期病院で麻酔科医として勤務する。日々、美容領域を含む各診療科の手術に携わっている。医師としての知識と経験を活かして医療系ライターとしても活動し、医療・健康・美容分野の記事執筆、医学論文の解説、商品監修、AI技術開発関連プロジェクトへの参加などの実績を有する。睡眠コンサルタント、睡眠検定1級の資格も保有。

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