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なぜスタンフォード大の佐々木麟太郎もプレーする米大学野球は、木製ではなく金属バットが使われているのか

  • 2026.5.24

スタンフォード大学の野球部に所属する佐々木麟太郎。

20日に大学でのシーズンが終了したため、昨年のドラフト会議で交渉権を獲得した福岡ソフトバンクホークスと面談を行うことが発表された。

21歳の佐々木は、大谷翔平らを輩出してきた花巻東高校出身のスラッガー。

2023年のドラフト会議ではプロ志望届を提出せず、その後、アメリカの名門スタンフォード大学へ進学した。

同大学によれば、佐々木は身長185センチ、体重122キロ。

日本の大学野球とは違い、アメリカの大学野球では、木製ではなく金属バットが使われることが多いこともあり、佐々木の打球速度と飛距離は驚異的なものがある。

なぜアメリカの大学野球では金属バットが使われているのか。

『Flobaseball』などによれば、その主な理由は、コスト面だそう。

トップレベルの選手が使う金属バットのなかには数百ドル以上もする高価なものもあり、木製バットよりも高額になることもあるが、重要なのは耐久性と費用対効果。

木製バットは折れてしまうことがままあるが、金属バットが折れることはほぼない。アメリカの大学野球では年間を通して同じ金属バットを使い続ける選手も珍しくないという。

また、アメリカの大学野球部の圧倒的多数は赤字だそうで、各大学はコスト削減の方法を常に模索しているのも理由のひとつとされている。

スタンフォード大学野球部が属するNCAAも、コスト高騰に対応するために1974年に木製から金属バットへの切り替えをほぼ全面的に実施したが、木製バットの使用が禁止されているわけではない。

プロを目指すなら木製バットに慣れることが必要になるはずだが、なぜ金属バットを使う選手が多いのか。

理由のひとつは、より強力な金属バットの使用が認められ、大多数の選手がそれを使うようになれば、(木製を使うと)成績がそれほど目立たなくなり、評価が下がってしまう可能性もあるため。

また、多くの大学チームは金属バットメーカーから無償で用具を提供されるスポンサー契約を結んでいるため、それを放棄してまで木製に切り替えるのは、理に適っていないとも指摘されている。

それでも、2023年のMLBドラフトでシカゴ・ホワイトソックスから指名された西田陸浮は、オレゴン大学時代に金属よりも木製バットを好んで使っており、それでも打率.312を記録したそう。

2023年のNCAAスーパーリージョナルズで木製バットを使用した選手は西田しかいなかったというが、その理由は、多くのチームがバットメーカーと提携していることにあったという。

MLBでは木製バットしか使用できないが、メジャーリーグのスカウトたちは、どうやって大学でプレーする選手たちを評価しているのか。

大学の春シーズン終了後から秋シーズン前に行われるサマーリーグでは、木製バットが使われる。

そのサマーリーグで活躍した大学選手は、ドラフトでの評価を急上昇させ、大きな注目を集めることができるという。

なお、スタンフォード大学野球部は、特定の金属バットメーカーと提携してはいないようだ。

また、佐々木は、今年2月に行われた早稲田大学野球部との親善試合では木製バットを使用。Victus製のバットには佐々木麟太郎と漢字で印字もされていた。

筆者:井上大輔(編集部)

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