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【小倉北区】atelier₋ide(アトリエイデ)「苔玉」の世界は「小さな宇宙」!

  • 2026.5.2

「小さな宇宙」~苔玉アーティストによる苔玉の世界!

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のtokimekiのiroです。

新緑が美しく、お出かけが気持ち良い季節になりました。

私は季節毎の庭園を見るのが楽しみで、4月に「旧安川邸」へ行き、「緑と珈琲の休日」というイベントに参加しました。

そして大座敷の中で見つけた、美しいたくさんの緑のまるい「苔玉」の世界に、一瞬にして心を奪われました。

サイズも種類も様々な可愛い苔玉

「室礼(しつらい)」と「小さな宇宙」

旧安川邸の大座敷だけではなく、入口や床の間など、見渡せば数々の「苔玉」たちが並んでいました。

「室礼」とは、室内の空間を整える事を言うのだそうですが、美の世界であると同時に季節感を映し出す「苔玉」による「室礼」は、まさに一つの境地といえます。

展示しているのは、「アトリエイデ」の井出さんの作品です。「苔玉」を見ていると、緑の苔玉と植物の世界が外の世界に、無限に広がるイメージが湧いてきます。とても心が安らぎます。

雄大な自然の景色の一部が、手のひらの中に包み込まれるくらいに凝縮されて、まるで「小さな宇宙」だと感じました。

旧安川邸入口の「苔玉」
出典:リビングふくおか・北九州Web
展示の「苔玉」はこれから花が咲くものもあり、緑を楽しむものもあり、全てがアートです

後日、「アトリエイデ」を訪れて井出さんに「苔玉」の話しを聞きました!

「苔玉」に魅了された私は後日、「アトリエイデ」を訪れました。

「アトリエイデ」の、ご主人の井出隆正さんは建築士であり、奥さんの井出礼乃さんは同じく建築士であるとともに、苔玉アーティストでもあります。

「苔玉」は礼乃さんが制作しています。

アトリエを訪れると、「苔玉」を飾っているギャラリーと繋がる、ご自宅の空間のセンスがとても素敵で、風が心地良く吹き抜け、緑の美術館に来たようです。

建築士のご夫婦ならではの、アトリエの建物と庭への空間の広がりや一つ一つの造形の美しさに見惚れるばかりです。

入口の看板から素敵なデザインです
「苔玉」の文字がセンス良く、まるい苔玉を想像します
ドアを開けると早速大きな「苔玉」。立派な枝ぶりが昇り龍のような「雲龍椿」(14,080円)です

「苔玉」との出会い

礼乃さんに「苔玉」との出会いについて聞きました。

隆正さんの建築設計した家が竣工した際、礼乃さんは、お施主さんに「苔玉」をお祝いに贈っていたそうです。

その後、気に入った方から「苔玉」を注文されたのがきっかけで、独学で作り始めました。

さらに盆栽作家に習ったりして、経験と試行錯誤を繰り返して、2018年から「苔玉アーティスト」として販売を始め、現在にいたります。

テーブルの上に置ける「苔玉」の魅力は『距離感』だそうです
ディスプレイがどの角度から見ても美しく瑞々しいです
生き生きとした緑の「苔玉」のギャラリー。時間を忘れてしまいます

「苔玉」の作り方を聞いてみました!

この美しい「苔玉」の作り方を聞きました。

「苔玉」の苔は庭師さんから購入し、根の廻りを植物にあわせて独自に配合した土でまあるく覆い、苔で包み込み、切れにくい黒いミシン糸を巻き付けて作っているそうです。

また、植物は苗で購入して育てたり、枝ぶりの良いものを購入し、樹形を自身で整えているそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web
マンデビラ(4950円)は赤い花と緑の苔のコントラストがきれいです
クレマチス(4950円)は小さくても可憐な花が清楚な印象です

「苔玉」の魅力

「苔玉」の魅力は、①外の世界を切り取って小さな世界に収めることができること。②室内で愛でる楽しみがあること。③お手入れが簡単で長く育つこと。④極めて近い距離で季節の変化を楽しめること。などがあるそうです。

確かに、花が今から咲くものもあれば、紅葉したり、落葉したり、緑を楽しんだり、また翌年花芽から楽しめたり…長期間、生活と共に植物が楽しめるのは、発見や変化があり、自然の生命力を感じます。

調べたところ、現在日本には1000種類以上の苔が存在するそうで、苔の起源は4億年前とも言われています。壮大なロマンですね。

また、苔には空間の浄化力とリラックス効果があるそうで、緑の色でも癒されます。

贈り物にも喜ばれますね。

三寸あやめ(5280円)はこれから紫の花が咲きます。目の前で飾れると嬉しいですね
左・真柏盆栽(8030円)、中央・ナツハゼ苔玉(4180円)、右・紫陽花(6380円)
のびやかな軒下に気持ち良さそうな大きな苔玉がありました。庭はビオトープのようです

「苔玉」の種類と多様さ

左・黒松(5280円)、右・伊太利亜傘松盆栽(6380円)
万両(6380円)。見えづらいですが、赤い実をつけています

私も購入しました! 驚くのはそこから!!

しばらく礼乃さんのお話を聞いた後、「苔玉」をしばらく眺め、インスピレーションが合った「姫空木」(ひめうつぎ)と「野ぶどう」を購入しました。

お手入れは簡単で、季節や置き場所、植物によって多少変わりますが、苔の状態を見ながら基本的に2~3日おきに水をためたバケツにドボンとつけて、10分程度置きます。ぷくぷくと気泡が出なくなれば良いそうです。

驚いたのは、「苔玉」を購入すると、①皿と②飾り札と③札立てと④植物カードと⑤お手入れ方法と注意説明書が無料で付属されます。(全て礼乃さん手作りです)

そして、「苔玉」の器ですが、この器も焼き物で(信楽の粘土)、陶芸家に師事しつつ自ら作っているそうです!

これには、さすがに驚いて「すごい!」と声が出ました。

「姫空木」(ひめうつぎ)の青い器も皿ももちろん井出さんの手作りです。

さらに、「野ぶどう」の台座は建築士ならではの知識と技術と発想力で、建材から作られた、浮いている台座です!

まさにアーティストですね。「苔玉」は、素晴らしい芸術作品です!

左・「姫空木」、右・「野ぶどう」
購入時に「植物カード」が付属されるので、植物の個性が理解できます
「植物カード」をよく読んで長く大切に育てたいですね

「花鳥風月」を「苔玉」と共に

「アトリエイデ」さんの「苔玉」と出会って、日本の文化や四季折々の変化と味わいを五感で感じる心を

大切にしたいと改めて思いました。

昨今の住宅事情では、床の間が自宅になかったり(私の自宅にも、マンションなので床の間はありません)、

植物もフェイクグリーンなど、視覚的な癒しは得られますが、なかなか四季を感じたり五感で香りや触感は得にくいですね。

手軽に「苔玉」という「小さな宇宙」「緑の可愛いまるい世界」を、これを機会に生活に取り入れてはいかがでしょうか。

美しい自然の花や緑を愛でると、デジタル社会で疲れた気持ちが、優しく癒されますよ。

※価格は全て税込みの表示です

「野ぶどう」は数日で緑が増しました
井出さん手作りの建材の台座は「苔玉」への愛情を感じます
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