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「俺がやるからいいよ」と途中で仕事を取り上げた上司→成果が出た翌朝に笑顔で語った手柄に飲み込んだ言葉

  • 2026.5.15
「俺がやるからいいよ」と途中で仕事を取り上げた上司→成果が出た翌朝に笑顔で語った手柄に飲み込んだ言葉

「俺がやるからいいよ」の一言

仕事は好きだ。

40代になった今もそう言い切れる自分がいる。

以前の職場で、私は取引先向けのプランの見直しを任されていた。

数字を整理し、担当部署との調整を重ね、ようやく全体の骨格が見えてきた頃だった。

自分なりに手応えを感じていた。

その週の水曜日、直属の上司が私のデスクに近づいてきた。

特別な用件らしく、いつもより声が低かった。

「そのプラン、やっぱり俺がやるからいいよ」

理由は説明されなかった。

「今の段階でね」とだけ付け加えられ、私が手元でまとめていたファイルはフォルダごと引き取られた。反論しようとしたが、上司はすでに自席に戻っていた。

納得はできなかった。

ここまで積み上げてきたものを途中で渡すことへの抵抗感は、じんわりと広がった。

でも口には出せなかった。それが当時の自分の限界だった。

翌朝、上司が語り始めた

数週間後、取り組みは形になった。

上司が引き取って仕上げたプランが、想定通りの効果を上げたのだ。

翌朝の朝礼で、上司は清々しい顔で立っていた。

「今回は俺が主導したこともあって、いい結果につながったよ。ああいう判断は経験がいるからね」

私が積み上げた下地への言及はなかった。

隣の席の先輩が、わずかに私のほうを見た。

気づいている人はいた。

でも、その場で声を上げる人は誰もいなかった。

私も黙っていた。

言えなかった、というより、言ったところで何も変わらないとわかっていたのだと思う。

「成果が出たなら、まあいいじゃないか」と自分に言い聞かせながら、やはり胸のどこかがざらついていた。

答えのないまま残ったもの

もやもやは、その後しばらく消えなかった。

自分のやり方は正しかったのか。取り上げられた時点で、もっとはっきり主張すべきだったのか。

繰り返し考えても、答えは出てこない。

同じような立場に置かれた同僚が何人かいるのも、薄々気づいていた。

でも、みんな同じように飲み込んでいるのだとわかっていた。

一つだけ確かなことがある。あの仕事を好きでやっていた、という事実は誰にも奪えない。

上司が手柄を語ろうと、積み上げた時間と思考は私の中に残っている。

それでも、笑顔で語る上司の顔は、今もはっきり思い出せる。

あの「俺がやるからいいよ」の一言と一緒に。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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