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メーガン妃、アンドルー元王子ほか、“ロイヤルブランド”を手放せない人たち

  • 2026.5.8
Pool / Getty Images

王室離脱後も何かと“ダッチェス(公爵夫人)” を名乗るメーガン妃から、スキャンダル後も特別待遇を求めるアンドルー王子、「王冠を賭けた恋」の果てに終生ロイヤルへ執着したウィンザー公爵夫妻まで。公務や王室のルールから距離を置きながらも、その称号やブランド力、王族としての特権だけは手放していないと批判されたロイヤルメンバーをご紹介。

Gilbert Flores / Getty Images

メーガン妃

プライバシーと自由を求めて米国へ

2020年1月、ヘンリー王子との結婚で王室入りしてわずか1年半でワーキングロイヤルを引退し、イギリスから引っ越すことを発表したメーガン・マークル(メーガン妃)。この声明のなかでメーガン妃とヘンリー王子は今後公費を受け取らず、自立を目指すことが宣言され、また王室の発表により今後は殿下・妃殿下(HRH)の敬称は公の場で使用しないこと、サセックス公爵夫妻が展開する私的ビジネスにおいて英王室ブランドを利用しないことが確認された。

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ジャムの販売からイベント出演まで、“ダッチェス(公爵夫人)”をフル活用

しかし、ふたを開けてみると、王室から距離を置いたはずのメーガン妃の活動には、常に“ロイヤルブランド”が付きまとっている。メーガン妃が2025年に始動した公式インスタグラムアカウントのプロフィール欄には「メーガン、サセックス公爵夫人」と明記。このアカウントは私的な利用ではなく、ブランド「アズ・エヴァー」やNetflix番組「ウィズ・ラブ、メーガン」など、彼女の展開するビジネスとのリンクは明らかだ。また、各種イベントに出席するときには、スタッフに「サセックス公爵夫人がお見えです」とアナウンスさせるなど、“ダッチェス(公爵夫人)” を猛烈アピール。さらには、エリザベス女王との約束だった妃殿下(HRH)の敬称の利用禁止についても、明らかにプロモーションを兼ねた友人へのプレゼントのカードなどで自ら綴っていることが明らかになった。

インスタグラム/Netflix番組「ウィズ・ラブ、メーガン」のホリデースペシャルの告知。

Chris Jackson / Getty Images

英王室から叱られない限り、称号は使い倒すつもりか

ドラマ「SUITS/スーツ」の人気俳優だったとはいえ、メーガン・マークルが世界的に知られ、注目を集めるようになったのは“メーガン妃”になってから。本人も、協働するブランドや企業も、英王室の絶大な影響力を分かっている以上、今後もギリギリのラインを図りながら持っている称号は最大限活用するつもりなのかもしれない。

写真/故エリザベス女王とメーガン妃。2018年7月10日撮影。

Pool / Getty Images

ヘンリー王子

「私はずっとロイヤルファミリー」の意味深発言

メーガン妃とともに生まれ育った英国王室を離れ、現在はアメリカで暮らすヘンリー王子だが、自身のロイヤルとしての立場を疑問視されることには、我慢がならない様子。

今年4月、ウクライナを電撃訪問した際、現地で取材を行った英メディアから“働いていないロイヤル”という表現についてどう思うかを問われる場面があった。これに対し王子は、「私はこれからも常にロイヤルファミリーの一員だ」と強調。「生まれながらの使命を果たしている」と反論した。

Global Images Ukraine / Getty Images

準王室活動と政治的発言が混乱を呼ぶ

今回のウクライナ訪問ではヘンリー王子はキエフの安全保障フォーラムに参加。プーチン露大統領を公然と批判したり、ドナルド・トランプ米大統領にリーダーシップを発揮するよう求めるなど、明らかな政治的発言が話題に。もちろん、ヘンリー王子はすでに王室公務を離れており、今回の訪問も公式な王室活動ではない。 それでも英王子としての称号を保持する立場での海外発言である以上、王室への影響は避けられず、英タブロイド紙は、こうした「半ば王室・半ば民間」の立ち位置が称号問題の議論を再燃させる可能性を指摘している。

Shannon Finney / Getty Images

本当は英王室から離脱したくなかった?

