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「え、何が起きたの?」いきみの練習中、助産師さんが焦って内線を…その直後、緊急判断が下され!?<隔離分娩室で出産>

  • 2026.4.9

約2年半の妊活・不妊治療を経て、待望の第1子を妊娠したkikiさん。しかし、当時はコロナ禍。出産予定日を過ぎ、ついに本格的な陣痛が始まるもまさかの発熱。産院に連絡すると即入院になりますが、kikiさんは隔離された分娩室に案内され、新型コロナによる発熱かどうか、検査を受けることに。
抗原検査は陰性だったものの、PCR検査の結果が出ないうちにkikiさんは破水。助産師さんを呼ぶと羊水に濡れたタオルは緑色……。おなかの赤ちゃんが羊水に胎便を排泄し、胎便によって濁った羊水で赤ちゃんが苦しんでいる可能性を伝えられ、分娩監視装置を装着されたのです。

「早く出してあげないと……!」と焦りに駆られたkikiさんは、自宅で見ていた動画を参考に分娩台の上で陣痛促進のポーズをとりますが、感染症対策のために装着していた医療用マスクの息苦しさと疲労でグラッ……。

分娩台から転げ落ちそうになり、思わずマスクを外します。

押し寄せる不安と強くなる陣痛にナースコールを押すと…!?

※分娩監視装置=胎児の心拍や子宮の収縮を計測し、母子の健康状態を把握できる医療機器

※一般的には、子宮口が全開大(約10cm)になった時点でいきみを始めるとされていますが、赤ちゃんの位置や母体の状態などを踏まえ、助産師や医師が柔軟に判断します

助産師さんの会話から吸引分娩、鉗子分娩、もしくは帝王切開(カイザー)の可能性を知ったkikiさん……。

突然のことに冷や汗をかくも、数分後、ついに医師が登場! 適切な処置のおかげで、kikiさんは大きな安心感とともに、出産に臨むことができたのでした。

吸引分娩も鉗子分娩も帝王切開も、想定していなかったこと。これらはすべて「急速遂娩(きゅうそくついべん)」に当たり、ママと赤ちゃんの命を守るためにおこなわれる処置のことです。赤ちゃんが順調に母体から出てこられず、低酸素状態に陥ってしまったり、母体にかかる負担が大きくなりすぎたり、「お産を早く終わらせたほうがいい」と判断された際などに適用されます。

吸引分娩と鉗子分娩は「器械分娩」に分類され、吸引カップや鉗子と呼ばれるトングのような器具が用いられます。すでに破水している、子宮口が全開大になっているなどの状態で、赤ちゃんの頭が吸引器具や鉗子が届くくらいまで下りてきている場合におこなわれますが、器具が赤ちゃんの頭に届かない場合には帝王切開がおこなわれます。

帝王切開とは、母体の腹部を切開して赤ちゃんを出産する手術のこと。あらかじめ日時を予定しておこなわれる場合は「予定帝王切開」、緊急判断の場合は「緊急帝王切開」と呼ばれます。

「何事もなく、スムーズなお産を」と願うのは当然のことで、想定外の事態に不安が大きくなってしまうのも無理はありません。しかし、吸引分娩や鉗子分娩、帝王切開といった処置は、すべて母子の安全を守るための手段です。「こうしたケースもありえる」という心づもりをしておくことで、いざというときの戸惑いが軽減され、落ち着いてお産に向き合うことができるのではないでしょうか。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修:関根直子(助産師)


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。


著者:マンガ家・イラストレーター kiki

ベビーカレンダー編集部

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