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『ARCO/アルコ』黒川想矢&堀越麗禾インタビュー

  • 2026.4.19
『ARCO/アルコ』黒川想矢&堀越麗禾インタビュー

「オジサンじゃん」って思われたらどうしよう(黒川想矢)

黒川想矢と堀越麗禾が吹き替え版の声優を務める、『ARCO/アルコ』が4月24日から公開される。本作はナタリー・ポートマン製作総指揮によるフランス発の劇場アニメで、アヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル賞を受賞し、アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされている。

 

物語の舞台は2075年。気候変動によって荒廃した世界で生きる少女・イリスは、遥か未来から時を超えて不時着した少年・アルコに出会う。2人はアルコの未来への帰還ルートを探す旅に出る。

 

アルコの声は『怪物』や『国宝』で注目される黒川、イリスの声は十三代目市川團十郎を父に持ち、日本舞踊市川流の舞踊家として四代目市川ぼたんの名跡を継ぐ堀越が担当。このたびムビコレでは黒川と堀越にインタビューを実施し、作品への思いや演じることについて、また家族への思いなどを語ってもらった。

──まずは出演の話を聞いた第一印象から教えてください。
黒川:字幕版を見させていただいて、とても素敵な映画だと感じました。それほどたくさんのアニメーションを見ているわけではないのですが、一番好きだと感じて、吹き替え版をやらせていただけるのが嬉しくて楽しみになりました。

堀越:未来のお話だったので上手くできるかなと緊張しました。
──演じられた役をどんなキャラクターと捉えられましたか? ご自身と似ている点などもあれば教えてください。

・撮り下ろし写真一覧

黒川:アルコは遥か未来から来た子だけど、本当に普通の男の子だと感じました。僕は今、16歳。アルコは10歳で、僕は声変わりしているから「オジサンじゃん」みたいに思われたらどうしようって不安はありました。性格的には、好奇心旺盛なところとか似てると思うところは多かったです。

堀越:イリスは未来の子だから、自分と違うところもあるのかなという不安がありました。でも、意外と普通の会話でとても楽しかったです。アルコにちょっかいをかけるシーンは、自分に似ているなと思いました。私も弟がいて、ついからかいたくなっちゃうので、そういうところは近いのかなと思います。
──堀越さんはお転婆なところがあるんでしょうか?
堀越:自分ではよくわからないですけど、周りの人からはすごい元気だねって言ってもらうことがあります。
──もしも、この物語のように遥か未来から来たという未来人が目の前に現れたら、ご自身ならどうしますか?
黒川:色々聞きたいです。小学校の頃はあったのに中学になったら見かけなくなっちゃった駄菓子屋さんみたいな、今はあるのに(後で)なくなってしまうものとか、逆に今はないけど未来にはあるものとか、色んなことをたくさん聞いて友だちになりたいです。

堀越:私も同じです。たくさん質問しちゃうと思います。
──声のお仕事についての感想を教えてください。俳優のお仕事との違いや難しいところはあったでしょうか?

黒川:俳優の仕事は、空間から受け取るものだったり相手から受け取るものがとても大きくて、例えば空気だったり、匂いだったり、気温だったり、そういうものを全部受け取って相手に返していく、そういう繰り返しだと思ってます。でも、声の仕事は、人ではなく画面から受け取るものがとても大きい気がして、映し出された映像だけじゃなくて、アルコの世界っていうのもその中にあって、それは画面だけじゃなく、もっと広いものだと思うし。それを想像して感じて返すのは、いつもの演技よりも、想像することがさらに増える気がしていて、そこが自分にとっては面白かった点でもありつつ、難しかった点でもあると思います。
──演技というものを、空気や匂いを感じて相手に返していくと捉えられている点に非常に感銘を受けたのですが、それはご自身の経験から確立されたのでしょうか? それともどなたかに教わったのでしょうか?
黒川:(以前は)演技は顔だと思ってたんです、楽しかったら笑顔になるし、悲しかったら泣き顔になる。でも、『怪物』に出演したときに是枝(裕和)監督が、「顔は最後で良いので、他のものを意識してみて」って仰っていて。その時に、楽しくなかったら笑えないわけで、役として実際に感じることが大事なのかなって思いました。なので、僕が考えたわけじゃなくて、いろんな方から教わってます。
──堀越さんはかがですか?

