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萬福寺。庫裏(くり)を活用したアーティスト滞在ギャラリー

  • 2026.5.4

旅行客の単なる観光目的の場ではなく、寺院としての本来の姿に立ち戻るべき。そうした考えの下、さまざまな試みに取り組んでいる寺院が注目を集めています。今回は、庫裏(くり)を滞在型のアトリエ兼ギャラリーとして提供し、アーティストと寺院の相乗効果を生み出している萬福寺の取り組みをご紹介します。

1661年に創建された萬福寺の建造物は、中国明朝様式を取り入れた伽藍配置で、創建当初の姿がそのまま残されています。 Makoto Ito

普茶(ふちゃ)料理で知られる黄檗(おうばく)宗大本山萬福寺。広大な境内の一角にある、かつて庫裏(寺院の厨房)として使われていた建物が、滞在型のアトリエ兼ギャラリー「香福廊」として活用されています。今年春までの滞在を予定しているのは、現代アートを手掛ける佐々木大河さんと尾﨑好美さんです。

アトリエ兼展示ギャラリーとしての「香福廊」には、住居として使用する塔頭「獅子林院」から通う生活を送ります。 Makoto Ito

「寺院という空間が持つ独特の空気感が心地よい刺激となり、新たな創作意欲源となります」と尾﨑さん。「香福廊」にはセルフカフェコーナーが設けられているため、旅行者がカフェ利用で立ち寄り、制作中のアーティストと会話が弾むこともあるそうです。

制作に励む尾﨑さん。 Makoto Ito

アーティストの存在が寺院に活気をもたらし、アーティストは制作意欲を得る。両者にとって相乗効果となる関係が育まれています。

「香福廊」
URL/kofukuro.studio.site
「香福廊」に関する問い合わせは下のサイトまで。

「萬福寺」
所在地/京都府宇治市五ケ庄三番割34
TEL/0774-32-3900
URL/www.obakusan.or.jp
セルフカフェコーナーは土日のみオープン(10:00~16:00)

初出:リシェスNo.55 2026年3月27日発売

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