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結婚式の2週間前。夫の元へ電話が。「…え?」幸せの絶頂にいた私たちが…涙に暮れる事態に

  • 2026.5.26

11年の交際のすえに結婚を決めた私たち。結婚式を心から楽しみにしており、忙しく式の準備を進めていました。そんな中、結婚式直前に、思いもよらないことが起きたのです。

式の準備に大忙し

結婚が決まり、式場巡りを始めた私たち。花嫁である私よりも彼のほうが張り切っていて、「結婚式の主役は新郎の俺だ!」と言いながらとても楽しそうでした。

衣装選びや式プランの選択、和装での前撮りなど、忙しくも楽しい時間を過ごしました。衣装選びの際、彼は何度も着替えて自分の姿を鏡に映しては私に「ねえねえ、どっちがいいかな?」とウキウキしていたのを覚えています。

結婚式を間近に控えたある日、一本の電話が…

結婚式を2週間後に控えたある日の朝のことです。

その日、彼は私の家に泊まっていました。すると彼の携帯に彼の叔母さんから電話が。「昨夜、お父さんが倒れて病院に運ばれた」という連絡でした。急いで病院に駆けつけると、義母が泣き崩れていました。

義父は脳梗塞で倒れたよう。幸い、命に別状はありませんでしたが左半身に麻痺が残ってしまいました。ベッドから起き上がれない状態の義父は、結婚式に出席できません。結婚式の挨拶の練習を一生懸命していた義父の姿を見ていたので、いたたまれない気持ちでいっぱいでした。

さらに悲しい出来事が続きます。寝たきりではあったものの義父の容態が安定したころ。今度は私の祖父が脳梗塞で倒れたのです。私はおじいちゃんっ子で、祖父は私の結婚式を誰よりも楽しみにしていました。少し前まで、祖父は2日に1回は電話をしてきて、「お小遣いは足りているか」「お祝い、たくさん用意したぞ」と、元気な声を聞かせてくれていたのに……。

病院に着き、意識のない祖父を目にした途端、涙がとめどなく溢れてきました。そばにいた叔母から「花嫁さんがそんなに泣いたらダメよ」と諭され、母親に「おじいちゃんは大丈夫だから」と励まされましたが、つらくて心が折れそうでした。

涙をこらえて…

その後、予定通り結婚式当日を迎えました。華やかな雰囲気の中、純白のウェディングドレスに身を包み、メイクをしてもらっていると、悲しい出来事が夢であってほしいと思わずにはいられませんでした。

結婚式という人生の晴れ舞台を歩んでいても、心の片隅には暗い気持ちが残ります。それでも式に参加してくれるみんなの顔を見ているうちに、自然と笑顔になることができました。

そして彼も、同僚や友人に祝福されながら幸せな時間を過ごしていましたが、お酒が入ると我慢できなくなったのでしょう。余興の最中に手で顔を覆って泣きだしてしまいました。彼の友人たちがそれに気づき、集まって励ましてくれました。私も泣き出しそうでしたが、とにかく笑顔でいないと、と思い必死にこらえました。

祖父が座るはずだった席を見ても、そこには誰も座っていません。幸せだけれど切ないそんな瞬間でした。義父がするはずだったスピーチは私の父が代読し、新郎である夫はかなり酔ってしまいましたが、無事に挨拶を終え、式は終了。最後のほうは、私たちだけでなく会場にいたみんなが泣いていて、あたたかい拍手をいただきました。

式から半年後、私の祖父は他界しました。義父は左半身に麻痺が残りましたが、今でも元気です。式から20年以上経ちますが、あのときの複雑な気持ちは忘れられません。

結婚式後に撮ってもらった新郎新婦の写真には、泣きすぎて目を腫らし、鼻を真っ赤にした夫とそれを見て笑っている私の姿があります。悲しさや不安でいっぱいでしたが、ゲストの方々のあたたかい想いに救われた、忘れられない結婚式となりました。

著者:山崎聖美/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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