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【知る人ぞ知る、エレ派の名ホテル】ローズウッド香港/香港・九龍編 Vol.7

  • 2026.5.22
Hearst Owned

2026年5月に、東京・六本木5丁目に「ローズウッド東京」の開業を発表し、注目を集めるローズウッド ホテルズ&リゾーツ。1979年、テキサス州ダラスの邸宅をもとにスタートしたブランドだけあってエレガントで、「センス・オブ・プレイス(その土地らしさ)」が感じられるホテルを多く生み出しています。中でも、近年アートの街としても注目の香港で、屈指のラグジュアリーホテルとして知られ、最新版の世界のベストホテル50でも、世界No.1に輝いたのが「ローズウッド香港」です。

【ときめきポイント1】世界のアーティストが愛するホテル

プライベートヨットに乗る、アーティストFrankeyによる「ラッキー・ドラゴン」のイメージ写真。こちらの作品は3月のアートバーゼル期間中はロビーにも展示されていました。 ROSEWOOD HONG KONG

ローズウッド ホテルズ アンド リゾーツのオーナー一家出身のCEO、チェン・ソニアさんはアートコレクターでもあり、その深い関わりから、ローズウッドはアーティストに愛されるホテルでもあります。地理的に香港は、北の九龍半島・尖沙咀側と、南の香港島側に分かれますが、ローズウッドがあるのは尖沙咀。香港島への移動はタクシーや地下鉄でも行けますが、香港らしい気分を味わうには、高層ビル群を眺めながらのフェリーもおすすめ。毎年アートバーゼルの期間中は、ローズウッドにステイしている方限定で、ローズウッドが運行するプライベートヨットでシャンパンを片手に会場のHKCECに行けるサービスもあります。筆者が訪問したのはちょうどこの期間中だったので、ロビーにはアーティストや関係者の方が大勢。日本人の某有名アーティストの方も見かけました。

【ときめきポイント2】ハイブランドショッピングもお気に召すまま、アートと文化の拠点「K11」

ROSEWOOD HONG KONG

尖沙咀駅直結で交通も便利な、アートギャラリーのようなショッピングモール「K11 MUSEA」の上層階に位置するローズウッド香港。ブルネロ・クチネリやカルティエなどのハイブランドの店が入っていてショッピングにも便利です。開放感抜群のタクシーエントランスは2階にあり、ビューンとタクシーで到着した後は、部屋に荷物を置いて、そのままブランドハンティングも楽しいもの。アートをテーマにしたショッピングモールは世界観も共通している上、多くのブランドショップでは、お買い物をそのまま部屋に届けてくれるので、シームレスなラグジュアリーを体感できます。

【ときめきポイント3】まるでミュージアムで暮らすかのような、憧れを形にした滞在

ROSEWOOD HONG KONG

アートホテルとしても知られるローズウッド。エントランスにはイギリスの著名アーティスト、リン・チャドウィックの作品「歩く人物像」が飾られているほか、エレベーターを降りると、古今東西のアートが飾られたガラスケースが程よい間仕切りのように置かれた間にゆったりとしたチェアが配され、緩やかにつながるラウンジや書斎のような共有空間になっています。まるで照明を落としたミュージアムが自分だけのために用意されているような気分に。室内はハーバービューが映えるモダンな佇まいですが、注目はまるでハリウッドスターのような気分になれる、ラグジュアリーな大理石張りのバスルーム。ちなみに、ロビー階にはフラワーショップ「ブルームス・アンド・ブロッサムス」があり、室内の花のアレンジをお願いすれば、気分も一層盛り上がりそう。

【ときめきポイント4】1日の始まりは、ハーバービューのウェルネスフロア「アサヤ」で

KYOKO NAKAYAMA

ウェルネスフロア「アサヤ」では、1828年にパリで創業されたあの「ゲラン」とのコラボで生まれたマッサージやフェイシャルなどが体験できます。中には、書道の精神にオマージュを捧げ、筆を使ったトリートメント「スピリット オブ カリグラフィー」などのユニークなものも。そしてなんといってもおすすめは、香港のスカイラインを望むプール。贅沢に緑の天然石を使った床、25mの広々としたインフィニティープールとなっていて開放感抜群です。朝にはピラティス教室なども開催されているので、身体をほぐして心地よい1日のスタートを切ってみては。

【ときめきポイント5】見事な中国茶のセレクション「ホルトズカフェ」

KYOKO NAKAYAMA

「賢く稼いで賢く使う」人たちが多い香港で、富裕層が投資するのは、金融商品や不動産だけではありません。実は、ワイン同様にエイジングできる中国茶は、個人的に楽しむのみならず、投資やコレクションの対象になっているのです。ローカルの香港の人たちが普段食べている料理をエレガントに楽しめる「ホルトズカフェ」には、各種中国茶の見事なセレクションがあり、食事と共に、あるいは単体で中国茶を楽しむことができるほか、ディスク状になったヴィンテージの茶葉を購入することもできます。筆者が訪問したときは、50年もののヴィンテージのプーアル茶などがありました。日本での資産価値は未知数ですが、未来への思い出に「投資」してみるのもいいかもしれません。

