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【昔のJALファーストクラスが異世界すぎた】CAが和服!“空飛ぶ京都”と呼ばれた時代のお宝写真をザクザク紹介

  • 2026.4.10

「ファーストクラスは別世界のもの」そう思っているあなたにこそ、知ってもらいたい珠玉のトリビア! 「国際線の初フライトはファーストクラスのみだった」「別世界を超える異世界レベルのおもてなし」「現在JAL国内線は+1万円前後でファーストクラスに搭乗できる」などなど、JALテクニカルセンターの現地取材をもとに、旅の持つワクワク感を今改めて思い出す豆知識の数々。お宝写真満載でお届けします!

© Japan Airlines

国際線初フライト当時はファーストクラスのみだった

初の国際線「東京=サンフランシスコ線」開設。初便の乗員|1954年02月02日 ダグラス DC-6B
 

© Japan Airlines

日本における国際線定期便の初フライトは1954年2月2日、行き先は米国・サンフランシスコでした。座席はファーストクラスのみで36席。当時のダグラスDC-6Bプロペラ機では途中の燃料補給が必須で、ウェーキ島、ホノルルで給油し、片道約31〜32時間の旅でした。

サンフランシスコ線就航当時の写真(JALテクニカルセンター展示より)

当時「羽田-ウェーキ島経由-ホノルル-サンフランシスコ」のファーストクラス価格は片道23万4000円。内閣府の消費者物価指数をもとに、1955年と2024年の数値で比較してみると、現在の価値で言えばおよそ片道150万円ほどでしょうか。

現在のJAL「羽田-サンフランシスコ」直行便のファーストクラスは片道140万円前後(筆者2026年2月調べ)。フライト時間は1/3以下の10時間弱に短縮されました。

国際線開設を記念して新制服に。ネイビーブルーの襟なし、同色のターバン帽、胸に翼のマーク付き(JALテクニカルセンター展示より)

そしてこの2カ月後の4月にはツーリストクラス(現在のエコノミークラス)が誕生。当時の片道価格は17万5,700円です。上記同様に算出すると、現在ではおよそ110万円ほどになります。

初フライトの機内食メニュー

日本では観光旅行は認められていなかった当時、搭乗客はほとんどが外国人だったこともあり、機内食には各国航空会社の共通料理であるフランス料理が取り入れられるようになりました。

【当時の記録から(原文ママ)】

日本航空国際線第1便機内食

 

就航: 1954年2月2日 ※週2往復の運航を開始

機材: DC‐6B(シティオブ トウキョー号)

ルート: 東京(羽田)-ウェーキ島-ホノルル-サンフランシスコ

※ウェーキ島(1時間30分STAY)/ホノルル(3時間30分STAY)

★計31時間

 

【東京(羽田)-ウェーキ島】フライト時間(7時間30分)

□機内食 ビュッフェディナー

・オードブル シュリンプカクテル、セロリ(付け合せ)、赤蕪(付け合せ)、オリーブ(付け合せ)

・サンドイッチ ローストビーフとハム&ビーフ

・その他 ケーキ、フルーツ、チーズ、キャンディー

・飲み物 コーヒー、紅茶、ジュース、ミルク

 

【ウェーキ島-ホノルル】フライト時間(9時間10分)

■地上食 空港レストランで朝食

 

□機内食 ホットランチ

・スープ コンソメスープ

・メインディッシュ ローストチキンにポテト、グリーンピース(付け合せ)

・サラダ パイナップルサラダ

・デザート プリン、フルーツ

 

□機内食 ホノルル到着前

・アフタヌーンティ

 

【ホノルル-サンフランシスコ】フライト時間(9時間20分)

■地上食 空港レストランで夕食

 

□機内食 朝食

・グレープフルーツ

・シリアル

・ハム

・メルバトースト

・スィートロール

ウェーキ島とホノルルでは空港レストランで地上食があり、東京を出発してからサンフランシスコに到着するまでの間、「機内食/3食、地上食/2食」の合計5回の食事が提供されました。ちなみに、ホノルル-サンフランシスコの朝食にある「メルバトースト」とは、薄切りの食パンを香ばしくカリカリに焼いたものです。

このフライト時におしぼりサービスが導入されています。おしぼりといえば、日本のおもてなし文化を象徴するアイテムの一つ。初フライトから導入されていたとは驚きです!当時はエアガールと呼ばれていた客室乗務員は、3-4名搭乗していました。

