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高感度キャンパーが大注目。 「TaG.」と「IFA」が提示する“一生モノの機能美”キャンプギア

  • 2026.4.10

「神は細部に宿る」を体現するプロダクト

TaG. Scenery table / top(左)とIN FROM AROUND IFA Firepit(右)

近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエは「神は細部に宿る」という言葉を残しました。それは装飾を削ぎ落とし、素材そのものの美しさを引き出すということ。

TaG.やIN FROM AROUND(以下、IFA)のキャンプギアを見ていると、まさにその理念がアウトドアの世界に持ち込まれたことを実感できるはずです。

TaG. Scenery table / top(左)とIN FROM AROUND IFA Firepit(右)

ステンレスという素材は、耐食性や耐熱性に優れ、過酷なそと遊びの環境にも最適。使い込むほどに小さな傷が刻まれ、自分だけのヴィンテージへと育っていく過程もまた、醍醐味と言えるのではないでしょうか。

デザイナーが導き出したアウトドアギアの最適解

TaG.を手がけるのは、プロダクトデザイナーの樋口太希さん。彼にとってキャンプは「リセットの場」だと言います。自然の中で五感が刺激され、日常の思考が解き放たれる。

そんな時間を支える道具は、説明しすぎない「余白」があるべきだという考えが、プロダクトデザインの根底にあるそうです。

一方、IFAの主宰である西川 新さんも大手デザインオフィス出身のプロダクトデザイナーです。彼はキャンプを「秘密基地を作る感覚」と捉えています。

家ではできない自分だけの世界を、自然の中に仮設する。その実験的な楽しさが、既存の枠組みにとらわれない独創的なギアを生み出す原動力になっています。

【TaG. Scenery table】景色を映し出す「フレーム」

TaG.のメインプロダクト「Scenery table / top」は、その名の通り「景色(Scenery)」を主役にするためのテーブルです。

大分県の板金加工工場で、職人が一点ずつ丁寧に磨き上げた表面は、まるで水面のように周囲の自然を淡く映し出し、キャンプサイトと景色を一体化させます。

素材には、家庭の高級システムキッチンなどにも使われるSUS304ステンレスを採用。タフで手入れがしやすく、一生モノとして使い続けることができます。

Scenery tableの真骨頂は、その拡張性にあります。中央のカバーを取り外せば、スノーピークのフラットバーナーなどのIGT規格のギアをセット可能。

さらに別売りのサイドフレームやレッグを組み合わせることで、ソロからファミリーまで、あらゆるスタイルにフィットします。

「必要ないものは作りたくない」というデザイナー樋口さんの言葉通り、無駄な装飾を排したデザインは、アウトドアだけでなく自宅のインテリアとしても違和感なくなじみます。
【基本情報】
TaG. Scenery table / top
・使用サイズ:W640×H420×D20mm
・重さ:2.8kg
・素材:SUS304
・価格:34,100円(価格)

【IN FROM AROUND IFA Firepit】テーブルに「擬態」する焚き火台

IFAの代表作でもある「IFA Firepit」は、一見すると焚き火台と気がつかないかもしれません。コンセプトは「テーブルに擬態する」こと。

フレームと複数の天板の集合体として設計されており、サイドテーブルとしても機能します。またフラットな天板を片側に寄せることもできるので、焚き火の火床を、左右中央、好みの位置にレイアウトできます。

表面にはバイブレーション仕上げが施され、ギラつきを抑えた上品な光を放ちます。空の青さや森の緑を柔らかく取り込み、周囲の風景に溶け込むその姿は、これまでの「キャンプ道具」の概念を覆す美しさです。

IFA Firepitの美しさは、徹底的な機能追求から生まれています。天板同士の隙間は、燃焼のための空気を取り込む計算された通り道。それでいて、灰が地面に落ちにくいデザインになっています。

また、両サイドから薪をくべられる構造や、火ばさみなどをハンギングできるハンドルなど、使い勝手にも妥協がありません。

天板を重ねることでコンパクトに収納できる車載性まで考慮されているのは、デザイナーならではの視点とも言えます。
【基本情報】
IN FROM AROUND IFA Firepit
・使用サイズ:W734×H293×D340mm
・重さ:5kg
・素材:SUS430、SUS304
・価格:69,000円(価格)

あなたのキャンプサイトに、最高の輝きを

TaG. Scenery table / top(左)とIN FROM AROUND IFA Firepit(右)

今回紹介したプロダクトは、いずれも安価なものではありません。しかし、その背景にある圧倒的な熱量と、細部まで計算し尽くされたデザインは、手にした人にしか味わえない感動を与えてくれるはずです。

次のキャンプでは、自然の景色をその身に纏う「シルバーギア」を迎え入れてみてはいかがでしょうか。きっと、今まで見ていた風景が、少しだけ特別に感じられるはずです。

撮影:渡辺昌彦

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