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「この歳になって」とあきらめないでほしい。50歳目前のアラフィフ離婚、夫と妻が知っておきたいお金と孤独について【離婚カウンセラーインタビュー】

  • 2026.5.3

【漫画】本編を読む

50歳を前に、妻から離婚届を突きつけられた主人公・ケンジ。自分の何がダメだったのかわからない…。そんな傷心の彼が出会ったのは「時間を操れる能力」を持つ青年だった。青年の力を借りてタイムリープしたケンジは、家族との過去をやり直すべく奮闘する。はたしてケンジは家族の関係を修復し、離婚を回避できるのか。

『離婚リセット 妻から別れを切り出された夫』(丸田マノ/KADOKAWA)は、家族の在り方を描くリアルパラドックスコミックだ。夫が家族とやり直せる可能性は? 妻が求めていることは何? 本作の夫婦を例に、離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、離婚にまつわるお話を伺った。

――本作の妻は子どもが成人するのを待たずに離婚を切り出しています。子どもが成人するまで離婚を待つべきか否か、そのタイミングによって離婚後の生活にどんな違いが出てくるのか、教えてください。

小泉道子さん(以下、小泉):子どもが成人するまで待つと、養育費を取り決める必要がないですし、子どもへの影響も少ないように思われるかもしれません。しかしその分、財産分与はより複雑になっているかもしれませんし、人生の再出発という意味でも離婚の時期は重要です。

何より、夫婦不和な家庭で子どもを育て続けることがいいことなのか、についても考えなければならないと思います。

――本作のように子育てがある程度終わったアラフィフ(50代手前)での離婚を考えている場合、若いころの離婚と比べて特に注意しなければならないことはありますか?

小泉:本作のような夫婦を例にご説明するなら、女性の場合は専業主婦なのか仕事をしているかによっても異なりますが、今後の生活費について考えておくといいと思います。財産分与がどのくらいあるのか、年金分割はどうかといった金銭面の算段が重要です。

また、たとえお金がなくても離婚できないわけではありません。人生の力点をどこに置くか、で判断は変わってきます。「もうこの歳になって…」と離婚を諦める方がいますが、もしかしたらこの先50年生きるかもしれません。ここまでの人生と同じ長さだと思うと、我慢し続けることが嫌になる人も多いのではないでしょうか。「自分がどう生きたいか」を見つめなおす機会を持ってほしいです。

男性は、どれだけ家庭にコミットしてきたかによって離婚後の元妻(家族)との関係が大きく変わってくるかとは思います。孤独に耐えうるよう、趣味や友人との時間を増やしていくことがおすすめです。

――熟年離婚をした方の多くが「もっと早く決断すればよかった」と感じていると聞きました。逆に「離婚しなければよかった」と後悔する人もいるのでしょうか?

小泉:個人的には、自ら離婚を切り出した方から「離婚したことを後悔している」という声は聞いたことがありません。離婚する、しない、どちらの結論に至るにしても、その過程でしっかりと情報収集し、誰かに相談したり、自分で考えたりと、納得のプロセスを経ていれば後悔はないと思います。

一方で、自己決定ではなく他人に押し付けられた結果の離婚だと感じてしまうと、後悔してしまうかもしれません。

取材・文=あまみん

小泉道子(こいずみ みちこ)

「家族のためのADRセンター」代表。家庭裁判所調査官として、夫婦の離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。離婚カウンセラーとして、親の離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。

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