『日本の美を表したキャビン。“空飛ぶ京都”と言った外国人がいます』

1970年に導入されたボーイング「B747-100」
 

© Japan Airlines

日本において、旅行が自由化されたのは1964年。日本航空が初めて導入したジェット旅客機はダグラス「DC-8」ですが、『空飛ぶ京都』『空の日本庭園』『空飛ぶ豪華船』……数々の異名を持つほどその豪華さが話題となったのが、1970年から就航したボーイング 「B747-100」型機です。

『ボーイング747型機ではDC-8の飛行時間3,000時間以上のベテランを2人組み合わせたダブルキャプテン方式をとっています。機長が2名(うち1名が副操縦士席に座る)乗務しているわけです』invitation to First classより

制服は流行にあわせて採用されたミニスカートが大きな話題になる。TVドラマ「アテンションプリーズ」(初代)などでも有名に(JALテクニカルセンター展示より)

ダグラス「DC-8」と比べて、全長1.4倍、全幅1.5倍、全高1.5倍とそれまでの倍近くの輸送力を誇り、ガーデンジェットの愛称で親しまれました。

『日本の美を表したキャビン。“空飛ぶ京都”と言った外国人がいます』ボーイングB747のファーストクラスキャビン(40席)。壁画は加山又造氏の「銀河の図」
 

© Japan Airlines

ファーストクラスは1階・2階とも加山又造画伯の壁画(キャビンは「銀河の図」、ラウンジは「日輪草花図」)。エコノミークラスの壁面には日本の四季を代表する草木の絵が鮮やかに描かれていました。外国人客からは「京都が空を飛んでいる」と大変評判だったそうです。

『空の上で一流レストランに負けない豪華なお食事をお楽しみください』

1970年代のファーストクラスは着物でサービス。一枚布の訪問着を狭い機内で着替える大変さもあり、1970年代以降は誰でも短時間で着替えられる上下セパレートの着物に変更されました。最盛期は24種類の着物があり、着物サービスは1990年3月末まで37年間続きます
 

© Japan Airlines

機内食はフルコース料理。伊勢海老、チーズ・ローストビーフ・ホールケーキ・フルーツなどを切り分ける、ソムリエがワインを提供するなどの豪華なサービスが目を惹きます。現在のファーストクラス担当CAは3人ほどですが(機材にもよる)、当時は倍以上配置されていたそうです。

© Japan Airlines

『心なごむ和服姿のスチュワーデスが、お酌する日本酒。ここが高度1万メートルと思えるでしょうか』invitation to First classより

機内食は、洋食と和食の二本立て。ファーストクラスでは、前菜・煮物・焼き物・揚げ物・ご飯・香の物・甘味に熱いお吸い物も添えて、本式の和食を味わうことができました。煎茶に和菓子のサービスも。黎明期から「味の日航」と評されるほど機内食の味で高い評価を得てきたのです。

(JALテクニカルセンター展示より)

『空を飛んでいることを忘れてしまいます』ファーストクラス専用ラウンジ

ボーイングB747のファーストクラス専用ラウンジ。加山又造画伯の壁画「日輪草花図」も

ファーストクラスの中央にはらせん階段があり、上った先にはファーストクラス専用ラウンジがあります。

当時の利用客はアメリカ人が中心

ラウンジはおよそ15畳ほどの広さ。ソファや回転椅子が配置され、とても空の上とは思えないゴージャスなムードで、気楽にセルフサービスで楽しめるバーもありました。

invitation to First classより

本格的な機内エンターテインメントもジャンボ機から

当時ファーストクラスで配布されていた「invitation to First class」を見ると、機内エンターテインメントとして放映されていた映画や音楽がわかります。日本語に吹き替えられた最新の洋画や、落語や歌謡曲が楽しめるのも日本航空のファーストクラスならではのサービスでした。荒井由実さんの「翳りゆく部屋」や研ナオコさんの「一年草」など、時代を感じるヒット曲が並びます。

ジェット機では世界初!定期路線への本格的な寝台導入「スカイスリーパー」

スカイスリーパー導入告知広告|1979年1‐3月版国際線時刻表より

ボーイングB747 ファーストクラスのスカイスリーパー
 

© Japan Airlines

1978年8月1日には、世界初のジェット機定期路線への本格的な寝台導入が実現。2階客室ラウンジ部分を改修し、5~7席の寝台「スカイスリーパー」を設置しました。

話題の「寿司バー」

© Japan Airlines

1991年3月30日には、ファーストクラス・エグゼクティブクラスのサービスとして「寿司バー」が登場します。機内にいながら好きなタイミングで好きなネタを握ってもらえるというサービスは大評判。成田-ワシントン線就航記念として、3カ月のみ実施でしたが、話題となりました。

