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ブラジル代表、W杯で意外なインパクトを残すだろう「5名のアウトサイダー」たち

  • 2026.5.26

先日発表されたブラジル代表メンバー。6月15日に開幕を迎えるワールドカップにむけて、カルロ・アンチェロッティ監督が選んだ26名は賛否両論が渦巻くものとなった。

その中で「ワールドカップにおいて意外なインパクトを残すであろうアウトサイダーたち」を『Squawka』からピックアップした。

ネイマール(サントス)

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

今回のブラジル代表において、最大の疑問符であり、かつ最大のジョーカーとなり得るのがネイマールだ。ここ数年は怪我と不調によってその立場は大きく揺らいでいるが、カルロ・アンチェロッティ監督は依然として、このベテランFWが北米の地で決定的な仕事をやってのけると信じているようだ。

サウジアラビアを離れてサントスに復帰して以降、怪我の連鎖とコンディションの維持に苦しんでおり、出場は断続的。全盛期の爆発的な輝きを取り戻したとは言い難い。

それでもなお、彼の持つテクニックと精神的な影響力は、セレソンにおいて他に代えがたいものがある。彼が必要とされる理由は、主要大会におけるブラジルの「ネイマール依存」が続いているからだ。

ヴィニシウス・ジュニオールやハフィーニャはクラブレベルで圧倒的な成績を残しているが、代表チームを一人で背負うという点では、まだ彼ほどの継続性を見せられていない。ピッチに立てば、若手アタッカーたちは今でも彼を立てるような動きを見せるほどの「カリスマ」だ。

アンチェロッティは彼をチームの中心に据えるのではなく、慎重にプレー時間を管理しながら起用すると見られている。しかし、その創造性やセットプレーの精度、そして経験値は、一発勝負のノックアウトステージで不可欠な武器となるはずだ。

ブレーメル(ユヴェントス)

ブレーメルは、今のブラジル代表で最も過小評価されている選手の一人であり、守備陣における「最強の伏兵」と言えるだろう。

センターバックの先発はマルキーニョスとガブリエウ・マガリャンイスが予想されているが、このユヴェントスのDFが持つアグレッシブさと、背後のスペースをカバーするスピードは、世界でも指折りのレベルにある。しかも、エデル・ミリトンが怪我をしているため、彼の重要性は増している。

現在29歳の彼は、ここ数シーズン、セリエA屈指のディフェンダーとしての地位を静かに築き上げてきた。ユヴェントスが苦しい時期にあっても、その圧倒的なフィジカルと空中戦の強さ、そして広大なエリアを守りきる能力で常に際立った存在感を放ってきた。

そして、彼は対人での肉弾戦や1対1の状況で真価を発揮するタイプだ。このプロファイルは、決勝トーナメントで対峙することになる強力なカウンター主体のチームに対して、極めて有効な対抗策となる。

大会序盤はターンオーバー要員としてのスタートになるかもしれないが、ブレーメルには今大会の主役に躍り出るだけのポテンシャルが備わっている。

ラヤン(ボーンマス)

ブラジル代表の中で最も国際的な知名度が低い名前かもしれないが、今大会で一気にブレイクする可能性を秘めている。ヴァスコ・ダ・ガマからボーンマスに加入して以来、この19歳のFWは驚くべき速さで適応を見せ、その成熟度と多才さでファンを唸らせてきた。

彼はテクニカルな華やかさと戦術的な規律を兼ね備えており、両ウイングに加えて中央でもプレー可能であり、試合中に柔軟な変化を求めるブラジルにとって貴重な選択肢となる。爆発的な加速力、直線的なドリブル、そしてDFへ果敢に仕掛ける姿勢。その若さにもかかわらず、すでにプレミアリーグで最もエキサイティングな若手の一人として注目を集めている。

エステヴァンとロドリゴの負傷を受け、アンチェロッティが彼を招集したことは、チームに新たなエネルギーを注入したいという意図の表れだ。

ブラジル国内では、彼をこのワールドカップ以降のセレソンを担う未来の一部と見る向きも強まっている。もし彼がこのプレッシャーを跳ね除けることができれば、世界が新たなエリートアタッカーの誕生を目撃するだろう。

ダニーロ・サントス(ボタフォゴ)

ここに来て急激に評価を高めてきたサプライズ選出の一人だ。欧州、特にノッティンガム・フォレストでは一貫性を欠き苦しんだが、母国のボタフォゴへ復帰して以降、そのキャリアを完全に見事に復活させた。

中盤からの得点源として進化を遂げ、持ち前のプレスやボール回収能力を維持しつつ、キャリアで最もゴールに直結するシーズンを過ごしている。その好調ぶりは、直近の代表合宿でもアンチェロッティ監督の目に留まった。

ブルーノ・ギマランイスやジョアン・ゴメスといった確立されたメンバーの控えが手薄な中、ダニーロには重要な役割を担うチャンスがある。A代表デビュー直後のクロアチア戦でゴールを決めるなど、国際舞台への適応も驚くほど早かった。

欧州でのプレー経験とフィジカル重視のスタイルは、強度が求められる決勝トーナメントで大きな武器になるはずだ。いわゆる「アウトサイダー」たちの中で、ダニーロは最も意外な形でレギュラーへと定着する可能性を秘めた選手と言える。

イゴール・チアゴ(ブレントフォード)

イゴール・チアゴのブラジル代表への抜擢は、この1年で最も予想外のサクセスストーリーの一つだ。さほど注目されずにプレミアリーグへ参戦したものの、ブレントフォードで点取り屋として覚醒。イングランドで最も得点力のあるフォワードの一人へと成長し、対峙するディフェンダーにとってのとなった。

彼のプレースタイルは、近年のブラジルが欠いていた「純粋なペナルティエリア内のストライカー」という要素をチームにもたらす。アンチェロッティ監督はサイドに流れる流動的なFWを好む傾向があるが、イゴール・チアゴは空中戦の強さ、ポストプレー、そして中央での圧倒的な存在感を提供できる。守備を固める相手に対して、このバリエーションは極めて重要になるだろう。

ブラジルの他の優雅なアタッカーたちと比較すれば技術面で議論の余地はあるかもしれないが、その愚直さと効率の良さは短期決戦において非常に価値が高い。

ロドリゴの負傷やジョアン・ペドロの不安定さを考えれば、イゴール・チアゴには当初の予想以上のチャンスが巡ってくるはずだ。もしブラジルが試合終盤にゴールを必要とするならば、彼のフィジカルと決定力が、大会を通じた「最強のスーパーサブ」としてセレソンを救うことになるかもしれない。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)

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