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高校時代から始まった、ムダ毛との戦い。そもそもムダ毛って無駄なの?体毛にまつわるあれこれ|連載 #こころをほどく

  • 2026.5.31

早くも都心では真夏日になる日が増えてきて、夏に片足突っ込んでいるような気候ですね。

そんな時期になると毎年気になるのが「ムダ毛」です。

薄着になると皮膚の露出範囲も増えて、ムダ毛たちが気になって気になって仕方なくなります。

医療脱毛も何度もしたのに、ニョキっと顔を出してくるムダ毛たち。そのしぶとさに「まだいたのかよ〜」とため息が出ます。

振り返ってみると、私のムダ毛撃退の歴史は、高校生の時に始まりました。

私はあまり体毛が濃いタイプではありませんでした。むしろ人より薄めなほうで、中学卒業までは、ムダ毛を処理したこともなく、脇すら毛がほとんど生えていませんでした。

でも、高校に入ってから、同級生たちが脱毛サロンの話をよくしていて、"毛が生えている=手入れをしてないNot美人"みたいな思考が生まれてきていました。

また、「老後に介護される側になった時、毛が生えているのはマナー違反だよね」みたいな論調があったのも、脱毛をする決断の一つにもなりました。

当時、脱毛サロンが急激に増えて、さまざまな宣伝に踊らされた結果、やらなければ!という気持ちに駆られました。

そこで、よく一緒に下校していた友人に紹介してもらったサロンへ、一緒に行くことにしました。

高校生だったので、両親に20万円ほどの脱毛コースを払ってもらい、手足だけ脱毛を始めました。

初めての脱毛はいわゆるサロン脱毛でした。

痛みはそれほど強くなくて、ちゃんとした個室でアメニティーも揃っていて、なんだかエステに来たような気分だったのを記憶しています。

冷たいジェルを塗られて、パチパチと光を当てられて、若干痛いくらい。

効果はすぐには出なかったのですが、根気強く通い続けてくださいとスタッフさんが言っていたので、通い続けました。

そして、2年が経過しました。そのサロンが潰れました。コースは半分くらいしか消化できていないまま、すべて水の泡になりました。 毛は全然残ってます。返金もされませんでした。私の最初の脱毛は完遂することなく、幕を閉じました。

その後、大学生になって芸能のお仕事をする中で、やっぱり手足の毛が気になり始めました。

なので、今度こそ潰れなさそうでもっと効果のある医療脱毛にチャレンジすることに。

その頃にはバイト代もあったので、今度は自分で払って、手足すっきりコース的なものを始めました。

サロンの脱毛より痛くて、とっても効いている気がする!と思いました。

ただ、以前のサロンの時より、とてつもない恥ずかしさを感じました。

なぜなら、ベッドと機械がひしめき合って大きな部屋にカーテンで仕切られた簡易的な空間で処置されるからです。サロンのような個室感はなく、病院の明るいLED照明の下で、紙パンツと紙ブラで寝転がらなければいけないわけです。

隣の人の声も聞こえてきて、時々「痛っ!!」とか「ひぃー」といったような叫び声も聞こえてきます。

足の付け根などを照射する時は、なかなかに際どい体勢になっていて、羞恥心を通り越した気持ちになりました。

紙パンツと紙ブラ姿のほぼ剥き出しの私を、セラピストの女性が丁寧に処理してくださるわけですが、くすぐったいのと、無防備な姿でベッドに横になる自分がなんだかとってもおかしくて、恥ずかしくて仕方ないのです。

これを読んでいる女性の読者さんには伝わるはず(笑)。

逃げ出したいくらいの恥ずかしさの中、カーテン越しに聞こえる皆さんの唸り声が励みになり、「みんなムダ毛と戦っている仲間だ!」と謎の勇気をくれました。

そんなこんなで、コース全てを終わらせました。

ですが、まだまだ生えてくるわけです。

29歳になった今もニードル脱毛で、一本ずつ狙い撃ちで消しにいっています。

ニードル脱毛は確かに確実に脱毛効果は感じるのですが、これまでとは段違いで痛い!!一本照射するごとにビクンと身体が動いてしまうくらい痛くて、ぽろっと涙がこぼれることもあります。

ニードル脱毛をするたびに「もう2度と脱毛はしない!」「これからは毛とともに生きていく!」と思うのですが、やっぱりツルツルになりたくて、気づいたらまた行っているんですよね(笑)。

ニードル脱毛をされている最中、こんなことを思いました。

わざわざ毛根に針を刺し、バチンと通電して毛根から破壊して、火傷のような痛みを伴うほど、私は毛に恨みでもあるのかと(笑)。

そもそも毛は私の体を守ろうとして生えてきてるのに、撲滅させようとするなんて、なんだか申し訳ないな。

そもそも誰が「ムダ毛」なんて名付けたの?生えて欲しいところには育毛剤や美容液を塗り、生えて欲しくないところは機械で脱毛し、人間ってなんてわがままなんでしょう、と思うようになりました。

最近子どもを産んだ友人が、「出産したら、あんなにお金をかけて脱毛したところから、毛がぐんぐん生えてきてショック」と話していました。

あんなに痛い思いと大金を注ぎ込んで撲滅しようとしてきた日々は何だったのだろうって、いつか私も思うのかな。

17歳から10年以上、自分の体毛に何十万円もかけてきた今、確かに自己処理の頻度は少なくなってきたけれど、毛が一本も生えない、ツルツルお肌にはなれないと身をもってわかってきました。

ならばもっと毛一本を愛せるようになりたいな。

毛が生えていて何が悪い!この毛があってこそ私だー!

と大きな声で言いたい!

と思いつつ、やっぱりちょっぴり残る毛が気になって、夏を前に私はこれから脱毛に行ってきます。

いつまでも終わらない課金リレーは、まだもう少し続きそうです。

渡邊渚

4月13日生まれ、新潟県出身。慶應義塾大学を卒業後、株式会社フジテレビジョンに2020年に入社。2024年8月末に同社を退社。現在はフリーで活動中。

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