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新NISAで“高配当株”を購入した50代男性→『配当金は非課税』と思いきや…取引履歴を見て判明した“想定外の事実”

  • 2026.6.16
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、新NISAで高配当株を買い集めていた50代Eさんの体験談です。

NISAなら配当金も非課税と信じていたものの、受取方法の設定を見落としていたために、配当金に約2割の税金がかかり続けていた経緯をご紹介します。

「NISAなら、配当金も当然に非課税」と思っていた…

Eさんは50代の会社員。新NISAの成長投資枠を使い、老後の小遣いの足しにと、高配当株をこつこつ買い集めていらっしゃいました。

「NISAは非課税の制度だから、配当金にも税金はかからない」。そう信じて、半年ごとに振り込まれる配当を楽しみにされていたといいます。

「非課税口座で買った株なのだから、配当もまるごと受け取れると思っていました」

配当金から、2割が引かれていた

ある日、Eさんが取引履歴を確かめたところ、配当金からきっちり約2割が差し引かれていることに気づきます。

NISA口座で買った株でも、配当金の受取方法を正しく設定していないと、課税されてしまいます。Eさんは、その受取方法の設定を知らないまま、配当を受け取り続けていたのです。

「非課税のはずが、ずっと税金を払っていたとは」Eさんはそう振り返ります。

配当を非課税にするには、株式数比例配分方式を選択する

上場株式やETF、REIT(不動産投資信託)の配当金をNISAで非課税にするには、受取方法を「株式数比例配分方式」(証券口座で受け取る方式)にしておく必要があります。この設定でない場合、NISA口座の株でも配当金には20.315%が課税されます。

ややこしいのは、投資信託の分配金は、こうした設定をしなくても自動的に非課税になる点です。そのため、株の配当だけ課税されていることに気づきにくいのです。受取方法は途中でも変更できますが、その年の配当を非課税にするには、配当の権利が確定する日までに設定を済ませておく必要があります。過去にさかのぼって非課税にすることはできません。

NISAで株を購入している方は、一度確認を

NISAは、使い方を一つ間違えると、せっかくの非課税を取りこぼしてしまう制度です。

株式で配当を受け取っている方は、一度、ご自身の証券口座の配当金受取方法が、株式数比例配分方式になっているか確認してみてください。設定はすぐに見直せます。

NISAだから非課税と思い込むのではなく、受取方法の設定まで確かめておくことが、制度を活かすことにつながります。


執筆・監修:中川 佳人

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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