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「おりものシートを毎日使うのはやめて」産婦人科医が警告する、意外な落とし穴とは?

  • 2026.4.12
Anastassiya Bezhekeneva / Getty Images

生理とは別で気になる日々の「おりもの」。汚れや不快感から“おりものシート(パンティーライナー)”を使っている人も多いが、過剰な使用はあまりよくないよう。先日、ある産婦人科医がおりものシートの正しい使い方を投稿し、警鐘を鳴らした。

おりものシートを毎日つけるのはNG?

膣から分泌される透明や白、または少し黄みがかった色の液体である「おりもの」。けれど、量やニオイなどが気になるのはもちろん、下着の汚れや不快感によって、おりものシートを日々使用している人も少なくないはず。

しかし先日、シカゴ婦人科研究所の認定産婦人科医であるニコール・ウィリアムズ医師は、患者が毎日おりものシートを使用していると知ったことで、その過剰な使用に警鐘を鳴らす動画をTikTokに投稿。

ウィリアムズ医師は、 “おりものシートの乱用”と表現し、デリケートゾーンの健康を守るうえでなぜNGなのかを説明した。

ウィリアムズ医師によると、特にパンティに貼り付ける粘着面がプラスチック製であることから、膣が十分に呼吸できなくなると指摘。毎日使用すると、細菌性膣炎やカンジダ症、膣のかゆみや刺激のリスクが高まる可能性があるという。

「これでは膣がとてもストレスを感じてしまいます。常に健康で快適な状態でいてほしいのです」

プラスチックのような素材と過剰に接触させないため、おりものシートは毎日の衛生用品としてではなく、必要なときだけ使うようにすべきだといい、使用頻度を控えるだけでなく、通気性のある素材(オーガニックコットンやヘンプ、竹など)が使われている製品を選ぶことも重要だという。

Anastassiya Bezhekeneva / Getty Images

同動画は、2026年4月8日時点で82万回以上も再生されており、5万6,000もの「いいね!」を獲得。コメントは約2,000件も寄せられており、おりものシートの使用頻度に関する声が多く届いた。

  • 「でも、おりものが…。正直、シートを1日中つけていないと生活できないくらい」
  • 「毎日こんなものを使う人がいるの? 高いのに(笑)」
  • 「濡れた下着の感触が苦手なので、毎日おりものシートをつけています」
  • 「下着さえあまり好きじゃないのに、毎日おりものシートをつけるなんて、ありえない」
  • 「そうそう! 私も以前はそうでした。体に良くないと聞いて無理やりライナーをやめたんです(笑)。そうしたら、本当におりものが落ち着きました」

おりものシートの正しい使い方とは?

ウィリアムズ医師の動画には、「何十年もおりものシートを使っているけれど問題が起きたことはない」との声も多く寄せられたが、実際におりものシートを頻繁に使用することで健康リスクはあるのか、気になる人も多いはず。

『Health Shots』の取材に応じた婦人科医・産科医のチェトナ・ジェイン医師によれば、おりものシートはサイズや用途に合ったものを選び、下着にしっかり固定することが大切とのこと。

また、衛生面を保つためにも4〜6時間ごとに交換することが推奨されており、長時間使用すると、ムレやニオイ、細菌の繁殖につながる可能性も。そのため、24時間つけっぱなしにするのは避け、就寝時や必要のないときは外すなど、デリケートゾーンを休ませることも重要なのだとか。

さらに、肌が敏感な人は無香料タイプを選ぶのが◎。加えて、通気性の良いコットン素材のものを選ぶことで、ムレを防ぎやすくなるのだそう。

bymuratdeniz / Getty Images

注意点とトラブルにつながる可能性

便利なアイテムである一方で、使い方や使用時間によってはトラブルにつながることもあるおりものシート。使用の注意点と副作用については、以下のように説明している。

かぶれや肌トラブル

長時間の使用、特に高温多湿の環境では、摩擦によってかゆみやかぶれ、発疹が起こることもあり、素材や粘着部分に敏感な人は、アレルギー反応や接触性皮膚炎を引き起こす可能性も。また、香料付きタイプはデリケートな肌を刺激する原因になることもあるのだそう。

