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「喧嘩が悪いわけではない」夫婦関係のプロが断言…『不満』を関係深化に変えるための“唯一のステップ”

  • 2026.5.20
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(C)夫婦関係学ラジオ

ポッドキャスト番組『夫婦関係学ラジオ』は、夫婦関係研究家の鶴田敦彦さん(通称・アツさん)が、多彩なゲストとともに家事育児やキャリア、離婚など、夫婦のさまざまな葛藤をサバイブするためのナレッジを届ける番組です。

4月12日の配信回では、関係性コーチの平田香苗さんがゲストに登場。アメリカの夫婦研究の権威・ゴットマン博士の理論を、日本に広めている方です。

ゴットマン博士は50年以上、10万組もの夫婦・カップルを調査してきた人物。今回は「そもそも、なぜ夫婦は価値観でぶつかってしまうのか?」という根本的な問いに、生物学的な視点から答えていきました。

価値観が合わないのは当たり前!?人は「自分と違う相手」に惹かれる生き物

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

ゴットマン博士の研究によれば、人は「喧嘩する宿命」から逃れられないのだそう。これは性格の問題でも相性の問題でもなく、生き物としての仕組みに関わる話です。

では、「自分と価値観も何もかも近い相手に恋をすればいいのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか?しかし、人間というのはそう都合よくできてはいないのだとか。

平田さんが紹介してくれたのが、とある科学者によるユニークな実験。男性に2日間、お風呂に入らずTシャツを着てもらい、それを集めて女性に匂いを嗅いでもらうというもの。そして「1番魅力的に感じた人のシャツ」を選んでもらったのです。

すると面白い結果が出ました。女性たちが選んだのは、自分とは免疫系の遺伝子が大きく違う男性のシャツ。つまり、「自分と最も違うタイプ」の相手の匂いを、本能的に魅力的だと感じたということです。

これは、種を残すための戦略だと考えられているのだそう。自分とまったく違う遺伝子の人と一緒になった方が、生き残れる子孫を残しやすくなるからですね。

「自分と反対の人を魅力的に感じてしまうのは、生き物としてしょうがない」と平田さん。価値観がぶつかる相手こそ、本能が選んだ運命の人だった…なんとも切ない真実です。

「新鮮だった」が「わかってくれない」に変わる…結婚あるある

「なぜ今のパートナーを選んだんですか?」と聞かれた時、「自分にないものを持っていたから」と答える人は少なくありません。実はこれ、まさに本能の選択そのもの!自分と違うからこそ魅力的に映ったのです。

ところが、数年経つと風向きが変わってきます。たとえば、「思いつきで次々いろいろなことに挑戦する男性に惹かれた計画的な女性」の場合。「なぜこの人、私と同じように計画的にやらないんだろう」「先を見越してやれば分かるじゃない」…そんな不満が出てくるようになるのです。

出会った頃は「思いつきでポンポンやるところが、自分にはない感じで新鮮だった」のに、結婚して数年経つと「どうしてもう少し計画的にできないの!」と怒りの種に変わってしまうのだとか。

「めちゃくちゃ思い当たるところがありますね…」とアツさんも苦笑。これって、多くの夫婦が通る道なのかもしれません。出会った頃に魅力的だった部分が、後から不満の種になる…これも宿命のひとつなのですね。

喧嘩は「悪」じゃない!対立を通じて夫婦の絆を深めることが大切

「ぶつかる宿命なら、もうどうしようもないの?」と思ってしまいますよね。でも平田さんは、「そうではない」と語ります。

「対立はもう起こるんですけど、喧嘩が悪いわけではないんです」と平田さん。実際、喧嘩がありながらもうまくいっている夫婦はたくさんいます。一方で、喧嘩が溝をどんどん深めて破綻してしまう夫婦もいる。その違いは何なのか…ゴットマン博士は、まさにこの違いをずっと研究してきたのです。

そして、ゴットマン博士が新刊『夫婦・カップルの正しい喧嘩の仕方-対立をつながりに変える原則-』で示しているのが、対立を関係を深めるチャンスに変える「正しい話し合いの方法」。喧嘩を避けるのではなく、ちゃんとぶつかった上で2人の絆を深めていくためのステップが、こと細かに書かれているのだそう。

「合わないからこそ惹かれ合った」のだとしたら、その違いをどう乗り越えるかが、夫婦としての成長の鍵になりそうですね。

「合わない」のは欠陥じゃなく、夫婦の出発点

価値観が合わない、考え方がぶつかる…そんなパートナーとの違いに悩む方も多いはず。でもそれは、相性が悪いからでも、相手選びを間違えたからでもありません。むしろ「違うからこそ惹かれ合った」という、本能レベルの自然な結果なのですね。

大切ステップは、その違いを「欠陥」と捉えるのではなく、「夫婦のスタート地点」として受け止めること。そして、「対立」を「関係を深めるチャンス」に変える方法を、少しずつ身につけていくこと。

「うちは合わないから別れた方がいい」と落ち込んだとき、「合わないからこそ一緒になったんだ」と思えたら、少し物事の見方が変わりそうです。


夫婦関係学ラジオ
#2-122 「夫婦喧嘩は回避できない“宿命”である」10万組のデータが明かす、関係を壊さない“正しい喧嘩”の5ステップ|ゲスト:関係性コーチ 平田香苗

[配信日時]2026年4月12日
[出演者]アツ/鶴田敦彦、平田香苗
[番組URL]
https://open.spotify.com/episode/0N5mfo047gml2uwK0m8GCa?si=P9m9YG1lTSmRhbXo88LLTg

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