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NHK朝ドラに引っ張りだこの「透明感女優」“隠れビッチ”→“勇敢な女剣士”となった新境地とは

  • 2026.6.9
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2017年4月、結婚情報誌「ゼクシィ」の10代目CMガール発表会に出席した佐久間由衣(C)SANKEI

ファッション誌の華やかなページから、毎朝お茶の間に流れる連続テレビ小説へ。佐久間由衣は、一見遠く離れたこの二つの世界を、しなやかに行き来してきた女優だ。

モデルとして培った審美眼と佇まい。そして、二度も朝ドラに選ばれる国民的な信頼。華と親しみ、その両方を一人で併せ持つ。それが、佐久間由衣という女優の得がたい個性である。華やかな世界から国民的な物語まで。その距離を自然に行き来できる人は、思いのほか少ない。

モデルとしての審美眼

佐久間のキャリアの起点には、ファッションの世界がある。スカウトされ芸能界入りした後、ファッション誌『ViVi』の専属モデルオーディションでグランプリを獲得した。誌面で求められるのは、服を美しく見せる立ち姿であり、世界観を一枚で伝える表現力だ。何が美しいかを見極める審美眼を、佐久間はこの時期に磨いた。

被写体として鍛えられた佇まいは、芝居に移っても消えない。立っているだけで画になる。その品の良さと洗練は、モデル出身の女優ならではの財産だ。けれど佐久間の魅力は、その華やかさだけにとどまらなかった。ファッションで磨いた感覚は、役柄の見せ方や佇まいの作り方にも、静かに生きている。美しく見せる技術と、美しさを見抜く目。その両方を、佐久間はモデル時代に手にした。

芝居に向かう姿勢にも、その確かな審美眼が表れている。どう映れば美しいかを、体で知っている。それは一朝一夕には身につかない感覚だ。モデルとして過ごした時間が、女優・佐久間由衣の確かな礎になっている。

一度目の朝ドラで見せた麗しさ

佐久間の名を広く知らしめたのは、国民的な連続テレビ小説だった。2017年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で、佐久間はヒロインの幼なじみ・助川時子を演じた。これが大きな出世作になる。垢抜けた美しさを持ちながら、どこか等身大で親しみやすい。その絶妙なバランスが、お茶の間にすっと受け入れられた。

2019年には、映画『"隠れビッチ"やってました。』では映画初主演を務め、第32回東京国際映画祭で東京ジェムストーン賞を受賞。モデルの華やかさを保ちながら、芝居でも評価を積み上げていく。見た目の良さに寄りかからない、確かな実力が認められはじめた。

華やかさと演技力は、佐久間の中で少しずつ一つになっていった。華のある人が、地道に芝居を磨く。その組み合わせは、強い。見た目で惹きつけ、中身で信頼させる。佐久間は、その両輪を早くから回してきた。

二度目の朝ドラ、そして女剣士へ

佐久間への信頼は、もう一度、朝ドラという形で示される。2023年のNHK連続テレビ小説『らんまん』で、佐久間は槙野綾を演じた。国民的な朝ドラに二度選ばれることは、誰にでも許される栄誉ではない。それは、安心して物語を託せる女優だという、確かな証である。

そして同じ年、佐久間はまったく違う顔も見せる。映画『キングダム 運命の炎』で、女剣士・カイネを演じたのだ。剣を振るい、戦場を駆ける躍動感あふれる役である。朝ドラの親しみやすいヒロインから、勇ましい女剣士へ。佐久間の振れ幅の大きさが、ここで一気に開けた。

穏やかな日常も、激しい戦場も、どちらも自分のものにしてみせる。役の幅が広いほど、女優としての可能性は大きく広がる。佐久間は、自分の手でその扉を次々と開けている。

モデルの華と、朝ドラの信頼を携えて

2026年7月17日公開の映画『キングダム 魂の決戦』でも、佐久間はカイネを演じる。合従軍との大きな戦いを描く、シリーズの最新作だ。

ファッションで磨いた華やかさと、二度の朝ドラで得た国民的な信頼。その両方を携えて、佐久間は女剣士として大作の戦場に立つ。美しいだけのモデル出身、という言葉では、もうこの人を語れない。見極める目と、人を惹きつける佇まいと、確かな演技力。すべてを身につけた佐久間由衣が、ここからどんな世界へ歩いていくのか。その先が、とても楽しみだ。


※記事は執筆時点の情報です

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