感染リスクの増加

長時間交換せずに使用すると、ムレた状態が続き、細菌やカンジダ菌が繁殖しやすくなると、細菌性膣炎やカンジダ症などの感染症のリスクが高まる可能性があるとのこと。通気性が悪くなることも要因のひとつなのだとか。

不快感

長時間使用すると、ヨレたりズレたりして不快感の原因に。摩擦によってヒリヒリしたり、軽い擦れ(摩擦による刺激)が起こることもあるそう。

ニオイの原因に

おりものシートを長時間交換しないまま使い続けると、汗やおりものを吸収した状態が続き、不快なニオイが発生するとのこと。

下着選びが重要な理由

ボトムスに響かないシームレスタイプやTバッグ、ボーイショーツなど、さまざまな種類がある下着。機能性を重視する人はもちろん、デザインで選ぶ人も多いが、デリケートゾーンの不調を感じているなら、その原因は下着にある可能性もあるよう。

『Cleveland Clinic』によると、産婦人科医のエリカ・ニューリン医師は、下着が膣の健康に与える影響を説明しており、下着の選び方も重要になってくるという。

膣や外陰部に問題を引き起こす可能性も

体と衣類の間にクッションのような役割を果たし、締め付けの強い服や硬い素材からデリケートゾーンを守るとともに、自然なおりものを吸収する働きがある下着。しかし、合わない下着を選んでしまうと、膣や外陰部に問題を引き起こす可能性があるのだとか。

  • 細菌性膣症
  • 外陰部のかゆみ、刺激、ヒリヒリ感、痛み
  • カンジダ感染症
skaman306 / Getty Images

ニューリン医師によると、下着をまったく着けないという選択肢もあるものの、日常生活にはあまり適していないため、デリケートゾーンにやさしい環境を作るために下着の選び方を見直すことが重要に。そのポイントは以下の5つだという。

1.素材は「コットン100%」を選ぶ

下着選びでまず意識したいのが素材。なかでもコットンは、合成繊維に比べて肌への刺激が少なく、通気性にも優れているのが特徴。余分な汗や湿気を吸収し、細菌やカンジダ菌が繁殖しにくい環境を保ってくれるのだそう。

またレースなどの下着は、特別な場面でたまに着用する分には問題ないが、日常的にはコットンがおすすめとのこと。

2.トラブルが気になる人はTバックを見直して

Tバックは、カンジダ症や細菌性膣炎、尿路感染症のリスクを高めるわけではないとする研究もあるものの、これまで問題なく使っているのであれば、無理にやめる必要はないそう。

しかし、膣や外陰部のトラブルを繰り返している場合は注意が必要だという。ニューリン医師は、「よりゆったりして通気性の良い下着を選ぶことが大切。素材は100%コットンがおすすめ」とアドバイスしている。

3.下着は毎日替える

下着を毎日替えることは、体の清潔を保つうえで大切なことのひとつ。毎日下着を変えることで、ニオイや細菌の繁殖を防ぎ、糞便による汚染のリスクも減らせるとのこと。もし下着が濡れたり汚れたり、膣分泌物が気になる場合は、こまめに交換するのも◎。

「おりものシートを使って自然な分泌物を吸収する人もいますが、必ずしも必要ではありません。常時使用すると通気性が悪くなり、刺激の原因にもなるので、失禁や生理のときだけに限定するのが安心です」

Howard Kingsnorth / Getty Images
4.夜は下着をはずして通気を

ニューリン医師は、昼間は下着をつけることを推奨しているが、夜間は別だという。夜間は下着をつけないことで、特にカンジダや外陰部の炎症がある場合に良い効果が期待できるそう。ゆったりしたボクサーショーツやパジャマを着ることで通気性が高まり、より過ごしやすくなるとのこと。

5.下着は正しく洗う

ニューリン医師によると、多くの洗剤には下着に残ってしまう成分があり、それが外陰部のかゆみや刺激の原因になることも。そのため、香料や染料を含まない低刺激性の洗剤を使うのが望ましく、下着をすすぎ洗いで二度洗いするとより安心だという。

さらに、新しい下着は着用前に一度洗うことで、製造や保管、輸送、販売時に付着した化学物質を取り除けるとのこと。

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