前述の「私はずっとロイヤルファミリー」発言から伺えるように、ヘンリー王子は王室離脱を後悔しているのでは?という憶測はこれまで繰り返し報じられている。妻メーガン妃がライフスタイルブランドやNetflixの娯楽番組など、より商業色の強い活動に軸足を移しているのに対し、王子は傷病軍人や退役軍人を支援する「インビクタス・ゲーム」 や、母ダイアナ元妃の遺志を受け継ぐ地雷撤去運動など、一貫して慈善事業に注力。

王室の肩書きを手放したあとも、ヘンリー王子は「奉仕」という王室的な言葉から完全には離れきれていない。その姿は、王室を去った自由人というより、王室の外で居場所と役割を探しながら揺れ続けている人物のように映る。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

アンドルー元王子

全ての称号を失ったあとも特権意識むき出しで批判殺到

エプスタイン問題で2025年までに「王子(Prince)」を含むすべての称号をはく奪された、チャールズ国王の弟で元ヨーク公爵のアンドルー・マウントバッテン・ウィンザー。2026年2月には公務上の不正行為(機密情報漏洩)の疑いで遂に逮捕にまで至った彼は長年、傲慢な態度や強い特権意識を持つ人物と伝えられてきた。王子時代のエピソードは枚挙にいとまがないが、称号はく奪後もその姿勢は変わっていないようだ。

ニューヨーク・ポスト紙によれば、長年暮らしたロイヤル・ロッジから退去を求められた際、アンドルー元王子は「6〜7ベッドルームは必要だ」と主張。さらに、料理人や家政婦、庭師、運転手に加え、警察による警備体制など、自らが長年享受してきた環境を維持する権利があると周囲に訴えていたと報じられている。

MEGA / Getty Images

新居マーシュファームでの現在の暮らしぶりは?

そんなアンドルー元王子が現在暮らしているとされるのは、サンドリンガム領地内にあるマーシュファーム。寝室5部屋を備えたこの邸宅は、長らく空き家状態だったことから、入居にあたって大規模な改修工事が行われたと複数の英メディアが報じている。

内装には、王室御用達として知られるリニー・クーパー社の高級カーペットが採用され、高速インターネットや衛星テレビなどの設備もアップグレード。さらに、乗馬好きで知られる元王子のために馬小屋も整備されたという。一方で、かつて30室以上を誇る豪邸ロイヤル・ロッジで暮らしていた頃と比べれば、生活規模は大幅に縮小。住み込みスタッフも、シェフと執事のみという最小限の体制になったと伝えられている。とはいえ、その縮小後の暮らしですら、一般感覚からすれば十分すぎるほど恵まれたものだろう。

写真/2026年2月19日、世界に衝撃が走ったアンドルー元王子の逮捕。

Danny Martindale / Getty Images

ベアトリス王女 & ユージェニー王女

半ば王室・半ば民間、を象徴する王女姉妹

アンドルー元王子の娘たち、ベアトリス王女とユージェニー王女は、ヘンリー王子夫妻のように自ら王室離脱を選択したケースではなく、生まれながらの王族として現在も王室ファミリーの一員に位置づけられている。そのため、このテーマに完全に当てはまる事例とは言い切れないものの、一方でワーキングロイヤルではないにも関わらず、王女の称号やロイヤルブランドの恩恵を受け続けている存在として、たびたび議論の対象になってきた。

Neil Mockford / Getty Images

結婚式に莫大な公費が投入された?!

象徴的なのが、2018年のユージェニー王女の結婚式だ。ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で行われた式では、警備費として推定200万ポンド規模の公費が投入されたと報じられ、「公務を担っていない王族のために税金が使われるのは妥当なのか」という批判が噴出した。また、2人の王女は公務を行う代わりに民間職に就いているが、そのキャリアにおいて王族ネットワークと知名度が大きな後ろ盾になっていることは否定できない事実だろう。

Hulton Archive / Getty Images

マイケル・オブ・ケント夫人マリー=クリスティーヌ

「自分には誰よりも王族の血が流れている」と発言

エリザベス女王のいとこ、マイケル・オブ・ケント王子の妻、マリー=クリスティーヌは、英王室の傍系ロイヤルにありながら、極めて特権意識の強い人物としてたびたび炎上してきた。ドイツ・オーストリア・ハンガリー系の貴族の血筋を持つ彼女は過去には、フィリップ王配以来で自分は最も血統が優れている、と発言し物議を醸した。ちなみに彼女の父親ギュンター・フォン・ライプニッツ男爵はナチ党員だったことが知られている。

写真/1978年にマイケル・オブ・ケント王子との結婚で英王室入りしたマリー=クリスティーヌ夫人。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

公営住宅より安い賃料で宮殿住まい

マイケル・オブ・ケント夫妻は王室の公式な公務を分担していない、いわゆる非ワーキングロイヤルにも関わらず、住居や特権を維持していることでも批判を受けている。2002年には夫妻が長年の住まいとしているケンジントン宮殿内の広大なアパートメントの年間12万ポンドの賃料はエリザベス女王が負担しており、夫妻が支払っている金額はわずか週69ポンド(当時の為替で約13,000円程度)だったことが発覚。公営住宅よりも安上がりだと批判された。この報道をうけ、 2010年にケント王子夫妻は市場価格に応じた適切な賃料を自分たちで支払うことに合意している。

