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「嫌われたくない」職場で“いい人”演じて疲弊する人にありがちな特徴とは 今からできる人間関係の整理術

  • 2026.4.21
職場でいい人を演じて疲れたときの対処法とは(画像はイメージ)
職場でいい人を演じて疲れたときの対処法とは(画像はイメージ)

4月に就職や転職、異動などで人間関係が大きく変わった人は多いと思います。新しい職場で「嫌われたくない」「いい人でいなくちゃ」と、職場でつい自分を「演じてしまう」ことはありませんか。実はその行為、知らず知らずのうちに大きなストレスを抱えてしまっているかもしれません。

では、新しい環境で、自分にとって無理なく他者と関わるようにするには、どうすればよいのでしょうか。心理カウンセラーのうるかすさんに聞きました。

「演じている自分」を手放すには?

Q.新しい環境で「明るく、仕事ができる人」を演じてしまい、早くも息切れしています。今さらキャラを変えると、周囲から「冷たくなった」と思われるのでしょうか。

うるかすさん「自分が『演じている』と感じてしまうということは、それだけ本当の自分との乖離(かいり)が生じてしまっているのかもしれません。『本当の自分』では相手に嫌われてしまうかもしれない、『いい人』にならなくちゃいけないという心理が、無理をしてでも表では明るく振る舞わなければと判断してしまう動機付けになっているからでしょう。

演じている自分を続けることは、心身ともに疲弊してしまい、本当の自分を出せないことによるストレスも大きいと思います。本当の自分をなかなか表に出せないのは、幼いころのトラウマや、自分自身に劣等感を覚えやすいことが影響しているのかもしれませんね。

また、演じていると感じるほど完璧に振る舞おうとしてしまうことや、『最低限できていればいい』と柔軟に考えることが難しい背景には、いわゆる白黒思考と呼ばれるような、中間を許さないやや極端な思考の傾向が影響している可能性もあります。

ただ、それを変えようと思ってこれまでの我慢や不安を一気に他人にぶちまけてしまったり、接し方を突然変えたりするというのは、周囲との人間関係が円滑でなくなってしまうことも考えられます。

そうならないためにまずは、『自分自身との対話』を行ってみるのはいかがでしょうか。最初に、演じなければいけないと思っていること、演じている自分がつらいと感じていることなど、素直な気持ちをノートなどに書き出してみましょう。

次に、『本当に演じなければいけないのか』を問い掛けてみましょう。明るい人、いい人を演じているのはあくまで『自分の理想像』であって、それは必ずしも他人が求めていることとは違うかもしれません。

演じている自分を縛っているものは、意外と自分自身によってつくられていたものと気付けるようになると、『本当に自分がなりたい姿』が見えてくるかもしれません。漠然と『演じる自分が嫌だ』と嘆くよりも、今感じている感情やイメージを整理できるようになると、少しずつ『演じてしまう自分』を手放すことができるようになると思います」

「NO」と言えない状態が続くとどうなる?

Q.ランチの誘いや残業の依頼など、本当は断りたいのに「嫌われたくない」一心で引き受けてしまいます。今の時期に「NO」と言えないことが、後の人間関係にどう響きますか。

うるかすさん「なかなか断れない、NOと言えないという人は、『断ることはよくないこと』『NOと言うと関係が悪化してしまう』と感じていることが多いです。これは、幼い頃の経験であったり、他人からの評価や波風が立つことを極端に気にしていたりすることが要因として考えられるでしょう。

対立や関係悪化を気にしてしまうばかりに、自己犠牲をしてまで否定しないことを続けると、引き受けたことが仮にできなかったときに、相手との関係の悪化や自己否定の助長などを促してしまう可能性があります。

さらに、そのような関わり方が続くことで、相手との関係性が徐々に上下関係や主従関係のような形に偏っていき、自分自身が無理を引き受け続ける立場に固定されてしまうこともあります。その結果として、知らず知らずのうちに、過去に経験したつらい対人関係と似た構造を繰り返してしまう可能性も考えられます。

とはいっても、他人との関わり方を急に変えるというのは簡単なことではありません。それでも、断る勇気を持つようにするためには、まず『自分が嫌だと感じること』を明確にしましょう。どんなに他人に尽くしたり、自己犠牲の傾向があったりする人でも、『ここは譲れない』『他人に侵害されたくない』という部分がきっとあるはずです。

そのことに対して優先順位をつけて、『ここのラインを超えられたときはNOと言う』という条件を設定するようにしましょう。どうしても断ることが難しい場合は、事前に断る練習をシミュレーションしてみたり、断るためのフレーズを考えておいたりするのも良いかもしれません」

苦手な人とうまく付き合うには?

Q.苦手だと感じる人が職場にいますが、波風を立てたくなくて無理に笑顔で接しています。心のシャッターを「半分だけ下ろす」ような、適切な距離感の保ち方はありますか。

うるかすさん「どうしても『気が合わないな』『あの人苦手だな』と感じることはありますよね。脳の扁桃(へんとう)体という部分は、これまでの経験や記憶などをもとに、無意識に好き嫌いを判断するといわれています。『嫌だな』と感じる物事は回避することが一つの解決策ではありますが、同じ職場で関わりがある関係性の場合は『避ける』というのは現実的ではないですよね。

このような場合に適切な関わり方をするコツとしては、『必要最低限のコミュニケーションにとどめる』『仕事として割り切る』ということです。仕事ベースのやりとりにとどめておき、雑談などの感情が伴うコミュニケーションをしないように接することで、建設的な対話にとどめることができます。

もしくは、『あえて相手の良いと思う点を探す』というのも、新しい視点から物事を考えられる一つの方法といえるでしょう。一度『嫌い』と判断した人には、どうしても嫌だなと感じる部分ばかりがフォーカスされてしまいがちです。『意外とこういう一面もあるんだな』と感じるポイントを発見すると、嫌だなと感じる部分が悪目立ちしていただけで、思っていたよりも柔軟に接することができた、という結果につながるかもしれません」

* * *

他人にとっていい姿でいようとするあまり、自分を演じることで疲れてしまっている人は少なくないでしょう。他者との関わり方を変えるのに時間がかかるかもしれませんが、「今、自分はつらくないかな?」と自分自身を気にかける習慣をつけることも大事です。

オトナンサー編集部

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