世界初!スカイマッサージシート

さらに1994年4月1日、国際線2路線(ロンドン線・NY線)のファーストクラスに、世界初のマッサージ機能を備えた航空機専用マッサージ・シート「スカイマッサージシート」を導入。指圧、たたき、ローリングなどの機能があり、外国人だけでなく、日本人のビジネスマンも利用したといいます。

レアすぎるノベルティ

当時は日本文化をより知ってもらうために、様々なノベルティがありました。特に扇子はデザインも多様で、裏は北極や赤道の通過記念証になっているものや、ドリンクメニューになっているものも。

「日本航空より先に日本を売れ」

当時の社会的背景を振り返ると、日本航空は国際線に後発で参入しています。アメリカ・サンフランシスコの広告会社にコンサルを依頼したところ、「日本航空より先に日本を売れ」とアドバイスされたそうです。

そこで、おしぼり、着物でのサービス、リクエストされる前に察する細やかさや丁寧さなど、おもてなしに力を入れて国際線サービスを展開。当時の客室乗務員は社内だけでなく、一流ホテルでの訓練も行って就航に備えたといいます。

非日常的サロンからラグジュアリーなプライベート空間へ

ワゴンを使ってコース料理を提供するサービススタイルは1990年代に入ると徐々に新しいサービスに置き換わっていきます。着物サービスは1990年3月末まで続きました。

1992年、バブル崩壊で人々の意識が変わると、ファーストクラスも非日常的サロンからラグジュアリーなプライベート空間へと変化していきます。

2001年~ファーストクラスで採用された電動のフルフラットシート「スカイスリーパーソロ」。ボーイングB777-300ER、B747-400など"

プライベート感のある国際線ファーストクラスシート ボーイングB777

ダブルベッドサイズになる国際線ファーストクラスシート エアバスA350

ちなみに、2026年現在、一番安いJAL国際線ファーストクラスは羽田-バンコク線で約59万円〜、一番高い路線は、ロンドン線・パリ線で184万円~です。ホノルル路線は年末年始のみファーストクラスを設定していて、価格は約104万円~となっています。

現在JAL国内線は+1万円前後でファーストクラスが体験できる

実は、2007年から導入されたJAL国内線ファーストクラスは、エコノミー+1万円前後でアップグレードできると知っていますか? 「え? そんなに安く!? でも短距離で利用するメリットって何?」と思ったあなた。実際に利用している人の声を聞いてみると、以下のようなポイントが挙がってきました。

JAL国内線ファーストクラスのメリットはここ!

専用チェックインカウンター

専用保安検査場

広いシート

機内でのジャケット・コート預かり

クオリティの高い機内食

ダイヤモンド・プレミアラウンジ

サクララウンジ

専用チェックインカウンター/専用保安検査場

羽田空港 国内線 ファーストクラスカウンター

専用チェックインカウンターや専用保安検査場は、スムーズさや時間的価値を感じている方が多いようです。確かに、+1万円前後で列に並ぶ手間や時間が省けるなら、利用してもいいと思えるシーンはありそうですよね。

広いシート/機内でのジャケット・コート預かり

写真上:国内線ファーストクラス ボーイングB767/写真下:国内線ファーストクラス エアバスA350

シートは、国際線のような「フルフラット」「個室のようなラグジュアリーさ」はありませんが、適度にプライバシーが保てる広いシートで、レッグレストなども付いています。

機内でのジャケット・コートの預かりサービスもビジネスマンに人気のポイント。快適性が重視されている印象です。

機内食

東京(羽田)-大阪(伊丹)・札幌(新千歳)・福岡・沖縄(那覇)10:30~16:59の出発便の昼食(搭乗日2026年3月21日~31日)ローストビーフのサラダ仕立て、彩野菜 ヴィネグレット、スパイスローストチキン トマトソース、クリーミーパスタ、プチパン、桜バター、天空の抹茶クリームサンド、栄光堂製菓

機内食は路線により違いがあり、朝食・昼食・夕食あわせて全部で6種類。地域とのコラボメニューもあり、楽しみにしている方も多いそうです。

ダイヤモンド・プレミアラウンジ/サクララウンジ

羽田空港 国内線 ダイヤモンド・プレミアラウンジ エントランスと名物のカレーパン

搭乗までの時間をゆったり過ごせるラウンジも魅力の一つ。ファーストクラス搭乗時は、サクララウンジはもちろん、最上級ラウンジであるダイヤモンド・プレミアムラウンジも利用できます。

2026年現在、JAL国内線ファーストクラスで一番安い路線は、羽田-新千歳路線。安ければ2万円代前半からあるそうですよ。一度体験してみるとヤミツキになるかも。ご利用の際は公式サイトでぜひ機内食メニューをチェックしてみてください!

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