写真/近年健康問題が報じられているマリー=クリスティーヌ夫人。最後に公の場に姿を現したのは2025年9月に執り行われた故ケント公爵夫人キャサリンの葬儀。

Olivia Wong / Getty Images

マッタ・ルイーセ王女(ノルウェー)

ノルウェー王室が警戒する、スピリチュアル・プリンセス

マッタ・ルイーセ王女は、ノルウェー王室のなかでも長年、異色のロイヤルとして知られてきた存在だ。2002年には「王女」の称号を保持したまま、公務中心の立場から距離を置き、自身のビジネスを優先。天使との交信やスピリチュアルヒーリングをテーマにした活動が物議を醸してきた。

2022年にはアメリカ人の自称シャーマン、デュレク・ヴェレットと婚約し、2024年に結婚。代替医療や精神世界をめぐる発信は、「王室ブランドの商業利用だ」と国内で激しい批判を招いた。王女は現在、「王女」の称号は保持しつつも商業利用しないことを王室と約束しているが、2025年には王室性を前面に出したNetflixドキュメンタリー『レベルロイヤル:世間を揺るがせたラブストーリー』を公開。ヘンリー王子&メーガン妃同様、王室との距離感を巧みに保ちながら、その知名度を活用しているとして、賛否を呼んでいる。

写真/マッタ・ルイーセ王女とデュレク・ヴェレット。王女は再婚で、初婚の相手であるノルウェー人作家の故アリ・ベーンとの間に3人の子どもがいる。

Patrick van Katwijk / Getty Images

ヨアキム王子(デンマーク)

子どもたちの称号はく奪に不満爆発

現代王室の直面する“縮小と特権”の問題そのものとして大きく注目を集めた2022年のヨアキム王子一家をめぐる騒動。マルグレーテ2世女王が王室のスリム化を理由に、ヨアキム王子の4人の子どもたちの「王子・王女(Prince/Princess)」の称号をはく奪すると突如発表し、それに王子が公然と強く反発した出来事だ。ヨアキム王子と妻マリー妃は、女王の決定について「子どもたちは傷ついている」「とても悲しい」と不満を表明したが、結局決定が覆ることはなかった。

写真/左からマリー妃、モンペザ伯爵ヘンリク、モンペザ伯爵アテナ、モンペザ伯爵フェリックス、 モンペザ伯爵ニコライ、ヨアキム王子。

Hanna Lassen / Getty Images

元プリンス&プリンセスとなった子どもたちの現在

ヨアキム王子一家は現在、デンマーク大使館の防衛関連職としてワシントンDCに駐在する。4人の子どものうち、三男モンペザ伯爵ヘンリクと長女モンペザ女伯爵アテナはまだ学生で、現地の学校に通学。一方、前妻アレクサンドラ・マンリーとの間に生まれた長男モンペザ伯爵ニコライと次男モンペザ伯爵フェリックスはすでに成人している。ニコライはファッションモデルとして活動。王子・王女の称号を失った彼らが今後どのような人生を歩むのか、注目が集まっている。

写真/モデルとして活躍するモンペザ伯爵ニコライと恋人のベネディクテ・サウストラップ 。

Bettmann / Getty Images

ウィンザー公爵&ウォリス夫人

王冠を捨てても、ロイヤルの特権は手放せなかった2人

エリザベス女王の伯父であるエドワード8世、後のウィンザー公爵とその妻ウォリス・シンプソンは、英国王室史における特権意識の象徴的存在として、現在も語り継がれている。1936年、「王冠を賭けた恋」の末に自ら退位した後も、公爵夫妻は終生にわたってロイヤルとしての待遇に強くこだわり続けた。

Horst P. Horst / Getty Images

パリの豪邸で贅沢三昧

退位後しばらくは各地を転々としていた夫妻だが、第二次世界大戦後はパリを生活拠点に定着。1950年代からは、ブローニュの森に隣接する豪邸ヴィラ・ウィンザーをパリ市から事実上の低賃料で借り受けて暮らした。邸宅の改装は、ジャクリーン・ケネディらも顧客に持ったインテリアデザイナー、ステファン・ブーダンが担当。室内は美術品や磁器、銀器、特注家具で埋め尽くされ、専属スタッフに支えられながら、晩餐会や社交パーティを繰り返す華やかな生活が送られていたという。

写真/パリの自宅でくつろぐウィンザー公爵夫妻。足元には4匹のパグ。1964年撮影。

Daily Herald Archive / Getty Images

最後まで認められなかったウォリス夫人の“妃殿下(HRH)”

ウィンザー公爵は、生涯にわたってウォリス夫人に妃殿下(HRH)の敬称を与えるよう王室側に求め続けたことでも知られる。王冠を手放してなお、特別な存在として扱われる権利は手放せなかった夫妻の姿は、この記事で紹介した人々にもどこか重なって見える。

Getty Images

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