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葬儀の様子を撮影した写真に「あれ?」 違和感の先にあった“心温まる答え”とは【書評】

  • 2026.4.4

【漫画】本編を読む

人気イラストレーター・しばたまさんがフォロワーの体験談を漫画化する『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』。本稿で紹介するのは、冠婚葬祭業の経理として働いていた女性による不思議な体験談だ。幽霊の存在については今なお賛否が分かれるが、彼女のエピソードを聞くと、この世にはまだ説明のつかない出来事があるのかもしれないと思わされる。

その日、女性はサービスの一環として葬儀の様子をアルバムにまとめていた。故人は交通事故で突然亡くなった男子高校生。写真には、友人たちに囲まれている様子が収められていたが、作業を進めるうちに女性は“ある違和感”に気づく。

実際の遺影は、証明写真のように控えめな笑みを浮かべた表情。それに対し、写真に映し出された出棺直前の遺影では、少年が“にっこり”と笑っていたのだ――。

一見すると、少し怖い出来事のようにも思えるこちらの体験談。しかし、この葬儀を担当していた同僚は「たくさんの友達が来ていてね、みんな最後までずーっと声かけてたんだよ」と当日を振り返り、「だから嬉しかったんじゃないかな?」と静かに語っていた。

恐怖よりもどこか温かいものが残る読後感で、ラストに添えられた「精一杯想いを伝えて送り出せば、その想いはきっと届くのだと思います」という一文もまた、心にじんわりと沁みる。

『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』には背筋の凍る恐怖体験も多数収録されているが、時にこうした優しい余韻を残すエピソードが読めるのも、本作の魅力のひとつだ。

文=ハララ書房

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