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「ちょ、じゃあこの仕事はどうするのー!」半休を出した私に文句を言う同僚。だが、私が半休を出した本当の目的とは

  • 2026.5.18

毎日のように押し付けられる仕事

席が隣の同僚は、仕事はそれほど早くないのに、休憩時間や有給の権利ばかりはきっちり主張する人だった。

みんなが残業して片付けている時間でも、彼女だけは定時きっかりに席を立つ。

「お先に失礼しまーす」

明るく手を振って帰っていく後ろ姿を、何度見送ったかわからない。

残された仕事は、そのまま誰かの机に転がる。

やむを得ず私が引き受けたこともある。家庭がある人もいる、体調が悪い日もある。お互い様だと思い直していた。

けれど、ある時期から違和感が膨らんできた。

彼女は最初から、定時で終わらせる気がない。

途中で長い雑談を挟み、立ち上がる回数が多く、終業の三十分前にはもう帰り支度を整えはじめる。

終わらない案件を私の前に置きながら、自分のスマホをのぞいて笑っている日もあった。

「これ、明日でも大丈夫ですよね」

やわらかい口調で言いながら、こちらの返事を待たずに席を立っていく。

明日でも大丈夫なものは、結局、私の今夜に積み上がるだけだった。

(これは、優しさで抱え込んだら永遠に変わらないやつだ)

午後から半休、彼女の机に残された束

その日、私は朝のうちに半休を申請した。

午後から私用、と一行だけ書いて出した。

昼休みが明け、私が荷物をまとめはじめると、隣の彼女の表情が固まった。

机の上には、彼女自身の仕事と、私から自然に流れてくる前提でいた仕事が、束になって残っている。

「ちょ、じゃあこの仕事はどうするのー!」

困惑というより、なじるような声だった。

直属の課長に相談に行こうと立ち上がりかけた彼女は、私と目が合った瞬間に止まった。

「どうしてもなら、自分の仕事は自分でやるでも普通でしょ」

静かに告げて、私は会社を出た。

エレベーターの中で、心臓だけがやけに速かった。

怒鳴ったわけでもないのに、これほど神経を使うことだったのだと、降りる階の表示を見ながら息を整えた。

翌朝、隣の課の人が教えてくれた。

彼女は昨夜、初めて遅くまで残業して帰ったらしい。

証拠を突きつけたわけでも、声を荒げたわけでもない。

それでも残ったのは、「ようやく」と「やっと」が混ざった、明るくない感情だった。

一度の半休でしか動かない関係性が、これからもこの席の隣で続いていく。そう思うと、達成感より先に、薄いモヤモヤが胸に降りてきた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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