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独身でいることに、なぜか“罪悪感”を覚えてしまったら。「結婚しない」選択をした女性たちの生き方を描いたコミックエッセイ【書評】

  • 2026.4.16
ビバ!独身ズ Nobby/主婦の友社
ビバ!独身ズ Nobby/主婦の友社

【漫画】『ビバ!独身ズ』を第1回から読む

「一生独身かもしれない」「独身=さみしいって思われるのかな」。このような思いが、頭をよぎったことはないだろうか。結婚しない・できないことに不安になるときもある。また独身を選んだとしても、周りや世間の声のせいで、自分の決めたことが揺らいでしまうこともあるだろう。

『ビバ!独身ズ』(Nobby/主婦の友社)は、自分の人生の選択に迷ったときに、ぜひ手に取ってほしいコミックエッセイだ。本作では「ビバ独身研究所」の所長&顧問である2人の女性が、アラフィフ独女4人のリアルな恋愛や人生を深掘りする。「独身」でいることを選んだ女性たちの生き方が、読む人にエールを届けてくれるのだ。

主人公の1人である53歳の愛さんは、不倫や離婚を経て独身で生きることを決断した女性だ。彼女の恋愛遍歴は、18歳からスタートする。女子高育ちで恋愛経験もなかったのだが、バイト先で出会ったガングロの男性に一目惚れしたのが、すべての始まりだった。

デートに発展し、一晩で大人の階段を上った愛さんは、初めての彼氏をゲット。2年間順調に付き合ったが、やがて彼(=ガングロ)には大きな秘密があることが発覚する。彼は既婚者であり、子持ちだったのだ。

それでも愛さんは諦めず、自分が本命だと信じて6年間付き合い続けた。だが、本妻から訴えられ、悲しい出来事も重なり、ついに別れを選ぶことに。しかし初恋にして初彼氏だったガングロのことが忘れられずにいたのだ。その思いを断ち切ろうと、出会ったばかりの男性のプロポーズを受け、「えいっ」と衝動で熊本にまでついていくことを選ぶ。

だが、地域のしがらみや相手への気持ちの薄さから関係は長続きせず、離婚。そして再び、18歳から想い続ける相手である元彼のガングロと連絡を取り合うようになるのだった。

18歳からずっと1人の男性を追い続けてきた愛さんの熱意に驚く人もいるだろう。だが愛さんは、いつだって自分の心にある「好き」という感覚に正直に動いてきただけなのだ。誰かと比べて焦ったわけでも、世間の「こうあるべき」に従ったわけでもない。ただ、本能の指さす方へ、まっすぐ進んできただけだ。そして、その結果たどり着いたのが「独身」という生き方だった。結婚という形に自分を合わせるより、好きな人を好きなだけ追いかけられる自由を選ぶ。それが愛さんの生き方だ。

本作は、「何が幸せか」は人によって違うことを思い出させてくれる。「結婚」という形が一番しっくりくる人もいるが、それはすべての人に当てはまるわけではない。仕事に生きがいを見出す人もいれば、愛さんのように好きな人を追いかけ続けることが何よりの幸せだという人もいるだろう。誰かの正解を自分に当てはめて無理をすることは、自分を苦しめることにつながるのだ。

令和になり、様々な選択肢が広がった。それでも「結婚するのが当たり前」という風潮が残っているのも事実だ。でも、風潮より先に問うべきことがある。それは「自分はどんな人生が一番幸せか」ということだ。自分の進む道に悩んだとき、本作を手に取ってみてほしい。登場する女性たちの生き方が、そっと背中を押してくれるはずだ。

文=ネゴト / くるみ

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