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午前2時47分、「ごめん。俺じゃ幸せにできないって、わかってる」と打っていた。ただ、俺のほうは送信ボタンを押してしまった

  • 2026.4.13
ハウコレ

同じ金曜日の夜。俺もまた、メッセージの入力欄に向き合っていました。ただ、俺は送ってしまったのです。

言えなかった3週間

3週間前、上司から転勤の内示を受けました。来月から地方の支社。期間は最低2年。断ることもできたけれど、ここで断れば昇進の道は閉ざされる。悩んだ末に受けると返事をしたものの、彼女にどう切り出せばいいかわかりませんでした。

彼女が「来月あたり旅行でも行かない?」と送ってきたとき、返事ができませんでした。来月にはもうこの街にいないかもしれない。そんなことを言えるわけもなく、2日間既読のまま放置してしまった。

週末の約束をキャンセルしたのも、「疲れた」で会話を切り上げたのも、全部このことを切り出せない自分のせいでした。

送れなかった選択肢

本当は「一緒に来てほしい」と言いたかった。でも彼女は去年転職したばかりで、ようやく仕事が軌道に乗り始めた頃です。俺の都合で引っ越しを強いることなんてできない。かといって遠距離を提案する勇気もない。

金曜の夜、部屋でひとり考え続けていました。何も言わないまま時間だけが過ぎていく。彼女にはただ「冷たくなった彼氏」にしか見えていなかったはずです。

午前2時47分

深夜2時を過ぎても眠れませんでした。入力欄に何度も言葉を打っては消しました。「転勤が決まった」「一緒に来てほしい」「遠距離でも続けたい」どれも途中で指が止まる。

結局、送れたのはたった一行でした。

「ごめん。俺じゃ幸せにできないって、わかってる」

本当は全部説明すべきだった。でも理由を話せば彼女は「ついて行く」と言うかもしれない。彼女のキャリアを犠牲にしたくなかった。だから一番卑怯な言い方を選んでしまったのです。

そして...

翌朝、彼女からの着信が何件も入っていました。「昨日のメッセージどういう意味?」というメッセージも。

出られませんでした。声を聞いたら全部話してしまいそうで。

夕方、覚悟を決めて「明日会って話そう」と送りました。転勤のこと。言い出せなかったこと。一緒に来てほしい気持ちと、来なくていいという気持ち。全部、明日話すつもりです。

あの夜、俺が送った「ごめん」の一言には、言えなかった言葉が全部詰まっていました。でも彼女には、理由もなく突き放されたようにしか見えなかっただろう。ちゃんと話せていれば、こんな夜にはならなかったのに。

(20代男性・総合職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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