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「相手も右へ来たのに…」右折レーン手前で事故を起こした40代男性→ドラレコ映像が捉えていた“思わぬ原因”

  • 2026.6.10
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出典元;photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

道路を走っていると、右折レーンに長い車列ができている場面を見かけることがあります。

「今のうちに少し右へ寄っておこう」
「早めに入らないと曲がれなくなるかも」

そんな気持ちから、右折レーンのかなり手前で中央線寄りへ進路を変えるドライバーも少なくありません。しかし、この早めの右寄せが原因で接触事故につながるケースがあります。

本人としては、「右折レーンへ入ろうとしていただけ」という感覚でも、周囲からは急な進路変更に見えてしまうこともあるのです。

「少しでも早く入りたい」が事故につながることも

ある日、一般道で事故を起こした40代男性のNさんが来社されました。

事故が起きたのは、右折レーンが混雑していた交差点付近です。前方には右折待ちの車列が伸びており、直進車線にも車が並んでいました。先を急いでいたNさんは、「このままだと右折レーンに入れなくなるかもしれない」と感じ、少しでも早く右側へ寄ろうと、まだ右折レーンが始まるかなり手前から、中央線寄りへ車を寄せ始めたのです。

ところがそのタイミングで、前方を走っていた車も同じように右折レーンへ進入しようとしていました。

結果として、右へ寄ったNさんの車が前方車と接触してしまったのです。

「相手も右へ来たのに…」認識のズレが起きやすい事故

事故後、Nさんは「相手も右へ寄ってきた」「自分だけが悪いとは思えない」と納得できない様子でした。一方で、相手側は「後ろから急に右へ寄ってきたように見えた」と話していました。

このような事故では、お互いの認識にズレが生じやすい傾向があります。

特に右折待ちの渋滞では、「今のうちに入りたい」「少しでも前へ進みたい」という心理が働きやすく、周囲への確認が甘くなりがちです。しかし、進路変更を行う際には、前方・側方・後方を含めた安全確認義務が重く見られることが多く、十分な確認をせずに車線を変えた場合は過失がつきやすくなります。

ドラレコで見える「思っていた以上の右寄せ」

ドライブレコーダーの映像を確認したところ、Nさん自身が思っていた以上に、かなり早い段階から中央線寄りへ進路を変えていたことがわかったのです。運転している本人は、意外と自分の車の位置変化に気づきにくいですが、渋滞中は、車間距離が狭くなりやすく、少し右へ寄ったつもりでも、周囲の車からすると圧迫感を覚えるケースもあります。また、中央線寄りを長く走行すると、対向車や前方車の動きを予測しづらくなり、接触リスクも高まるのです。

道路交通法上でも、急な進路変更や安全確認不足は問題視されやすく、「右折したかっただけ」という理由だけでは認められないケースも少なくありません。

Nさんは、過失割合について納得できていませんでしたが、自分の運転をドライブレコーダーで確認したことで自分の過失が大きいことを理解してくれました。

右折レーン手前で事故を防ぐためにできること

それでは、こうした事故を防ぐには、どんな点を意識すればよいのでしょうか。

まず大切なのは、「少しでも早く入りたい」という焦りを持ちすぎないことです。右折レーンが混雑していると焦ってしまいますが、無理に早い段階で右へ寄ると、かえって周囲との接触リスクを高めてしまいます。

特に次のポイントは意識したいところです。

・右折レーンへ無理に早く入ろうとしない
・進路変更時は前方車の動きもしっかり確認する
・中央線寄りを長く走行しない
・渋滞時ほど焦って進路変更しない

右折レーン付近は、多くの車が同じ方向へ動こうとするため、予想以上に接触事故が起きやすい場所です。「少し寄せるだけだから大丈夫」といった油断が、大きなトラブルにつながることもあります。

混雑時ほど焦らず、周囲の動きをしっかり確認しながら進路変更することを心がけましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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