1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 故人が思い入れを持っていたものは捨てづらい! 究極の片付け法は引っ越し!?【著者インタビュー】

故人が思い入れを持っていたものは捨てづらい! 究極の片付け法は引っ越し!?【著者インタビュー】

  • 2026.4.28

【漫画】本編を読む

同居していた80代の母が亡くなり、遺品を整理することになった漫画家の堀内三佳さん。母が気に入っていたものから車椅子、仏具、仕事道具など多岐にわたるものを片付けている間に生まれたのは、母への後悔、そしてそこから得た教訓だった――。実際に母の遺品を整理した体験を綴ったエッセイ漫画『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』(竹書房)。その中で経験した物理的な困難から、もう届けられない母への想いまで。感じたこと、そしてそれを「人生を軽くする方法」と題して届けようと考えた経緯を堀内さんに伺った。

――生前、お母さまに使わない食器を処分するよう提案したら、烈火のごとく怒り出してしまったそうですね。それだけに、お母さまが亡くなった後も、お気に入りのものは捨てづらかったとのこと。食器以外にも捨てづらかったものはありましたか?

堀内三佳さん(以下、堀内):母は針仕事をしていたので、母が作ったベッドカバーや人形がかなりあって。一部は親戚の方にもらっていただいたのですが、残ったものがまだ手元にあります。出来のいいものを残しているだけに、捨てるのもしのびなくて。ずっと残して私の娘に持たせるのも違うし、いまだに悩んでいますね。

――堀内先生だったらそれはご自身の著作物がお母さまの作品にあたるのかなと思うのですが、どうしていらっしゃるのでしょうか?

堀内:私は自分の本にまったく執着がなくて。原稿も終わったらぱっと捨ててしまうんです。原稿以外のそのほかの持ち物も、その時がきたら業者に任せて処分してもらってほしいと思っています。

――作中では捨てられなかったものは引っ越しを機に整理したとあります。引っ越しがなかったら、いまだにそのままだったと思いますか?

堀内:そうですね、だらだらそのままだったのかなと思います。英語の慣用句で“three moves are as bad as a fire(3回の引っ越しは1回の火事に等しい)”というのがあるそうなんです。3回引っ越しすれば火事にあったのと同じくらい家のものがなくなるっていう。これは本当にそうだなと思います。

私、一時期自分が住んでいる家とは別に札幌に持ち家があったんです。当時は、入りきらなかったものをそこに送っていて、札幌の家はどんどん物だらけになっていきました。月に一回そこに行く度に整理しようと思うんですが、なかなかやる気が出ず……。結局その家を売却したときに、わーっと火事場の馬鹿力で片付けて、その時が一番家がきれいだったんですよね。それを見て、「なんでこの家でこういう風に暮らせなかったんだろう」と反省しました。

取材・文=原智香

元記事で読む
の記事をもっとみる