堀越:え、あの…こんな素晴らしいお話のあとに、何を言えば…。

黒川:すいません、失礼しました!(笑)

堀越:いえ、でも普段、演技しているときにはいろんなことを感じてらっしゃるんだなと伝わってきて、それを言葉として表せるのも素晴らしいなって思いました。
──お二人は刺激し合う関係性が素敵ですね。収録も一緒だったそうですが、共演の感想は?

黒川:僕は堀越さんより少し早くスタジオに入って、練習したり監督から教えていただく時間もあったんですが、堀越さんは入ってきて、そのまま本番を収録されて、僕よりも本当にお上手で、もう、すごいですね。

堀越:何を仰るんですか、何を仰るんですか! 私は逆で、スタジオに入ると、アルコが「ワー!」って空から落ちているところを収録されていて、それが本当に落ちてるように感じられて、すごい!って思いました。
──黒川さんは、カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した『怪物』や、米国アカデミー賞にもノミネートされた『国宝』にも出演されるなど活躍されていますが、ご自身ではこの状況をどのように捉えられていますか?
黒川:すごいですよね、『国宝』。でも、僕はちょっとしか出てないんで。最初のほうしか。『怪物』や『国宝』に出演したことでいただいた言葉や賞は本当に嬉しいですし大切な作品で、これからも頑張っていきたいなって思います。

・黒川想矢は裁縫男子!

父は、愛の言葉とスキンシップで愛情表現(堀越麗禾)

──『ARCO/アルコ』の話に戻りますが、この物語では対照的な親が登場して、興味深く感じました。イリスの親は物理的にも離れていて距離感があって、アルコの親はずっと子どものそばに居て過干渉。子どもの立場としては、どちらの親のほうが接しやすいと思いますか?
堀越:近くにいて、愛を分かりやすく伝えてくれるほうが子どもとしては感じ取りやすいと思います。

黒川:僕は絶賛、反抗期なので(笑)家族と話すのは嬉しいけど、1人の時間が欲しい時も結構あって……でも、どっちだろう? 温かさを感じるので、僕もアルコですかね……。
──ご自身の親御さんはどちらのタイプだと思いますか?
黒川:アルコの親寄りかなと思います。撮影で地方に行った時には、電話をかけてくれたりして、嬉しいなって思うんですけど、まだ“絶賛!反抗期”なんで、ちょっと恥ずかしいなって思う部分もあります(笑)。

堀越:うちは、愛の言葉をたくさん言ってくれたり、スキンシップで表してくれたりもするタイプなので、アルコのお父さんお母さんに似てるのかなって思います(笑)。

黒川:愛の言葉っていいですね。
──言葉にしてくれて、それが堀越さんにしっかり伝わっているのがいいですね。今回のお仕事についてお父様からアドバイスを受けたりしましたか?

堀越:ないですね。普段もお仕事の話はあまりしないです。でも、お仕事に行くときは「行ってらっしゃい。気をつけてね」って玄関まで送ってくれますし、会えないときはLINEをくれます。
──将来の目標としている人物も教えてください。
黒川:僕の事務所は(俳優の舘ひろしが設立した)舘プロなんですけど、昨日、舘さんとお会いして『ARCO/アルコ』や色々な話をして、その中で「不安や悩みもエネルギーになるよ」って言ってくださって、とても印象に残りました。舘さんみたいな、人間としても俳優としても優しい人になりたいなって思います。

堀越:どの俳優さんもすごい人ばかりなので、私は、目標として「この人みたいになりたい」というのがまだ決められないんです。自分の中でまだ目指してるものも明確でなくて、今はいただいたお仕事を一つひとつ、一生懸命頑張りたいって思っています。
──最後に、お二人とも学生さんなので、好きな教科や苦手な教科を教えてください。

堀越:好きな教科は体育です(即答)。

黒川:僕は化学です(即答)。

堀越:化学…(苦笑)。

黒川:苦手な教科は…え〜と……(悩む)。

宣伝部:すみません、終わりの時間が来てしまいました。お話をありがとうございました!

(text:入江奈々/photo:小川拓洋)
(衣装協力〈堀越麗禾〉:To b. by agnes b.)

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