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幼稚園PTAの役員になった専業主婦が見たのは地獄の日々だった…著者の経験をもとに教えてくれる、PTA参加の心構えとアドバイス【書評】

  • 2026.4.20

【漫画】本編を読む

入園、入学や新学期で新しい友達との出会いに心弾ませる子どもたちを見守る一方で、親は幼稚園や学校行事の運営など担うPTAへの参加が課せられる。『幼稚園役員で追い詰められた話〜PTAあなたはやりますか?〜』(CHIHIRO/KADOKAWA)は、初めての幼稚園PTAで手痛い洗礼を受けた母親の姿を、著者のCHIHIRO氏の経験をもとに描いたコミックだ。

主人公で専業主婦のひまりは春から年少さんになる息子と、会社員の夫と3人暮らし。物語は息子の入園式を明日に控える夜から始まる。我が子の成長を夫婦で喜んでいたのだが、その幸せなひとときは一時的なものだった――。

入園式当日に息子は早速友達を作り、ひまりもその子の母親と仲良くなり、順調な幼稚園スタートを切った。そして数カ月後、保育参観とともに、PTA役員選出の案内が届く。ひまりは「自分に関係ない」「役員にはならない」と思っていたのだが、役員選出の日、誰も立候補せず、なすりつけ合いとなった場の空気に耐え切れなくなったひまりは立候補してしまう。決まった役員には経験者もいることから軽く考えていたひまりは、そのときを境に地獄のような日々を送ることになるとは思ってもみなかった。

本作には章の合間に、著者がPTAで経験したことと、役員になった際のアドバイスなどをインタビュー形式で掲載している。そこでの著者の言葉に一貫しているのは、「肩の力を抜いて上手に乗り切る」ことだ。ひまりは「子どものため」という気持ちと、他の役員に文句を言わせないという一心で暴走し、生活が一変するほどに痛々しくなっていくのだが、そんな姿と、著者の言葉を通して、どこまで力を入れるべきなのかを教えてくれるのだ。特にひまりのように初めてPTAに参加する人には大いに参考になるはずだ。

ちなみに本作を読むとPTAに対して構えてしまうかもしれないが、当然ながらそんなことばかりではない。とにかく、「子どもの笑顔のため」という気持ちで、割り切りながらうまく立ち回りたいものだ。

文=nobuo

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