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「まだ結婚しないの?」と笑い続けた旧友→実は出産前に離婚していた事実を知った

  • 2026.5.21

突然の報告と、変わっていった関係

学生時代からの旧友と、ときどき近況報告がてら連絡を取り合っていた。数年ぶりに会う約束をして選んだのは、駅近のカフェだった。

席に着くなり、旧友は開口一番、話しはじめた。

10歳年上のパートナーと結婚することになったこと。

そして、すでに妊娠していること。あまりに突然の展開に、言葉が少し遅れた。

それでも正直に「おめでとう」と伝えた。

問題はその後だった。再会を重ねるたびに、旧友の話題はいつの間にか自分の生活自慢へと傾いていった。

夫の仕事がいかに安定しているか。子育て環境がいかに恵まれているか。そしてさりげなく差し込まれる一言。

「まだ結婚しないの?」

最初は冗談のように聞こえた。でも月日が経つにつれて、その言葉のトーンが変わっていった。

笑いながら言うのに、目が笑っていない。「焦らなくていいのよ」という続き言葉が、かえって上から押しつけてくるように感じられた。

距離を置こうと決めた矢先に

モヤモヤが積み重なっていった。会うたびに「比べられている」という感覚が拭えなくなり、連絡が来ても返信を後回しにするようになった。

誘いを断ることも増えた。

旧友との付き合い方を変えようと、ようやく腹を決めたある日のことだった。

共通の知人から、思いがけない話を聞かされた。

旧友が、出産前にパートナーと離婚していたというのだ。

驚いた。

ずっと幸せアピールを続けていた旧友が、実はその時点でひとりになっていたということが、すんなりとは頭に入ってこなかった。

(他人の人生を笑う前に、足元を見てほしかった)

そう思いながらも、旧友を責める気にはなれなかった。何かに追われるように自分を大きく見せていたのかもしれないと、どこかで思った。幸せそうに見える人ほど、見えないところで必死だったりする。胸に詰まっていたものが、静かに溶けていくのを感じた。

比べることをやめた日

それ以来、「自分の足りないもの」を誰かの生活と照らし合わせることが、ずいぶん減った。連絡が疎遠になっても、後悔はない。

お互いのペースで生きていれば、それでいいと思えるようになった。

マウントを取り続けた旧友が、実は誰よりも自分の選択に不安を抱えていたのかもしれない。そう気づいたとき、比べることに使っていたエネルギーが、静かに自分のほうへ戻ってきた。誰かの基準でなく、自分の時間軸で生きることが、一番楽なのだと気づいた出来事だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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