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GW後に体が重い、やる気出ない…「疲れ」出るのは必然?精神科医が教える5つのメカニズムとは

  • 2026.5.9
ゴールデンウイーク(GW)後に疲れがなかなか取れない原因は?(画像はイメージ)
ゴールデンウイーク(GW)後に疲れがなかなか取れない原因は?(画像はイメージ)

ゴールデンウイーク(GW)が終わり、仕事を再開した人は多いと思います。徐々に日常の生活リズムを取り戻した人もいれば、疲れがなかなか取れず、業務に支障が出ている人もいるようです。「体が重い」「やる気が出ない」など、ゴールデンウイーク後に疲労が生じるメカニズムについて、神谷町カリスメンタルクリニック(東京都港区)院長で精神科医の松澤美愛さんが解説します。

春に蓄積したストレスが心身に悪影響

大型連休後に疲れを感じるようになるのは、主に次のような理由があります。順番に説明します。

【ゴールデンウイークの場合】・環境変化によって少しずつ蓄積されてきたストレスが現れるゴールデンウイーク前の3月から4月は、就職や転勤、転職、異動など、大きな環境の変化が起こりやすい時期です。生活全般が変わってしまうということも珍しくありません。

自分自身には変化がなくても、同居する家族の入学や進学、またそれに伴う親元を離れての1人暮らしなど、家族の生活スタイルや生活リズムが変わることもあるでしょう。そんなとき、人間は最初、無意識に緊張を高め、気を張って毎日を過ごしますが、次第に疲れを感じるようになります。

人間が新しい環境の適応によるストレスで疲れを感じ始めるのは、新しいことを始めてから1~2カ月以内といわれており、ちょうどゴールデンウイークの時期と重なります。「とりあえずゴールデンウイークまで頑張ろう」と思って過ごした経験があるかもしれませんが、そのような場合は少しずつ蓄積されてきたストレスがゴールデンウイーク後、心身の不調になって現れやすいといわれています。

【ゴールデンウイークを含む大型連休の場合】・日常とは違うことに精を出した結果、「レジャー疲れ」「家事・雑用疲れ」などに陥る大型連休前に「日常を忘れて思う存分楽しみたい」と思う人は多いのではないでしょうか。そのような場合、例えば旅行の計画時に移動や観光、自由時間などの予定をたっぷりと詰め込んでしまいがちです。その結果、旅行の際に体力を消耗し、疲れがたまってしまいます。

日常とは違うことを行うと、普段以上にエネルギーを消費するものです。また、せっかくの大型連休、どこにも出掛けない分、普段はできない家のことを頑張ろうと、掃除や片付けなど、たまっていた家事に精を出したり、雑用をこなしたりする場合も同じことが言えます。

・生活リズムの乱れ大型連休は普段とは違うことをして過ごすことが多く、生活リズムが乱れがちです。いつもは寝ている時間でも明日も休みだからとつい夜更かしをしたり、予定がないからと朝遅く起きたりしがちです。反対に外出のために早朝に起きることもあるでしょう。このような睡眠リズムの乱れは生活リズムの乱れに直結し、心身の疲労を感じやすくさせます。

また、食事のときはいつもより食べる物や食べるペースが変わりがちです。「食事の時間がずれる」「いつもより飲酒量が増える、食べ過ぎる」「香辛料や刺激物を多く摂取する」ことなどは胃腸に負担をかけ、睡眠の質にも影響を与えます。

・「連休が楽しく、日常に戻りたくない」「連休と日常のギャップを感じる」大型連休中は旅行や外出、趣味、掃除・片付けなど、普段とは違うことをして過ごすことが多く、気分転換やストレス解消となる楽しい時間も多いでしょう。また自分のペースで行動しやすいことも日常との大きな違いでしょう。

そんな時間が長くなればなるほど、日常とのギャップを意識してしまうかもしれません。「休みが終われば、また日常が戻ってきてしまう」というネガティブな気持ちはストレスとなり心身に影響を与えます。

・今の仕事にストレスを抱えている大型連休後、何よりも仕事に対する疲労感、憂鬱(ゆううつ)感が強い場合は、今の仕事にストレスを感じている可能性が考えられます。例えば「とりあえず連休まで」という気持ちでどうにか乗り切ってきた場合、連休中は考えないようにしていた仕事内容や職場環境、人間関係、やりがい、適性などについて改めて向き合うことを強いられるからです。

この場合、連休中に仕事のストレスから一時的に解放されたことで、連休明けにより一層、仕事に行くことへの抵抗感が強くなってしまうことがあります。

ゴールデンウイーク後に疲れが取れない場合、まずは疲れの原因を探ることから始めてみてください。

オトナンサー編集部

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