【ときめきポイント6】ふるふる食感!「ザ・バタフライ・ルーム」で売り切れ必至の「フラン」

KYOKO NAKAYAMA

パリのパラスホテルのペストリー部門の立ち上げにも関わった、ジョナサン・スコディオシェフが生み出すスイーツが大人気の「バタフライ・ペストリー」。隣接の「ザ・バタフライ・ルーム」のアフタヌーンティーも好評ですが、一日2回焼き上がり、すぐに売り切れてしまうほどの人気で香港中にブームを巻き起こしているのが、ふるふると柔らかいプリンのような食感が特徴の「フラン」です。

日本の卵に北海道産のミルクを加えた、柔らかな食感のフィリングに対して、鮮やかなコントラストを描くクリスピーな生地の食感の秘訣は、実はクロワッサン生地を使っていること。生地の層の間に空間がしっかりあるので、食感が長持ちし、持ち帰る際にも崩れづらく、たくさん買って海外へお土産に持って行く人もいるのだとか。

【ときめきポイント7】琥珀色の世界を楽しむひととき「ダークサイド」

KYOKO NAKAYAMA

ウイスキーやコニャックなどの、琥珀色をしたハードリカーは「ダークリカー」と呼ばれますが、そんなダークリカーと、ダークチョコレートという「ダーク×ダーク」なペアリングが楽しめるバーが「ダークサイド」です。

元々、九龍側には、九龍城砦と呼ばれる歓楽街があり、「ダークサイド」と呼ばれていたことから、ユーモアを込めてあえて付けられた名前でもあります。

希少な日本の軽井沢蒸溜所のウイスキーなどのボトルが並ぶ棚の前には、ホテル自家製の各種チョコレートが並ぶチョコレートステーションがあり、おすすめの組み合わせをチョイスして持ってきてくれます。もちろん、カクテルやダークリカーと相性抜群のシガーも取り揃えているので、バー愛好家、特にハードリカー好きにはこたえられない体験となるはずです。

【ときめきポイント8】オーナーの故郷への愛が詰まった順徳料理「ザ・レガシー・ハウス」

ROSEWOOD HONG KONG

日本でもおなじみの広東料理ですが、実は広州料理、潮州料理、東江料理、順徳料理という4つのルーツがあり、ここはその中でも特に、オーナーであるチェン・ユートンさんの出身地でもある順徳料理に焦点を当てたレストラン。順徳は珠江からの淡水魚や野菜の産地として知られるほか、酪農が早くから行われてきました。そんな順徳料理のシグネチャーメニューの一つが、シャコやカニと共に炒めた牛乳の料理「Wok-Fried Milk, Mantis Shrimp, Crabmeat, Ham, Egg White, Olive Seed」。契約農家や漁師から直接食材を仕入れ、蒸し物に使う竹籠には著名な職人が作ったものを使うなど、地域と深くつながりながら表現する美食が、ミシュラン一つ星の評価を受ける人気店です。

【ときめきポイント9】多様なスパイス使いがもたらす豊かな味わいに釘付け! インド料理「チャート」

ROSEWOOD HONG KONG

同じくミシュラン一つ星、香港で大人気の、モダンインド料理レストラン「チャート」。シェフはインド北部のラージャスターン州出身のガウラフ・クタリ氏で、ニューデリーからモダンインド料理のムーブメントを巻き起こした名店「インディアン・アクセント」でも修業した逸材です。中でも人気メニューの「サモサタルト」は、インドを始めとする南アジアを中心に愛されているスナックを、サクサクのショートブレッド生地に、サモサの具としてよく使われるスパイスの効いたポテトとグリーンピースをのせ、甘みと酸味のアクセントにタマリンドソースをトッピングするなど、伝統の味を大切に、目にも美しい一品に仕上げられています。

【ときめきポイント10】40階からの絶景と落ち着いた時間に癒される「マナー・クラブ」

ROSEWOOD HONG KONG

交通至便な香港の中心地にありながらも、喧騒とは無縁の穏やかな時間が流れるのがこのラウンジ「マナー・クラブ」です。邸宅のような落ち着きのあるインテリアで、ゆったりとした空間でありながら、半円形の間仕切りのあるプライベート感も魅力。外には香港の摩天楼を見下ろすようなテラス席があり、まるでペントハウスの住人になったかのような時間が流れています。朝食はもちろん、アフタヌーンティーや夜のバータイムなども充実。好みのドリンクを覚えてくれて、次に来たときには何も言わなくても提供されるなど、きめ細やかなバトラーサービスも「また戻りたくなる家」のような魅力に繋がっています。

ローズウッド香港
18 Salisbury Rd, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong
tel.+852 3891 8888

ナビゲートいただいたのは…

フードジャーナリスト 仲山今日子さん
ニュースキャスターとして日本のテレビ局で15年以上勤務した後、シンガポールのテレビ局に転職。並行してシンガポール国営ラジオ局で、DJとして食とアートの番組を担当。『THE BUSINESS TIMES』『TATLER』『日本経済新聞』など、国内外の新聞、雑誌で執筆。『WORLD RESTAURANT AWARDS』では、シンガポール代表の審査員を務める。その他、実名・匿名で国内外の多くのレストランの審査を行う。リシェスにて「至福の食体験」連載中。

Text:KYOKO NAKAYAMA

※この記事は、2026年5月22日時点の情報です。

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