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母を責めた俺。だが見せられたスマホ画面に、自分こそ何も見ていなかったと気づかされた

  • 2026.5.19
ハウコレ

中学2年の俺は、母親の小言にうんざりしていました。とうとう「自分はスマホばかりじゃん」と言ったあの夜、母が見せてきた画面で、俺は黙るしかなかったのです。

母さんの小言にうんざりしていた

中2の秋から、テストの点が下がってきていました。塾の先生からも「もう少し上げないと志望校は厳しい」と言われていて、自分でも焦っていたんだと思います。でも家に帰ると、母さんが「勉強したの?」「スマホ置きなさい」って何回も繰り返してくるのが、本当にしんどかった。

その母さんが、自分はリビングのソファでずっとスマホをいじっているのを、俺はずっと見ていました。父さんは出張ばかりで家にいない。母さんは家にいるけど、結局画面ばかり見ている。それが、なんていうか、ずるい気がしていたんです。

「自分はスマホばかりじゃん」

その夜、塾から帰って鞄を置いた瞬間に、口から出てしまいました。

「勉強しろって言うくせに、自分はスマホばかりじゃん」

言ってから、しまった、と思いました。母さんの顔がこわばったのが、視線の端で見えたからです。でも、引っ込みもつかなくなっていました。

母さんは何かを言いかけて、それをのみこんでから、「……これ、見てみる?」と言って、スマホをこちらに向けてきたんです。

俺の知らなかった画面

画面の一番上で、母さんが「明日朝までに確認お願いします」と途中まで打ちかけていたのが見えました。誰かから「今夜中に確認お願いします」と来ていて、その返信だったみたいです。

でも、一番うわっとなったのは、その下にあった塾の先生からのメッセージでした。「お母様、最近の様子で気になることはありますか」俺のことです。

母さん、こんなところで俺のこと、気にしてくれてたのか。画面を切り替えると、家計簿のアプリも、俺が行きたい高校の説明会の案内まで入っていました。

母さんは続けて、「でもね、確かに、ニュースとかSNSも見てた。完全に言い切れないのは事実」と言いました。それを聞いて、俺は逆に何も言い返せなくなりました。母さんも完璧じゃないって認めた上で、俺に画面を見せてきたんです。

気づいたら、「……俺も、母さんが何してるか、見てなかった」と口に出していました。

そして...

あの夜から、家のルールを少しだけ変えました。母さんはリビングで仕事をするときはパソコンを使うようになって、俺もスマホをダイニングの隅に置くようにしています。

正直、勉強のことで言われるのは今もうるさい。でも、あの夜に見せられた画面の中身を思い出すと、俺はもう「母さんは何もしてない」とは言えません。何も知らずに「スマホばかり」って言い放った自分のほうが、たぶんよっぽどカッコ悪かった。

スマホ越しに見えていなかったお互いを、これからは少しずつ、ちゃんと見ていきたいと思っています。

(10代男性・中学生)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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