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第35回「クジマ歌えば家ほろろ」/鈴原希実のネガティブな性格がちょっとだけ明るくなる本

  • 2026.4.22

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何か疲れたな〜って日、ありますよね。

もう今日は何もしたくない。

お家でゴロゴロしていたいみたいなそんな日。

そんなときに、難しい情報とか複雑な考え事をしようとしても何も頭に入ってこないんです。

だからそんな日は、ゆっくり漫画でも読んで時の流れをゆっくりにするのはいかがでしょうか?

今日ご紹介する「クジマ歌えば家ほろろ」は、そんなゆったり時間にぴったりな作品になっています。

こちらの作品は、

中学1年生の鴻田新は、兄が浪人して以来ピリついた雰囲気の鴻田家で寂しい思いをして過ごしていた。

新はある日、鳥のような見た目で人の言葉を喋る謎の生き物「クジマ」と出会い、お腹が空いているというので家に連れ帰ることに。

春が来るまで共に生活することとなったクジマは、いつしか家族の空気も変えていき…。

というあらすじです。

タイトルと表紙から感動系の落ち着いたお話かなと思っていたのですが、割とコメディよりで気軽に読めて、でも心にグッとくるそんな素敵な作品でした。

特に、クジマが家に来る前の鴻田家と、来た後の鴻田家の対比が個人的に印象的で。

家族間でギクシャクしていた空気感が、クジマが来たことによっていい意味で徐々に壊されていって。

兄弟間での会話も段々と増えていく過程がとても自然に描かれていていいなぁと思いました。

クジマっていう存在はすごくファンタジーなのに、起こっていることや人の人とのつながり、流れている時間はとても現実味があってその対比が癖になるし、面白い。

それが次の話、次の話とどんどん見たくなる理由なのかなと思います。

1つ1つのエピソードがなんだかノスタルジックなんですよね。

おばあちゃん家に行ってお餅つきをする回や、クジマが初めてのクリスマス、お正月、こたつなどを経験する回があるんです。

それが子供の頃の記憶を追体験できるような構図になっていて、あの頃に戻ったような感覚がしてどこかほっとします。

中でも、兄弟が大分大きくなったことで2年間も写真を撮っていなかったのが、クジマが来たことによって家族の思い出の写真がまた増えていくというエピソードがすごく、好きです。

写真って思春期の頃やたらと映りたく無くなりませんか?私だけだったんですかね。

私は学生時代、とにかく写真が苦手だったのでカメラから逃げ回っていました。

でも今思うと、家族とのあの時の写真ちゃんと残しておきたかったなぁと思う瞬間が多くて。

だってその時ってその瞬間にしかないですからね。

ちょっとだけ後悔してるんです。

だからこの兄弟にとっての空白の時間がクジマのおかげで少しでも埋まったんだとしたら、それってかなりすごいことだなと思うんです。

こうやっていろんな思い出と重ね合わせながら読み進めていって、読み終わった時にはなんだかエネルギーが満たんになっている。

そんな作品、クジマ歌えば家ほろろ。

ぜひ読んでみてくださいね。

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