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「まさか渡ってくるとは」信号のない横断歩道脇に立つ歩行者→直後、30代ドライバーが陥った“思い込みの落とし穴”

  • 2026.6.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

信号のない横断歩道で、「歩行者が立ち止まっていたから渡らないと思った」「こちらに気づいて譲ってくれたと思った」と感じた経験はありませんか?しかし、その思い込みが事故につながるケースは少なくありません。横断歩道付近では、ドライバーが歩行者の動きを勝手に予測して進行してしまい、接触事故になることがあります。

道路交通法では、横断歩道付近における歩行者保護が強く求められており、ドライバー側の責任が重く見られることが多いです。

それでは、横断歩道事故で起きやすい思い込みについて、実際によくあるケースをもとに見ていきましょう。

「譲ってくれたと思った」が事故につながったケース

先日、横断歩道付近で事故を起こした30代女性のAさんから電話がありました。

事故が起きたのは、信号のない横断歩道です。

Aさんは車で走行中、横断歩道脇に立っている歩行者に気づいていました。しかし、その歩行者はすぐに渡る様子がなく立ち止まっていたため、「こちらを見て待ってくれている」「譲ってくれたのだろう」と判断し、そのまま進行したそうです。

ところが、車が近づいたタイミングで歩行者が横断を開始。結果として接触事故となってしまいました。

事故後、Aさんは「まさか渡ってくるとは思わなかった」「譲ってくれていると思った」とどこか納得のいかない様子でしたが、このような事故は決して珍しくありません。

横断歩道では歩行者優先が基本ルール

信号のない横断歩道では、歩行者優先が道路交通法で明確に定められています。そのため、ドライバーは横断歩道へ近づく際、歩行者が横断することを想定して通過しなければなりません。

さらに重要なのは、横断する人がいないことが明らかでなければ、すぐ停止できる速度まで落とす必要があるという点です。

運転者は、歩行者が横断歩道付近に立っている時点で、「渡るかもしれない」と考える必要があります。しかし、実際には「こちらを見て立ち止まっているから大丈夫」「渡るならもっと早く動くはず」「減速しているから相手も待ってくれるだろう」といった自分都合の予測で進行してしまうケースが少なくありません。

一方で歩行者側も、「横断歩道だから止まってくれるはず」「速度が落ちたから渡れると思った」と判断して歩き出すことがあります。

このように、ドライバーと歩行者の認識がズレることで、接触事故につながってしまうのです。

特に夕方や雨の日、夜間など視界が悪い状況では、歩行者の動き出しに気づくのが遅れやすくなります。また、横断歩道付近で十分に減速していないと、歩行者が動いた瞬間に停止できず、そのまま衝突してしまう危険もあります。

今回の事故でも、ドライブレコーダー映像では、Aさんが止まれる速度まで十分に減速できていなかったことが確認されました。本人は注意して運転していたつもりでも、映像で見ると、歩行者が動き出した際にすぐ停止できる状態ではなかったのです。

横断歩道では、「歩行者が渡る前提」で近づくことが、事故を防ぐために非常に重要になります。

横断歩道事故を防ぐために大切なこと

こうした事故を防ぐためには、歩行者が渡る前提で運転する意識が重要になります。

横断歩道付近では、「まだ渡っていないから大丈夫」と考えるのではなく、「いつでも横断を始める可能性がある」と考えて行動することが大切です。

特に次のポイントは意識しておきましょう。

・信号のない横断歩道では早めに減速する
・歩行者がいたら「渡るかもしれない」と考える
・歩行者がいるかどうかわからない場合は、横断歩道手前ではすぐ停止できる速度にする
・歩行者が横断しようとしている場合は必ず一時停止する

横断歩道事故は、「相手が待ってくれていると思った」という小さな思い込みから起きることが多いです。歩行者優先のルールを正しく理解し、止まれる運転を意識して、事故防止につなげましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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