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妻のひと言で気づいた、「準備中」のまま止まっていた自分のこと

  • 2026.4.7
ハウコレ

「自営業をやる」と決めたとき、本気のつもりでした。会社に縛られず、自分の力で稼ぐ。そんな未来を思い描いていました。でも気づけば、妻がひとりで家族を支えながら毎日会社へ通っていて、自分はソファでスマートフォンを眺める日々が続いていました。あの夜、妻が言った言葉が、ずっと頭の中に残っています。

「準備している」と言いながら、何もせず

独立すると決めてから、毎日何かしら考えていました。事業のアイデア、必要なツール、参考になりそうな情報。「これも仕事の準備だ」と思いながら、一日をスマートフォンと過ごすことが増えていきました。でも今になって振り返ると、「考えること」と「動くこと」をずっと混同していたのだと思います。収入はゼロのまま、形になるものは何もなく、それでも「準備中」という言葉で自分を守っていました。

妻がどれだけ重いものを背負っていたか

妻は毎朝、子どもを保育園に送ってから会社へ向かい、帰宅後も家事と育児をひとりでこなしていました。正社員として働くことの責任と疲労は、私が思っている以上のものだったはずです。「大丈夫?」と聞けば「大丈夫」と返ってきました。だから本当に大丈夫なのだと思い込んでいました。実際には、妻はずっと限界に近い場所にいたのに、私はそれを見ようとしていませんでした。

ひと言が、深く刺さる

「自営業って、収入がある人のことを言うんじゃないの」。声を荒げることもなく、そう言いました。その落ち着いた口調が、かえって重く響きました。

言い返す言葉が見つかりませんでした。自分がどれだけ「自営業」という言葉を都合よく使っていたか、あの夜ようやく正面から向き合うことになりました。

そして…

翌朝、早めに起きて子どもの朝の支度をしました。妻に「今日から動く」と告げ、その言葉を自分への約束にしました。小さな一歩ですが、それが今の自分にできることでした。妻は多くを語りませんでしたが、「ありがとう」と小さく笑ってくれました。その笑顔が、ずっと忘れられません。妻が毎日積み重ねてきたものの重さを、やっと少しだけ理解できた気がします。準備中のまま止まっていた自分を変えるのは、今日しかないと思っています。

(30代男性・自営業)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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