1. トップ
  2. 朝起きると母が不在「これが普通…」→放置子の娘が気づいた家族の“異常な正体”にゾク…【作者に聞く】

朝起きると母が不在「これが普通…」→放置子の娘が気づいた家族の“異常な正体”にゾク…【作者に聞く】

  • 2026.5.6
家族、辞めてもいいですか?_01 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_01 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

子どもは親を選べない。「自分の親がよその親と違う」と気づくのはいつごろだろうか。朝起きたら、母親はいない――。仕方なく保育園が一緒の子の家に行って、朝ごはんを食べる。そんな「放置子」のような子ども時代を過ごしてきた漫画家・魚田コットン(@33kossan33)さんの自伝的コミックエッセイ『家族、辞めてもいいですか?』が反響を呼んでいる。

家族、辞めてもいいですか?_02 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_02 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_03 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_03 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_04 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_04 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

子どものころは母親を尊敬していたが、彼女はまだ保育園児だった娘を置いていなくなることが多かった。朝起きると母がおらず、ひとりで帰宅を待つ。また母親がいないことに気づき、同じ保育園の子の家に行くと、朝ごはんを食べさせてくれ、保育園まで連れて行ってくれたという。

父親は不在がちで、母親はコットンさんを連れて特定の男性と定期的に会うこともあった。時期がすぎるとまた別の男性へ。周囲の大人は「冷たい人と優しい人」と二極化しており、純粋だった彼女は「これがうちの当たり前」だと思っていた。

「うちの親は毒親?」大人になって気づいた違和感

本作を描くきっかけは、ブログのエピソードが編集者の目にとまったことだ。「もともとブログで描いていた『母の再婚相手がいろいろとアウトだった話』を見つけてくださり、お声がけいただいたのがきっかけです。その後に連載した『うちの家族ってもしかしてオカシイですか?』という漫画にも興味を持っていただき、書籍化を目指すことになりました」とコットンさんは振り返る。

いわゆる“毒親”に育てられた環境だが、自身の親が異常だと気づいたのは大人になってからだった。「今でも『毒親なのかな…?』と微妙な気持ちになりますが、『少し母と距離を取ろう』と思えるようになったのは、結婚して自分の家族ができてからでした」

初めての書籍制作、かつ初めてのコマ割り漫画の制作には苦労も多く、「すべて『この描き方で正解かな?』と常に戸惑っていました」と明かす。

過去のトラウマとの対峙…執筆を経て得た心の変化

『家族、辞めてもいいですか?』の出版が決まった際、コットンさんは別雑誌で『母の再婚相手を殺したかった 性的虐待を受けた10年間の記録』(竹書房)を連載していた。「私の半生を描いたものなのでどうしてもかぶるところはあるのですが、それぞれのテーマは違うつもりで描いています」と語る。

両親の離婚後、母親の再婚相手から性的虐待を受け、男性不信となった凄絶な過去。しかし、自身の半生と向き合う作業は、彼女に確かな変化をもたらした。

「振り返ることで『私ってけっこう酷い生活してたんだな』と気づくことができました。冷静に自分を俯瞰できたおかげか、人に対しても少し寛容になれた気がします。以前の自分は、もっと自分にも他人にも厳しかったので」

何度も家族をやめたいと思ったコットンさんの渾身の1冊。過酷な環境を生き抜いた彼女の軌跡は、多くの読者の心を強く揺さぶるはずだ。

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる